フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

ガイド付きツアーという有難迷惑

2011年11月13日 | ブルターニュ

レンヌの市場の見学後、木組み家の残る古い街並みを見て、それからランチとなった。

 

 

ランチの場所は、市内のビストロと言った感じの、価格も手頃な店だった。

評判が良いと見えてほぼ満杯の客であった。

 

   

 

 

 

 

そこへ離婚騒ぎの直後のかのムッシュ、ジェラールが合流した。市場を案内してくれたジャクリーヌとフィリップの息子さんもやってきた。

 

息子さんは高校3年生で、バカロレアと言う試験を控えていた。

フランスでは重要な試験でこれに合格しないと、大学入学資格が得られない。

この試験では哲学の試験が大きなウエイトを占めていて難しいとされるが、彼に聞くとどうやら得意科目らしく「簡単だよ」と言う

 

両親のどちらに似たのか解らないが利発そうな子だ。それにしても哲学重視とはいかにもフランスらしい。

 

食事が終わると、「旧ブルターニュ高等法院」の見学に連れて行ってくれた。つまり裁判所である。大きな広場を前に、堂々と建っていた。1994年に出火し燃え、修理したとのことで建物の下半分は古い石のままの壁で、上半分は新しく白い石の壁となっていた。

 

 

その正面近くで大道芸の若者が、鞠を操っていた。

 

 

 

やがて時間が来て中に通され、荘厳な部屋を見学し、法廷も見せてもらえた。金箔が装飾につかわれ、豪華な感じがした。

これはガイド付きの案内である。

時々こういうガイド付きの見学に連れて行ってくれることがあるが、ここに限らずたいがい有難迷惑である。

第一にフランス語でペラペラ説明してくれるがさっぱり解らない。(もっとも英語でも同じだが)

第二に自由に勝手に見られない。ガイドが熱心に説明している間中、じっと我慢して待っていなければ次に行けない。

 

     

 

 裁判所の見学が終わると、フィリップは家に帰った。今夜私とジェラールを迎えての夕食の支度をするからだと言う。

この家は、奥さんがまだ現役でジェラールと同じ日系企業に働いていて、フィリップはもうリタイアしている。

そこで御主人が「主夫」なのである。そしてこのムッシュ、なかなかどうして料理が得意らしい。

 

裁判所の見学で疲れたのでジャクリーヌと一緒にカフェで休憩し、街をゆっくり眺めた。

 

    

 

それからまたしばらくレンヌの街を散策し、やがて車でジェラールが迎えに来てくれ、ジャクリーヌとフィリップ夫妻の家に夕食のために向かった。

 

一戸建の家で3階建だった。

そこで夕食をいただき、食事の後のひと時を過ごすのだが、当然のことながらジェラールは感情が揺れ動き、対応に苦労するのだがその話は次にしよう。

 

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