goo blog サービス終了のお知らせ 

後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

日本文化にキリスト教が根づいているか?(1)クリスマスと教会での結婚式の風景から

2009年12月30日 | うんちく・小ネタ

明日の大晦日が過ぎると新年になる。平穏な一年が終わろうとしています。この一年を振り返ってみて色々な感慨がわき上がって来ます。今年は特に、宗派の違うキリスト教の教会を訪問し、宗派の違いがどのようなものなのか?を自分なりに明らかにしてみようと思ったのです。数年来の、この私の好奇心が背中を押してくれたのです。この訪問にはもう一つの大きな疑問を明らかにする目的もありました。それは、「キリスト教は真に日本文化に融合して根付いているか?」という疑問です。

3つのプロテスタントの宗派の教会と日本正教会のニコライ堂を夫々2度訪問して聖職者から直接、忌憚のないご意見を聞くことに成功したのです。

今回、書き出した「日本文化にキリスト教が根づいているか?」という連載記事は数回の予定です。

今回は導入文です。クリスマスの過ごし方や教会での結婚式を取り上げました。日本に深く根を下ろしていない風景として時々偉い識者に非難されています。

クリスマスの前夜の24日の夜には教会へ行ってキリストの降誕を感謝して祈ることを日本人の99%はしません。しかし子供の居る家ではサンタクロースが贈り物を持ってくる。そして家族が集まってパーティをする。又会社や色々な職場では親睦をはかるために「クリスマス・パーティ」を開催します。日本全国の商店は売上を上げるために盛んにクリスマスの楽しさを宣伝します。キリストのキの字も無い宣伝なので人々はその日が降誕祭なのだということを一切忘れています。

一家の先祖代々のお墓がお寺にあっても、結婚式は白いウエイディングドレスを着て教会で挙げる人々が非常に多いのです。信者になろうとも思っていません。

このようなクリスマスの過ごし方や教会での結婚式を見て、「キリスト教は日本へ根づいているとはとても思えない」と、若いころの私は感じたものでした。随分と昔の事でした。その時は日本文化の軽薄さを見るようで自己嫌悪になったものです。

しかし老境になった現在は、この社会現象を軽薄だと非難がましく見るのは間違っていると信じるようになりました。若い頃の物の見方が間違っていたと気づいたのです。

一般にある宗教がある国に根付くには2つの並行したことが起きるのが極く自然なことと思います。宗教教義を本質的に変えることなく正しく、論理的に導入され、それが人々の血となり肉となって信じられている。そしてもう一つは導入される宗教に纏わりついているお祭りや、風習が教義とはあまり関係なく入って行く。後者は教義とあまり関係が無いので不要と考える人もいます。しかし所詮人間は論理だけでは満足しないのです。賑やかな祭りやプレゼントや楽しい宴会があったほうがその宗教に親しみを覚えるものです。

日本のミッションスクールの卒業生は何百万人もいるようです。彼らの大部分は洗礼を受けないで卒業し、就職とともにキリスト教から離れてしまいます。しかし毎年クリスマスや復活祭になるとキリスト教のことを思い出して、心の中で祈っている人も居るのです。この時だけ教会に行く人々も多いと聞きます。

このような視点から考えると日本のクリスマスや、教会での結婚式はキリスト教が根づくために大変重要な要素と考えられます。あるがままにクリスマスを楽しみましょう。信心が無くても教会での結婚式も大いに良いではありませんか?イエス様は絶対に怒っていません。楽しげに微笑んでいるに違いありません。(続く)


子供は広い所が好きです

2009年12月30日 | 写真

昔は原っぱがあちこちにあり、よく子供たちが遊んでいたものです。最近は家の中でテレビゲームなどをしていて、外を走り回って遊ばなくなったと聞きます。しかしそうでも無い子供もいると思います。広い所へ連れて行くと楽しそうにいつまでも走り回って遊んでいます。そんな風景の写真をお送りいたします。一昨日、諏訪湖の湖岸公園と山小屋の上の牧草地で撮った写真です。(終り)

016 084 095 098


普天間基地移転問題への私の結論は?

