フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

「西洋人はみんな食パン」じゃないんだって

2011年09月03日 | プロヴァンス

アヴィニョンの夫妻はついに京都から奈良にやってきた。 

 

奈良でもそれなりの旅館に予約していた。

奈良では「灯花会」の最中で、夕方やってきた彼等を早速案内した。

 

「灯花会」とは奈良公園一帯を多数のランタンで飾り、幻想的な雰囲気を醸し出す行事で、始まって20年くらいたったかもしれない。

 

奈良では1000年以上も続いている行事が珍しくない中、20年なんて話にならないが、始まって以来年々人気は高まり、今では人が多すぎて、最初のころの静かな感じはどこかへ行ってしまった。

 

ともあれ彼等と簡単なイタリアンを食べたのち、公園に出かけた。

    

                                

                   

 奥さんは浴衣を着ていた。夜の公園の鹿は、目が光っていた。

 

                  

 

               

 

奈良の第一日目はこのようだった。

 

奈良では良い方のクラスの旅館だが、外国人の宿泊には慣れていないようだった。旅館側の英語力がそれを物語っていた。

 

あくる日の朝食もパンを「特別に」旅館に頼んだ。

まだこの旅館では朝食にパンを「特別に」出してくれた。

食パンだった。

 フランス人は日常食パンは食べず、バゲットである。

 

しかし、今では外国人を積極的に受け入れる旅館も出てきた。

ドミトリーのような簡易な宿泊施設もチラホラ出来てきた。

 

世界遺産を持つ奈良の国際化は、これからも徐々に進むに違いない。

その世界遺産の東大寺、春日大社などを翌日案内することを約束し別れた。

 

この夫妻が京都に来てから7日経った。

その内5日は何らかの随行をした。

この後京都を離れ東京に帰るまでの7日間も、5日間サポートした。

 

後にも先にもこんなに付き添ったのは、最初でおしまいである。

外国人を適切に接遇できるようになるための、練習段階だった。

 



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