京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

「カウントダウン・メルトダウン」から 3月21日

2013年03月21日 | 原発ゼロ
カウントダウン・メルトダウン(船橋洋一)を読んでいる。
全部読み終えてからでは、多分紹介できないので
ぶち切れで紹介する。
沢山の日本人に、ぜひ読んでほしいと思う。
原発をいじっている限り、
こうゆう物をじっくり読んで、
冷徹な思考を、私たち日本人が身につけないと、危ない。

<序章17p>

各号機とも電源を喪失した。・・・
(真っ暗やみの中で)
吉田(所長)は、とっさに何をしていいのか思いつかなかった。
運転員たちは、携帯用バッテリー付の照明とLEDライトの懐中電灯の明かりを頼りに、東電内部で作成した「事故時運転操作手順書」を取り出して読んだ。
「事象ベース」
「兆候ベース」
どれもいま、直面しているケースには当てはまらない。
それから、アクシデントマネジメント用の「事故時運転操作基準」も取り出して、ページをめくったが、これまた当てはまらない。
交流も直流も同時に電源を喪失する事態は想定していない。
そもそも、これらの基準は、中央制御室の制御盤の上のプラント情報の計測メーターが読めるとの前提でつくられている。
しかし、いま、中央制御室は真っ暗やみの中にある。・・・・


大地震と津波が押し寄せ、原発が危機に陥った。
もっとも瞬時の正確な対応が求められる時に
”灯りがつかない”。
緊急対応が求められる時に
事故対応をマニュアルを”読んでいる”。
しかも、そのマニュアルには、シビアアクシデントへの対応策が書いていない。
本当は、そらんじていなければならない物なのに。

これを”安全神話”の結果だなどと言ってのけても、全く意味がない。
なぜ、最大限危険な事態を、リアルに想像しないのか?
このリアリズムが本当に必要なのは原発推進の事業者なのに、それがされない。
多分、「否定的なことを言う」精神は、排除されたのだ。
その事態を危惧する。
このリアリズムがほとんど排除される私たちの世界
こんなことをしていたら、必ず、再びの原発事故を免れえないだろう。

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