後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

核兵器廃絶を主張するローマ法王、しかしそれに反対の日本政府

2019年11月25日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日の午後2時から長崎県営野球場でフランシスコ法王が司祭した野外ミサがありました。
カトリック中央協議会が一部始終をインターネットで生放送したので私もミサに参加し一緒に聖歌を歌い祈りの言葉を言いました。パソコンの前でフランシスコ法王の説教を一言も逃さず聞きました。
その中で法王と同じイエズス会士だったパウロ三木聖人に敬意を表したことが印象的でした。
それはさておきローマ法王は説教のなかで何度も核兵器廃絶を主張しました。それは情熱的で力強い主張でした。
日本国民も原爆投下の悲劇を絶対に忘れません。当然核兵器廃絶を強く願っています。
ローマ法王の主張は大歓迎です。今日の新聞の一面にはフランシスコ法王の核兵器廃絶の主張が大々的に掲載されています。
しかし此の世の現実は世界中で核兵器配備の競争が続いているのです。
国連の核兵器禁止条約に日本政府は反対しているのです。核兵器の保有に賛成しているのです。

国連の核兵器禁止条約に関する以下の文章を静かにお読み下さい。

核兵器禁止条約は、核兵器の全廃と根絶を目的として起草された国際条約です。
「核兵器の開発、実験、製造、備蓄、移譲、使用及び威嚇としての使用の禁止ならびにその廃絶に関する条約」とも言います。
2016年10月28日に国連総会第一委員会(軍縮)において、多国間の核武装撤廃交渉を来年から開始する決議案が、賛成123、反対38、棄権16で可決されたのです。
しかしアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、日本は反対票を投じ、北朝鮮は賛成、中華人民共和国は棄権しました。

2017年7月7日に122か国・地域の賛成多数により核兵器禁止条約は採択されました。
しかし、全ての核保有国は不参加しました。
アメリカの核の傘の下にあるカナダやドイツなどNATO加盟国や日本、オーストラリア、韓国なども不参加です。
また、当初は条約に賛成だった北朝鮮も核兵器の開発に成功後、不参加に転じたのです。

この条約は、50ヵ国が批准して90日後に発効する筈でした。しかし2019年10月29日、批准した国・地域はたった33だけです。
すなはち日本も含めアメリカの核の傘の下にあるカナダやドイツなどNATO加盟国やオーストラリア、韓国そして核兵器大国のロシアなどは核兵器に賛成なのです。

日本国民はこの事実を忘れ、そして無かったことにしたいのです。
新聞の報道を見ると日本政府も核兵器廃絶に賛成しているようです。
フランシスコ法王は核兵器を神が許さないと信じているのです。人間を強く愛している神が核兵器のような残酷な兵器を許す筈がありません。キリスト教では「人を殺すな」と教えています。戦争を起こすことも神が許しません。
フランシスコ法王が核兵器廃絶を主張しているのはこのような信仰にもとづいているのです。
このためにフランシスコ法王の核兵器廃絶の主張は情熱的で力強いのです。

今日の挿し絵代わりの写真は都立薬草植物園の裏の雑木林で撮った黄葉の写真です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)





1 コメント

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Unknown (奈良)
2019-12-16 09:16:34
原爆を作った国はキリスト教の国です
日本ではなくアメリカで発言すべきです
戦争にはルールがあります
民間人を攻撃してはいけないというルールがあり、アメリカは国際法違反していますし、他国の憲法に関わっていけないという国際法も破っています

戦後、日本ではGHQによる自虐教育が行われてきました
ケント・ギルバートさんの
「まだGHQの洗脳に縛られている日本人」
「やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人」
というベストセラーを読んでください
YouTubeの虎ノ門ニュースにもケント・ギルバートさんが出演しているので是非見てほしいです

あなたが早く自虐教育から解放されることを願っています
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