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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

電線の醜悪さと工事者の美的感覚を疑う

2009年07月26日 | 日記・エッセイ・コラム

風景写真を撮ろうとすると必ず電線があって邪魔をします。美しいタイル張りの歩道のある街路に感動して歩いていると、頭上には醜悪な電線が縦横無尽に走っています。興ざめすることがあります。銀座などでは地下ケーブルにして頭上には電線が無いそうです。九州の知覧の武家屋敷を見に行ったら、電線が見えません。

頭上の電線を全て地下ケーブルにするには莫大な費用がかかります。無理は百も承知しています。しかし、(このしかしは大声で言っています)電線をもっと整然と張り巡らせて貰いたいのです。各家庭の使用電力が増加する度に手当たり次第、思い付くままに張り巡らしているのです。漏電さえしなければ何でも有り、です。

左右対称、方向は直角に曲げる、白い碍子は美しく配列し、とにかく整然と配線する。その努力が皆無なのです。

しかし電力会社で働いている人々は別な感慨で見ているのでしょう。現在の日本の空を覆っている電線を美しいと思っているに違いがありません。人間は本来身勝手な生き物です。自分のものは何でも好きです。美しいと感じているものです。

私も同じです。昔の専門は鉄鉱石から鉄を精錬する過程の物理や化学を研究していました。鉄を作るには巨大な溶鉱炉を使います。煤や埃まみれの赤錆びた醜悪な設備です。しかし、現役のころは溶鉱炉を見るたびに、その美しさにウットリしていました。機能美の極致のようです。しかし引退してしばらくしてその感じ方が変わりました。湾岸道路で川崎の扇島を通る度に昔日本鋼管という名前だった会社の巨大な溶鉱炉が見えます。良くみると何か醜悪なものの塊のようです。煤と埃まみれな様子です。専門外の人々は決して美しいとは感じないでしょう。

ただ、電力会社と違って鉄鋼会社は汚いものを一般の人々へは見えないようにしました。工場の周りを幅広い常緑樹の林を作り、工場全体を囲んでしまったのです。ですから溶鉱炉は普通見えません。

湾岸道路が扇島を横断するとき高架道路になっているから見えるのです。日本鋼管の溶鉱炉を見るたびに1957年にあそこで工場実習をした暑い夏の日を思いだします。その後何十年もお世話になった色々な人々の顔を思い出します。故人になった人も多いのです。

下に示す写真は家内が撮ったものです。醜悪な電線ですが、夕焼け空を背景にすると何故か美しく見えます。そしてこの写真を見るたびに溶鉱炉を思い出します。今は亡き人々の笑顔を思い出します。日本鋼管という名前も消えました。川鉄と合併してJFEという社名になったのです。皆様は頭上を縦横に走る電線をご覧になって何をお考えでしょうか?(終わり)

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小金井・阿波踊りと文化的無節操さ

2009年07月26日 | 日記・エッセイ・コラム

夏、お盆になると地方地方で特色のある伝統的な盆踊りがあります。ところが小金井では何年も前から夏になると阿波踊りがあるのです。私は東京の小金井市で徳島の阿波踊りをすることに長い間反対でした。勿論そのことは誰にも言いませんでしたが、よその地方文化を平気で持ち込む無神経さに辟易していたのです。大げさに言えば文化的な節操の無さを内心少し軽蔑していたのかも知れません。(どうせ節操がないのなら、せめて郡上八幡の盆踊りを持って来てもらいたかったです)。 

ところが老人になると文化的節操の無さも気にならなくなります。それも許せるようにないます。数年前から楽しい気分で、家内と一緒に見物に行くようになります。

駅前の南と北の広場と通りを7月の最後の週末の2日の夕方交通を遮断して数百人の踊り子が阿波踊りを繰り広げます。近所の仲間や職場の仲間でブループをつくり、「さくら連」とか「むさしの連」と染め抜いた揃いの浴衣で踊るのです。見ていると東京のあちこちからも連が友情で参加しています。昨夜は快晴で、阿波踊りを楽しんできました。動きが早く、暗いので良く撮れませんでしたが、家内の撮った写真を3枚だけ掲載します。(終わり)