2009年12月30日 | 日記・エッセイ・コラム

このブログではアメリカ軍の使用している、三沢空軍基地、横須賀海軍基地、厚木海軍支援航空基地、横田空軍基地、嘉手納空軍基地、普天間海兵隊支援航空基地、そしてドイツにあるSpangdahlem空軍基地のホームページを紹介しました。

その結果、これらの基地の役割と守備、すなわち攻撃範囲が明確に判明しました。

これらの基地は米国の軍事力の優位性を全世界に及ぼす為に設置されています。その副次的な効果として基地のある日本やドイツへの他国の侵入を抑止する効果が生まれます。この抑止力は副次的な恩恵ではありますが、その代償として日本はアメリカへ色々な犠牲を支払ってきました。基地の為の土地の提供や、維持のための経済的支援などです。

日本が得た恩恵と、日本が払った代償との客観的な比較検証を論理的に進めることが今後の日米関係をより建設的な内容に改善するための基本的な出発点です。

現在までに自由民主党がアメリカへ払ってきた代償は大き過ぎたでしょうか?

この代償の大小を考える場合、「血による代償」も考慮に入れるべきと言うのが私の結論の出発点です。

今日の読売新聞の4面に防衛大学教授の山口 昇さんへのインタビュー記事が掲載されています。大変客観的な記事内容です。その中で、「日米同盟は、有事の際に数千人の米国青年が命をかけて日本も守るものだ。有事はめったに起こらないので、こうした実態は日本国民に意識されにくい。その一方で、在日米軍の不祥事や演習場から流れ弾が飛び出すような事故は、目につきやすい。不満のたまりやすい構図だ。」という一文がある。

この文章の意味は、日本へ敵が上陸しそうになったらまずアメリカ軍が出撃し血を流すという契約になっているということです。勿論、日本の自衛隊を出撃しますが法的な出撃許可を得るのに時間がかかりアメリカ軍の方が早く敵と遭遇するというニアンスが含まれています。契約は紙に書いたものですからそのまま実行されるという保証はありません。

更にアメリカ軍がイラクやアフガニスタンで攻撃されても日本は出撃しなくても良いというのが現在の日米安保条約です。韓国やドイツは即刻出撃するという相互防衛条約があるので多数の兵隊を送ります。それでは感情的にマズイので自民党政権は少数の出兵とインド洋での給油活動をして来たのです。

私の結論を簡単に書きます。「今後10年間位は、現在のアメリカとの安保契約を維持して自衛隊の海外出兵を出来るだけ避けるように政策的に結論を出す。その為にはアメリカ国民が納得のいくような代償をだす。代償は抑止力効果へ対する感謝の表明と経済的支援の両方を日本国民が賛成する範囲で実行することが肝要と思います。従来の自民党政権は、核持ち込みの秘密契約のように国民へ充分な説明なしで、アメリカの言いなりになってきた印象が強いことは否定出来ません。これから民主党政権のすべきことはアメリカへの感謝の表明と支払う代償について国民と開かれた客観的な討論をすることと信じています。いたずらに普天間基地移転先に関して異議を言い出すことではないのです。

以上が、このブログで色々考えて来た私なりの結論です。皆様からコメントを頂ければ嬉しく思います。(終り)


文章作品の転載や連載をさせて下さった方々へ感謝しつつ、年の暮れ

2009年12月30日 | インポート

今年の一年間にこのブログへ文章作品を転載させて頂きました、Mikaさん、

狼皮のスイーツマンさん、水木りょうさん、サッチーさん、大宮司弘昌さんへ感謝します。

下の題目をクリックするとこれらの作品が出て来ます。お楽しみ頂ければ嬉しく思います。

今日は12月の30日、明日は大晦日です。

========================

今年もみなみな様に大変御世話になり、誠に有難う御座いました。

どうぞ良い年をお迎え下さい。  藤山杜人

========================

(1)Mika さん、宮沢賢治の作品を朗読で楽しもう!

日本語はこんなに美しいのですーmikaさんのブログのご紹介

悲しくて美しい文章をご紹介します

(2)狼皮のスイーツマンさん、アールヌーボー・華麗な飛行船の世界

(3)水木りょうさん、水木りょう著、「高橋竹山」と「三波春夫」その1  尚(2)と(3)は10月25日と26日に連載。

(4)サッチーさん、ネット上の友人の小説につい涙してしまう

(5)大宮司弘昌さん、大宮司弘昌著、「初めてのロシア沿海州昆虫エコツアー」その一

大宮司弘昌著、「初めてのロシア沿海州昆虫エコツアー」その二

大宮司弘昌著、「初めてのロシア沿海州昆虫エコツアー」その二

大宮司弘昌著、「初めてのロシア沿海州昆虫エコツアー」その八(完結編)