後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

ケネディ大統領の1961年の就任演説の終りの部分を考えてみる

2011年01月15日 | 日記・エッセイ・コラム

ケネディ大統領の1961年の就任演説は格調の高い歴史に残る演説として有名です。

その終りの部分のみ下に示します。

日本という国家があなたに何をしてくれるか?と尋ねるよりもあなたは日本という国家へ何が出来るかと考えよというメッセージに聞こえませんか?

戦前の教育を受けた私の心に素直に響く、名演説です。最近の日本の低迷ぶりを見るとこのメッセージを噛みしめ、もう一度、日本人は新しい国家観を打ち立て、独立国家、日本の名誉と安全を守る真摯な努力をするべきと思います。

その議論の導入として以下に、ケネディ大統領の演説の終りの部分をお送り致します。

・・・・・・・・前略・・・・終りの部分・・・・・・・・・・・・

(出典:http://www.ne.jp/asahi/barber/tokyo/J.FKennedy.html

And so, my fellow Americans:/ ask not/ what your country can do for You/-Ask what you can do for your country.

ですから、私の仲間であるアメリカ国民である皆さん:/尋ねないで下さい/国があなたのために何をしてくれるかを--/尋ねて下さいあなたが国のために何ができるかを。

 My fellow citizens of the world:/ ask not/ what America will do for you/, but what together we can do/ for the freedom of man.

私の仲間である世界の皆さん:/尋ねないで下さい/アメリカがあなたのために何をするかを/、そうではなくて何を一緒に私達ができるかを/人類の自由のために。

 Finally/, whether you are citizens of America/ or citizens of the world/, ask of us Here/ the same high standards of strength and sacrifice/ which/ we ask of you/. With a good conscience/ our only sure reward/, with history/ the final judge of our deeds/, let us go forth to lead/ the land we love/, asking His blessing and His help/, but knowing that/ here on earth/ God's work must truly be our own.

最後に/、皆さんがアメリカの市民だろうが/世界の市民だろうが/、ここにいる私達から求めてください/同じ高い水準の強さと犠牲を/ それを/私達が皆さんに求めている/。正しい良心をもって/私達の唯一確かな報いとして/、歴史によって/私達の行ないの最終審判がある/、先頭に立って前進させよう/私達が愛する国を/、神の祝福と助けを求めつつ/、しかし次のようなことを知りつつ/この地上では/神の働きが真に私達のものとなることを。


寒い日には温室の写真を見て暖かい気分になって下さい

2011年01月15日 | 写真

寒い日には自分で撮って来た温室の花々の写真を何度も見ています。すると寒さを忘れて暖かい気持ちになるから不思議です。皆様も暖まって下されば嬉しくおもいます。神代植物公園で先月の末頃撮って来た写真です。

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私は見てはいけないものを見てしまった・・・その一

2011年01月15日 | 日記・エッセイ・コラム

この事実は胸の中に秘めて死んで行こうと思っていました。しかし書く事によって日本の人々の中国への理解が深まり、両国の関係に良い効果があると思うようになりました。

それは1981年の秋の事です。中国の東北の遼寧省の瀋陽に1ケ月近く滞在しました。国家重点大学の東北工学院へ集中講義に行ったのです。学生達は食い入るように私の顔を凝視し、熱心にノートを取ります。その強烈な勉学態度に疲れ、大学の構内をよく散歩したものです。

ある時、中国風の瓦屋根のついた豪華なレンガ建てのビルを見つけました。長い5階建のビルです。誰も居ません。好奇心で中に入りました。1階から3階までは研究用の実験室です。あちこちのドアが半分開いています。室内を覗くと、実験道具が全てひっくり返って荒れ果てています。

4階、と5階は教室になっています。廊下の端から死臭のような悪臭が漂って来ます。好奇心にかられ行って見ると、そこには数多くの水洗トイレが整然と並んでいます。

覗いて見ると、全ての便器の上に盛り上がるように排泄物の山が出来ているのです。

見てはいけないものを見てしまったような衝撃を受けました。いそいで走り出し、その放棄された豪華な校舎へはその後近づかないようにしました。

この事は中国人へ絶対に話しませんでした。

その後、何故そのような不潔極まりない物が国家重点大学に有るのか考えていました。そして日本の敗戦直後の公衆便所にも同じ光景があった事を思い出しました。その光景は先日掲載した記事、貧乏ほど怖いものは無い・・・戦争も厭です  に書いた通りです。第二次世界大戦に負けた日本人の精神が荒廃して、@@@の山が出来たのです。それと全く同じものが国家重点大学にあったのです。

では中国人は何故それ程までに精神が荒廃したのでしょうか?原因は1966年から1976年まで10年間も続いた文化大革命にあったのです。それは中国人を毛沢東派の紅衛兵と一般人とに2分した凄惨な国内戦争なのでした。食料輸送部隊を持っていない紅衛兵は民家に押し入って食事をし、金目の物を軍資金として略奪したのです。

そこには法律や秩序など一切ありません。人々の精神が病み、荒廃するのは当然です。

日本人が第二次大戦で敗れ、歴史上初めて外国の軍隊に占領されたのです。その屈辱と挫折感は日本民族の負の遺産として現在でも語り継がれています。それと同じように文化大革命の凄惨な失敗は中国人民の巨大な負の遺産として心の底に残っているのです。その事はあからさまに話が出来ないだけに一層深い傷として忘れらないのです。この大きな負の遺産を考慮に入れると現在の中国政府の政策への理解がより容易になると信じています。

続編では、日本ではあまり知られていない紅衛兵の悪行をもう少し示し、現在の中国政府の非常識な国際的態度の原因を考えて見たいと思います。彼等は気違いではありません。非常識な行動にはその原因が必ずあるのです。

今こそ冷静になってもっと理解を深め、将来の日本の名誉と安全を守る事が大切と信じています。不注意な行動をとって日本の名誉を傷つけないように努力すべきと思います。その努力を続ければ暗い現在の日中関係にも、下の写真のように明るい陽が射す時が必ずやって来ます。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人

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