①9月5日3時の天気図 気象庁HPより引用
②9月5日3時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図 気象庁HPより引用
③9月5日3時の関東地方、山梨県周辺レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用
4日に、四国や近畿、東海地方などに非常に激しい雨をもたらした活発な降水域は東へと移動し、5日は、強い雨の中心は関東地方周辺へとなりました。
山梨県内では、4日よるから雨脚が強まり、県内全域には大雨・洪水警報が出されて、山間部や富士五湖地域、峡南地区を中心に、24時間降水量が100㎜を超す大雨となり、土砂災害警戒情報も各地に出されました。
県内各観測地点で24時間降水量が100㎜を超えた地点は
古関 191・5㎜
南部 188・5㎜
乙女湖 112㎜
切石 103㎜
となりましたし、甲府でも94・5㎜に達しました。
しかし、その一方、比較的降水量が多かった山間部や富士五湖地域でも、24時間降水量は河口湖で49㎜、さらに、西部の大泉で26㎜となり、東部の大月や上野原でも20㎜台で終わり、県内でも、大変コントラストの大きな降水量分布となったのが特徴です。
これは、引用図②③より、暖湿流の流入方向が、南~南南西方向となり、地形的に当該方向に開いた鞍部や山の斜面にあたる地域で雨量がまとまったものの、山の陰にあたってしまった地域では、降水量はそれほど多くならなかった と私は推測します。