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性格の良い芸術家の紹介ー陶芸家・音楽家の宍戸真知子さん

2009年07月26日 | 日記・エッセイ・コラム

自分に無い才能を持った人を尊敬します。憧れます。ごく普通のことと思います。私には芸術的才能がありません。したがって芸術家を尊敬しています。憧れています。

しかし芸術家は神経質で、難しい性格の人が多いと雑誌や本でさんざん読んで来ました。作品は美術館へ行けば見ることが出来ます。しかし芸術家と知り合うのは躊躇しがちです。

ところがインターネットのお陰で、本物の芸術家と気軽に友人になれるのです。とくにBYOOLというSNSの会員には芸術家が多いようです。自分から私は本物の芸術家ですと名乗っていないのです。始めは気軽に、友人になって下さい、とお願いします。

今年の5月22日にこのブログでご紹介した、パステル画の村田 旭さんがそのような方です。数多くのパステル画は彼のHP:http://www.k5.dion.ne.jp/~vasenoir/ 御座います。(BYOOLの中での彼のハンドルネームはvasenoir)

さて今日は二番目にお友達になった宍戸真知子さん(BYOOLではAmadeusさん)をご紹介いたします。ウイーン国立音楽院を卒業し、アメリカで音楽家として、そして陶芸家として大活躍をしています。輝かしい経歴は、http://www.baragaro.com/garally/shishido_ryakurekii.html をご覧下さい。彼女の作品は銀座の薔薇画廊:http://www.baragaro.com/top.htmlに展示してあります。

下にネパールのカトマンズから昨日送ってきて下さった陶芸作品の写真を2枚ご紹介いたします。ご主人がカトマンズで働いているので、夏の休暇の間、アメリカからカトマンズへ行ってご主人と一緒に休暇を楽しんでいらっしゃるようです。

私のブログではカトマンズに住んでいる ひかるの さんを何度もご紹介しました。アジアの手織り布やサリーの展示会の度に場所や日時もご紹介してきました。ひかるのさんを宍戸さんのご主人へご紹介しました。昨日、お会いしてとても意気投合したようです。昼食を挟んで4時間のお話したそうです。BYOOLの会員のhanaさんも宍戸さんご夫妻と友人だそうです。

hanaさんと、そして、ひかるのさんとは直接、東京でお会いしました。何か不思議な縁を感じましたので、付記しておきました。

Narcissus3 Summer_ocean

宍戸真知子さんから送られた作品についての説明を添付します。

「作品は上から光をあてますと、透き通り細かく彫刻した磁器から図柄が浮き出るようになっています。同じ物は一つもございません。とても薄いので作って行く段階で壊れます。

半分以上壊れて棄てる覚悟をしながら、でも壊れてしまう迄は一つ一つ大切に彫っていきます。完璧に出来た作品でも窯の中で、何かが起こって壊れてしまう場合もあります。

結構、精神修行になっております...

自由に自分の作品を焼ける本焼きの窯を未だ持っておりませんので、最近は作品を作る段階の厳しさに加え、そういったテクニカルの部分の問題もあり、新作のアイデアは沢山あるのですが、地を這うような出来上がるまでの段階を考えると、フッと止めてしまいたくなる心境です。自分でも残念です。・・・・・・・・以下省略」

宍戸真知子さんのHPと輝かしい経歴のURL:http://www.machiko-porcelain.net/ と

http://www.baragaro.com/garally/shishido_ryakurekii.html

薔薇画廊のHP:http://www.baragaro.com/top.html

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村田 旭 画伯のHP:http://www.k5.dion.ne.jp/~vasenoir/