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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

キリスト教の不思議、「受胎告知」、その数々の絵画

2014年12月21日 | 写真
イエス・キリストの誕生のとき母、マリアは処女懐妊してイエスを馬小屋で生むのです。キリスト教の不思議な話です。
受胎告知とは天使ガブリエルがヨゼフの許嫁、マリアの前に現れ、「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」と言います。マリアはこの言葉に戸惑い、困惑します。そうすると天使が言ったのです、「マリア、恐れることはない。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子イエス名とづけなさい。」
マリアは、「どうしてそのようなことがありえましょうか。私は男の人を知りませんのに。」と答えます。するとガブリエルが言います、「聖霊があなたに下り、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。」
そこでマリアは言います、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身になりますように。」と天使、ガブリエルの言葉を受け入れ、従うのです。
このようにしてイエス・キリストがこの世に生まれでたのです。
この物語は大変不思議な話です。しかし私はこの科学的でないことを上の文章どうりに起きたと信じています。
そしてこの場面は何故か非常に美しい場面のように感じます。
昔の西洋人たちもそのように思ったのでしょうか。いろいろな画家が、「受胎告知」という題目で絵画を描いています。
そこで以下にその幾つかをご紹介したいと思います。

上の写真はフラ・アンジェルコの「受胎告知」(1430-32)です。

上の写真はハンス・メムリンクの「受胎告知」(1467-70)です。

上の写真はレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」(1472-75)です。

上の写真はエル・グレコの「受胎告知」(1590頃ー1603)です。

上の写真はフランチェスコ・アルバーニの「受胎告知」(1601年)です。

神の不平等と冬を楽しむ北海道の人々の心の豊かさ

2014年12月21日 | 日記・エッセイ・コラム
神の前での人間の平等は絶対的な真理です。しかし神は人間の住む場所の気象条件は平等にはしませんでした。沖縄の真夏の暑さ、日本海に面した山地の冬の豪雪、そして極寒の北海道の冬。厳しい気象条件は人々へ与えた試練なのでしょうか。
気象条件だけではありません。この世では多くのものが平等ではありません。金持ちの家に生まれる人、貧しい家に生まれる人。才能に恵まれた人、才能の無い人。男女の美醜。みんなみんな不平等です。
しかしそれが神様のなさったことなのです。運命なのです。その運命を静かに受け入れて与えられたものだけで幸せに暮らそうとするのが人間の智慧なのです。智慧ある者は幸せなのです。仏教ではそんな生き方を、「足るを知る」と言います。
何故そんなことを考えるのかというと最近の例年にない寒さのせいです。急に寒くなり、散歩も毎日は出来なくなったのです。
戦中、戦後の昔、私が住んでいた仙台の冬の寒さを思い出しています。当時は暖房につかう燃料もなく冬の寒さは身に沁みたのです。夜寝ていると室内でも零下になり、息で蒲団の襟元がカチカチに凍ったものです。雨戸の隙間から雪が舞い込んできたものです。
それにしても極寒の北海道の人々は冬をどのように過ごしているでしょうか。心配になっていろいろ調べてみました。
北海道は何度も旅をしましたが冬だけは行っていません。日本の他の地方とは違う独特の文化を持っています。明治以後の西洋文化を導入した開拓の歴史のせいかなんとなくヨーロッパ的な風景と文化の香りがします。そして地名の大部分はアイヌ語でです。北海道の人はそのアイヌ語の意味まで知っています。ですから開拓される以前の北海道の動植物や自然の景観を時々想像しながら暮らしているのです。観光バスのガイドさんはそのアイヌ語の意味を必ずのように説明してくれます。
明治以後、北海道へ移住した和人は自然にこのような北海道の文化が好きになります。
そして四季折々の大自然の営みを受け入れ、それを存分に楽しんでいるのです。
冬の寒さも例外ではありません。厳寒の冬を受け入れる心の豊かさを持っているのです。
例年、厳冬期に開催される札幌の大通り公園の雪まつりの雪像は有名です。札幌市内の個人やグループが自由に参加できるので。昔、私が親しかった北海道大学のある研究室ではこの雪祭りに毎年参加して雪像を作っていたものです。いろいろな職場のグループや自衛隊のグループも参加しています。
このような氷雪を利用したイベントは各地で開催されています。旭川の氷の彫刻は一度だけ見ましたが感動的でした。夜に見に行ったのです。色とりどりの照明でキラキラと幻想的に輝いているのです。
層雲峡でも氷瀑祭りをしています。白鳥の群れなす屈斜路湖や阿寒湖などなどでも冬のイベントが開催されています。北海道の冬の楽しみ方はスキーやスケートだけではないのです。
寒さの苦しさを楽しさへ転換する。これが智慧なのです。北海道の人々に感服します。
いろいろな写真の中から、「色即是空68」さんのブログ: http://ibi328.exblog.jp/5080658/から北海道の冬の風景写真をお送りいたします。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)

上の写真から三番目の写真までは層雲峡の「氷瀑祭り」です。





上は冬の斜里岳の風景です。

上は屈斜路湖の砂場で白鳥と遊んでいる光景です。

上と下の写真は阿寒湖氷上祭りです。



上は女満別空港附近の雪山の風景です。