フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

オレンジの車は見つけやすいから  でも!!!

2011年09月16日 | パリ19区

3日間のブルゴーニュの滞在を終えて再びパリに戻る前、ブルゴーニュのムッシュは、「リヨン駅からはどうやって帰るんだ?」と尋ねた。 

「タクシーで」と答えた私に「パリの友人は迎えに来てくれないのか?こんな大きなスーツケースがあるのに?」と「それでも友達か?」と言わんばかりに不思議そうに言った。 

私は「そこまで甘えるわけにはいかない」と思いつつも、「そう言えば二年前はモンパルナス駅まで迎えに来てくれたなあ」とも思った。 

 

そしてタクシーでミッシェルさんの家に戻った。 

 

「ブルゴーニュの旅はどうだった?」と聞かれ、ブルゴーニュについて話しながら、私は出掛ける時の、リヨン駅で散々だったことを思い出し尋ねた。 

「あなたはあれから無事に帰れた?」と特に何の意図もなく、「うん」という答えを想定するいわば社交辞令のようなつもりだった。

 

しかし彼の答えはこうだった!!

 

「もうあれから大変だったんだ。駐車場に戻るのに迷い、また車を探すのも時間がかかり、車を見つけるまで一時間半かかったよ」と言ったのだ!!

 

確かに私が列車に乗ったホームから駐車場に戻るのは簡単ではなかったであろう。

ミッシェルさんは少し方向音痴?なところがあるからと想像はできるが、一時間半?それはあまりにも・・・・で、ここまでくると気の毒に思えるくらいだ。

送ってもらった私も責任を感じた。

 

見つけやすいように「オレンジ色の車」にしていると言うわけがやっと理解できた。

 

          

                                                                   

                                                     

そんなことを聞いたら、もう「送ってもらう」ことはできない。

 

実は希望の列車が取れず、この日の夕方パリに着いた私は21時過ぎの列車でブルターニュへと向かわなければならなかった。

慌てて荷物を詰め替えて、夕食を取る時間がない私に奥さんが持たせてくれたドライフルーツとクラッカーを手に、呼んでもらったタクシーに乗りモンパルナス駅へと向かったのだった。

 

方向音痴と言うのはよく耳にするが、本当に存在するのだとよくわかった。

しかしこの現象はもう一回起こるのだが、それは次回に紹介する。

 

 

 



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