フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

お地蔵さんのよだれかけ

2011年08月21日 | プロヴァンス

アヴィニョンで「こんにちは」と日本語で声をかけてくれ、家に招いてくれたフレンドリーなムッシュとそのマダムの来京都の2日目の話である。

 

まず、清水寺に案内した。

8月1日の盛夏のことであった。

 

                   

舞台からずっと周り、三重塔を見終え、音羽の滝に向かうところで、小さな女の子とお母さんの二人連れが立っていた。

女の子がアンケートをしているのだった。多分夏休みの宿題か自由課題だと思われた。

                                   

                                                                                            

お母さんは英語をかなりきれいに話される様子だったが、要するに女の子に国際感覚を育てると言った教育効果を狙われているようだった。

 

マダムはフランスの中学の国語の先生だから、このような教育的なことには極めて協力的で、アンケートに記入している横顔は先生の顔そのものだと思った。

 

                        

 

アンケートに応え終わると、その子から何か忘れたが、手作りの小さい心のこもった日本らしいお礼の品物がプレゼントされたのも覚えている。

 

もう一つそのあたりには、お地蔵さんがたくさんある。

「あの赤い布は何?」ときた。

この質問は、これ以後沢山のフランス人から受けることになる。

今から思えば、その一番初めの質問だった。

 

普段当たり前のように思い、疑問を持たない事柄を、いきなり質問され、戸惑うことがこれからたびたび起こった。

そのたびに、改めて調べ直すことになるが、やがて一応の説明ができるようになって来るが、しかし、よだれかけも赤いものや、白いものもある。狐さんまで掛けているし、「びんずるさん」も掛けている。こうなると全ての説明は無理である。

 

そのほかにも、

鳥居ってなに?

神社はなぜ赤く塗ってあるの?

大仏の手のポーズの意味は?

キツネがなぜ神様なの?

などなどであり、最後は「判らない」と言うことになってしまう。

 

その後、この日は日本茶の店で、煎茶や抹茶の入れ方などを勉強してから、夕食は昨夜一緒にしたので、この日はせずに別れて奈良に帰ってきた。  

                              

                                      

                              

 

かくして清水の観音さんに、温かく迎えていただき無事一日が終了した。

 

次回は数日開けての京都二日目の案内となる。

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