ドイツのユダヤ人虐殺は決して許されない罪悪です。しかしその一方でドイツ人は人間らしい善行もしてくれますた。
連合軍の徹底的な爆撃で破壊され、生活が窮乏しているケルンのカトリック信者が戦後すぐにカトリック東京教区を経済的に援助してくれたのです。
そのお陰で新しい小教区教会、例えば清瀬教会や東京司教区のカテドラルが出来たのです。上智大学の設備の一部も寄付してくれました。神学生の奨学金も送ってくれたのです。その恩を永久に忘れないように今日は東京司教区の「ケルン・デー」として感謝の祈りをケルンの為に致します。自分が困窮しているとき他人を助けることは非常に難しいものです。
その精神を忘れない為に、東京司教区は数年来、ミャンマーのカトリック教会を支援しています。
他にもドイツは戦後の日本の為にいろいろな事をしてくれました。その一つはフンボルト奨学金で多数の日本人留学生を受け入れ、大歓迎してくれたのです。私自身この奨学金を1969年と1974年の2回頂き、ドイツで歓迎されました。
軍事同盟はいけません。しかし人間の絆を忘れないで恩返しをしようとするドイツ人は人間として立派だと思います。それに比べて日本は戦後のドイツに何をして上げたでしょうか?誰方かご存知の方が教えて下さい。写真はケルンの大聖堂の写真です。
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