今年は8月に広島の原爆犠牲者の慰霊祭にオバマ大統領が来て花輪を捧げ慰霊の祈りを捧げました。
そして昨日は安倍総理大臣が真珠湾攻撃の犠牲者の慰霊碑に花輪を捧げ祈りました。
このどちらの場合も安倍総理とオバマ大統領が一緒に祈ったのです。
日本人は残虐な原爆投下を絶対に許せないと思っています。心の中で戦後70年、怒っていました。そしてアメリカ人は宣戦布告無しの真珠湾攻撃の卑怯さを許せないと何時までも怒っていました。
私の心でも原爆投下は絶対に許せないと叫んでいました。私の心は宣戦布告無しの真珠湾攻撃の卑怯さに暗い気持ちになっていました。卑屈になっていました。日本人なら程度の差があっても同じ感情を持ち続けていた人も多かったと存じます。
しかし安倍総理とオバマ大統領が一緒に広島と真珠湾でそれぞれの犠牲者に慰霊の祈りを捧げたのです。
これで太平洋戦争の全ての悲劇が無になる訳ではありません。しかし少なくとも心の中の太平洋戦争が本当にやっと終わったという気持ちになれました。こんな気持ちになったのは私だけでしょうか?
今年は太平洋戦争が本当に終わった年として私は忘れません。
安倍総理とオバマ大統領に感謝します。尊敬します。
オバマ大統領は8年前の就任早々、ポーランドのワルシャワで核兵器廃絶の理想を強く訴える感動的な演説をしました。
ワルシャワは先の第二次大戦の時、ヒットラーが電撃作戦で占領しました、しかしその後ワルシャワの市民が蜂起しドイツ軍と戦ったのです。ヒットラーは精鋭部隊を送り蜂起した市民を虐殺します。ワルシャワは悲劇の都市として有名になったのです。その後、ソ連が占領すると、ソ連に協力すると志願したポーランド軍の元将校達を残酷にも処刑したのです。その処刑は「カチンの森の悲劇」として有名です。
そのように戦争の残酷さを身をもって体験したポーランド人の群衆を前にして、オバマさんは街頭演説をしました。
その演説の故に彼はノーベル平和賞を受賞したのです。
今年、オバマさんは原爆犠牲者の慰霊のため、現職大統領として初めて広島に来たのです。私はこの時、何故彼がノーベル平和賞を貰ったか理解しました。彼は人間の善意を信じ、この世界に必ず真の平和が来ることを信じているのです。その上、彼は8年間もアメリカ大統領の職務を果たし間も無く辞めるのです。
彼は黒人でした。大統領に当選し、8年の任期を務め、無事その任務を終了することを私は個人的に非常に嬉しく思っています。
この際、告白しますが、私の心の中に黒人差別の感情が無かったと言えば嘘になります。その罪悪感が消えて行く思いなのです。
若い頃、アメリカに留学しました。当時の黒人差別はすさまじいものでした。しかし私はそれを当然と思っていました。
その後、アメリカの大学に何度も行き、彼等と共同研究をしたりして親しく付き合いました。その親しいアメリカ人は全て白人でした。黒人の人々と付き合うチャンスが無かったのです。
そうこうしている間にキング牧師らによる黒人の平等を訴える公民権運動が始まったのです。
キング牧師はインドの独立運動を指導していたガンジーを尊敬し、その無抵抗主義を取り入れて公民権運動を継続したのです。この頃から私は黒人産別を当然と思っていた私の考えが間違っていると気がついたのです。
しかしキング牧師は差別主義者の白人に暗殺されてしまうのです。
オバマさんがアメリカ大統領になったとき、私はしみじみと思いました。「キング牧師の死は無駄ではなかった」と。
オバマ大統領の任期が無事終わって多くの人々が喜ぶと思います。そして一番喜んでいるのはキング牧師なのではないでしょうか?
