後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

3年間の民主党政権で愚かな私が学んだ3つの事

2012年12月26日 | 日記・エッセイ・コラム

今日の午後、国会で安倍首相が誕生し新政権が発足します。

3年ほど前の選挙では私は民主党が良いと思い投票しましたが、今回国民の大多数は民主党の政治を低く評価し自民党と公明党が圧勝したのです。

12月16日の選挙以前から、安倍総裁は安保強化、原発維持、憲法改正、そして強い日本を取り戻すと鮮明に政策を発表しています。そして大きく金融緩和を実行し、インフレの方向に舵をとり、経済活性を目指しています。

安倍さんの言動は旗色鮮明で歯切れがよいのです。国民が支持しやすいのです。

最近のアメリカ政府や中国や韓国の安倍さんの政策に対する反応を見ていると私は愚かだったと思います。国際間の軍事的バランスや国民の本音を理解していなかったのです。一般大衆は愚かだとよく聞きますが、それはとんでもない間違いです。

民主主義の根底は一般大衆の意見や選択を尊重することにあります。

そんな思いをしながら私の間違った理解を3件以下に書いてみます。

(1)日米安保は現状よりも強化し軍事同盟に格上げすべき。

これが安倍さんの方針です。それに敏感に反応してクリントン国務長官は尖閣諸島は日米安保の守備範囲と声明を発表しました。最近は上院総会で日本が尖閣諸島の施政権を持っていると確認する決議をしました。この決議が出た途端、中国の艦船や飛行機が近づかなくなりました。

韓国が実効支配している竹島へも韓国の政治家が上陸して日本人の感情を刺激することが無くなりました。同じように北方四島も静かになりました。

鳩山政権が安保条約を軽視してつまらない発言をしてアメリカを怒らせてしまったのです。その隙をすかさずついて来たのが中国や韓国やロシアだったのです。

アメリカが攻撃されたら日本はその敵国を武器を使って攻撃する。これが対等の立場に立った軍事同盟なのです。一方的にアメリカだけが日本を守るという現在の安保条約では台頭する中国を抑えきれないのです。その事実を私は深く理解していなかったのです。

(2)原発反対は本音でなかった・・・やっぱり不況の方が怖い。

原発を20基残すか、30基残すかはまだ分かりませんが、国民の大多数が原発維持の自民党へ投票したのです。

原発反対か賛成かだけで国民投票をすれば反対派が多いと思います。しかし原発問題と不景気対策とどちらが重要ですかと国民投票すれば不景気対策に軍配があがります。今回の選挙結果はこのことを明らかにした結果です。

原発が爆発しても被害はその地域にとどまる。経済不況は全国の人々を苦しめているのです。私は間違っていました。経済不況になっても原発廃絶に賛成する人が大多数と思っていたのです。愚かでした。

(3)憲法9条を止めて日本が武力を使い戦争出来るようにすべきだ。

戦後教育をたたきこまれた私は憲法9条こそが世界に自慢出来る条文だと信じていたのです。その条項では国際間の紛争解決には武力を用いないと明記されていたのです。この理想主義を憲法に明記した国は人類の歴史では空前絶後のことだとも教わりました。日本は世界の模範になる平和な国だったのです。

その結果、日本は朝鮮戦争やベトナム戦争や湾岸戦争に出兵しなかったのです。

この憲法9条を弊履のごとく捨てようとするのが安倍政権です。まさか国民の大多数がそれを支持するは思っていませんでした。私は間違っていました。国民の大多数が理想よりも現実主義を選んだのです。私は愚かでした。

そんな想いをする今日、この頃です。そうして今年も暮れて行きます。

愚かな自分の気分を良くするために先月旅した伊豆半島の小室山で撮った写真を掲載いたします。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申しあげます。後藤和弘(藤山杜人)

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