①10月16日21時の天気図 気象庁HPより引用
②10月16日21時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用・加工
10月16日は、関東地方や甲信地方、それに東海地方などを中心に、まるで、夏のような陽気となりました。
これは、先週後半に、本州の各地に強い雨を降らせた暖気の一部が本州太平洋側に残っていたことと、地形的特性も少々影響したことと思われます。
山師県内では、日中の最高気温は、甲府や峡南の南部で29・3℃(9月上旬並み)を観測しています。
引用図①②より、前線が本州東海上~南海上へとありますが、当該前線の寒気側ではA、B、Cと言った、水蒸気画像上で帯状に白くぼやけた画像が見られます。同様にして、当該前線の暖気側にも、前記のような、水蒸気画像上で帯状に白くぼやけた画像が見られますね。
水蒸気画像上で、地上天気図上の前線を挟んで、暖気側、寒気側の双方に、水蒸気画像上で帯状に白くぼやけた画像が幾重にも見られる場合は
Ⅰ:当該前線周辺の暖気と寒気の勢力は強いもので、互いに勢力が拮抗している状態。
Ⅱ:地上天気図上の前線は、暖気の勢力下の一番相当温位が混んでいる箇所に描かれるが、はっきりと解析するのが難しいものである。当該前線は、移動速度は遅く、前線を挟んでの気温差は比較的小さいのが通常である。
Ⅲ:前線を挟んで、寒気の流入は比較的遅く、引用図②のA、B、Cのように、水蒸気画像上の帯状にぼやけた画像域(500hpaの正渦度移流の前側に対応する、上空3000付近の上昇流域に対応するものです。)がまず通過後、じわりじわりと段階的に寒気が流れ込む。
Ⅳ:前記した水蒸気画像上の帯状にぼやけた画像域(500hpaの正渦度移流の前側に対応する、上空3000付近の上昇流域に対応するものです。)通過時に、地表付近の風向風速の明瞭な変化が見られ、一時的に曇ったり、上空3000付近の上昇流域が顕著な場合、時には、新たに低気圧が発生して、降水や雷など伴なうこともある。
以上の特性があります。
と言うわけで、16日暑かった山梨県内ですが、17日以降、気温の変化と念のため空模様には留意してください!