そんなことを想わせる昨日の真珠湾の慰霊の祈りでした。
今日の挿し絵代わりの写真は私の心が晴れわたったような青空の写真です。先週、奥多摩で撮りました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)


そして昨日は安倍総理大臣が真珠湾攻撃の犠牲者の慰霊碑に花輪を捧げ祈りました。
このどちらの場合も安倍総理とオバマ大統領が一緒に祈ったのです。
日本人は残虐な原爆投下を絶対に許せないと思っています。心の中で戦後70年、怒っていました。そしてアメリカ人は宣戦布告無しの真珠湾攻撃の卑怯さを許せないと何時までも怒っていました。
私の心でも原爆投下は絶対に許せないと叫んでいました。私の心は宣戦布告無しの真珠湾攻撃の卑怯さに暗い気持ちになっていました。卑屈になっていました。日本人なら程度の差があっても同じ感情を持ち続けていた人も多かったと存じます。
しかし安倍総理とオバマ大統領が一緒に広島と真珠湾でそれぞれの犠牲者に慰霊の祈りを捧げたのです。
これで太平洋戦争の全ての悲劇が無になる訳ではありません。しかし少なくとも心の中の太平洋戦争が本当にやっと終わったという気持ちになれました。こんな気持ちになったのは私だけでしょうか?
今年は太平洋戦争が本当に終わった年として私は忘れません。
安倍総理とオバマ大統領に感謝します。尊敬します。
オバマ大統領は8年前の就任早々、ポーランドのワルシャワで核兵器廃絶の理想を強く訴える感動的な演説をしました。
ワルシャワは先の第二次大戦の時、ヒットラーが電撃作戦で占領しました、しかしその後ワルシャワの市民が蜂起しドイツ軍と戦ったのです。ヒットラーは精鋭部隊を送り蜂起した市民を虐殺します。ワルシャワは悲劇の都市として有名になったのです。その後、ソ連が占領すると、ソ連に協力すると志願したポーランド軍の元将校達を残酷にも処刑したのです。その処刑は「カチンの森の悲劇」として有名です。
そのように戦争の残酷さを身をもって体験したポーランド人の群衆を前にして、オバマさんは街頭演説をしました。
その演説の故に彼はノーベル平和賞を受賞したのです。
今年、オバマさんは原爆犠牲者の慰霊のため、現職大統領として初めて広島に来たのです。私はこの時、何故彼がノーベル平和賞を貰ったか理解しました。彼は人間の善意を信じ、この世界に必ず真の平和が来ることを信じているのです。その上、彼は8年間もアメリカ大統領の職務を果たし間も無く辞めるのです。
彼は黒人でした。大統領に当選し、8年の任期を務め、無事その任務を終了することを私は個人的に非常に嬉しく思っています。
この際、告白しますが、私の心の中に黒人差別の感情が無かったと言えば嘘になります。その罪悪感が消えて行く思いなのです。
若い頃、アメリカに留学しました。当時の黒人差別はすさまじいものでした。しかし私はそれを当然と思っていました。
その後、アメリカの大学に何度も行き、彼等と共同研究をしたりして親しく付き合いました。その親しいアメリカ人は全て白人でした。黒人の人々と付き合うチャンスが無かったのです。
そうこうしている間にキング牧師らによる黒人の平等を訴える公民権運動が始まったのです。
キング牧師はインドの独立運動を指導していたガンジーを尊敬し、その無抵抗主義を取り入れて公民権運動を継続したのです。この頃から私は黒人産別を当然と思っていた私の考えが間違っていると気がついたのです。
しかしキング牧師は差別主義者の白人に暗殺されてしまうのです。
オバマさんがアメリカ大統領になったとき、私はしみじみと思いました。「キング牧師の死は無駄ではなかった」と。
オバマ大統領の任期が無事終わって多くの人々が喜ぶと思います。そして一番喜んでいるのはキング牧師なのではないでしょうか?
そんなことを想わせる昨日の真珠湾の慰霊の祈りでした。
今日の挿し絵代わりの写真は私の心が晴れわたったような青空の写真です。先週、奥多摩で撮りました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)


