山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

モクレン科モクレン属の花 シデコブシ・モクレン・コブシ・タムシバ

2022年04月07日 | 花・花・花
 春に咲く白くて大きくて目立つモクレンの仲間は、良く目にするもののそれがモクレンなのか、コブシなのかはじっくりと観察したことが無い。庭木に植えられているのがモクレンで山の中に咲いているのがコブシ、くらいにしか見分けていなかったが、実際はどうなのだろうか?甲府駅北口にある山梨県立図書館の周辺道路にシデコブシと思わしき樹木が植えてあるのを見て、しっかりと見分けておきたいと思い、何ヶ所か撮影を行ってきた。

 まずは山梨県立図書館の街路樹のシデコブシである。撮影に出かけた日は仕事が終わった後の夕方でしかも天気は雨。花はもう終わりかけていたが、残った花を撮影してきた。


    山梨県立図書館の街路樹、シデコブシ。雨が降っていて濡れている。4月3日に撮影。


    シデコブシの花。もう終わりかけで痛んでいる。シデコブシは花弁が12~18枚あり、豪勢な花に見えるので判別し易い。


    これはピンク色のシデコブシだが、通常は白い花弁である。


    こちらが白いシデコブシ。


    ゴージャスは花である。

 次にモクレン。花が大きくて上に向いて花を咲かせるというイメージがある。紫色の花は見ればすぐにモクレンと分かるが白いシロモクレンは少し見分けにくい。


    シロモクレン。既に痛んで散り始めている。4月9日 南部町御堂で撮影。


    モクレンは花被片が9枚あり、いずれも大きい。散り始めてもコブシのように花弁はダラリと下向きには垂れ下がらないようである。


    これはあまり見かけない黄色いモクレン。


    大きな花弁(花被片)が9枚で立派な花に見える。

 次に判別が難しいコブシとタムシバである。まずは武田健康の森で見てきたコブシである。


    コブシ。低山から中山の山腹に生えているのは大部分がこれのようである。3月21日 武田健康の森で撮影。


    コブシの花。9個の花被片があるのだが、外側の3個は線状で小さくて目立たず、残りの6個が大きい。実質的に花弁が6枚のように見える。


    特徴的なのは花の下に1枚の葉が付くことである。


    山梨県立図書館北側に植えられていたもの。モクレンだと思っていたが、コブシと思われる。4月3日に撮影。


    モクレンの花被片(花弁)は9枚見えるはずだが、これは6枚しか見えず、コブシであろう。

 そしてコブシに良く似ているタムシバである。これはコブシよりも少し標高の高いところに生育しているらしい。撮影してきたのは黒富士農園である。


    タムシバの木。比較的大きくなる。3月31日 黒富士農園で撮影。


    タムシバ。山の上に咲いているものはまだ確認出来ておらず、今後は気をつけて観察してみたい。


    タムシバの花。コブシと同じく3枚の小さな花被片と6枚の大きな花被片から成り、実質花弁が6枚のように見える。


    コブシとの違いは、花の下に小さな葉が付かないことである。

 春に咲くモクレンの仲間の4種類はこれで区別が可能なのではないかと思う。これから咲くホオノキやタイサンボク、山梨県にあるかどうかは知らないオオヤマレンゲなどがモクレンの仲間であり、今後も観察して行きたいと思っている。

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