京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

小倉山訪問

2006年11月24日 | 環境
23日、「小倉山を見つめる会」と「京都・水と緑をまもる連絡会」の合同企画で小倉山を訪ねました。生憎の曇り空でしたが天気予報が”予想”した雨にはならず、午前中の作業に参加できました。

「小倉山問題」とは、「1982年、京都市右京区の嵐山近郊にある小倉山の山頂付近に、旧国鉄が山陰線複線電化に伴う小倉山トンネル工事で排出される土石を投棄、『工事完了後速やかに搬出し現状回復する』としていたのに、引き継いだJR西日本は工事完了後これを放置、その後、土石を搬出することなく植林で”復元”するよう計画を変更、京都市もこれを了承。地元住民は、『残土放置は古都保存法違反』と京都地方検察庁へ告発したが、却下されてしまった」事件。
地元住民や関係者は「小倉山を見つめる会」を作って、その後も小倉山山頂の”復元”の監視と市民自ら手を尽くしての小倉山の”ケア”を続けています。
上の写真は、「見つめる会」代表の川越さんの説明では、「植林したコナラやカエデがほぼ全滅し、再度植林を行った斜面」です。


こちらの写真は、今回も作業した斜面です。遠くから見るとわかりにくいのですが、アカマツがかなり密集しています。それでも、「会」の皆さんを中心に、枯死木の伐倒と処理の活動が何度も何度も繰り返され、その努力が松林に少しづつ結実しつつあります。




この写真は、当初の京都市の”植林”以降、整備の手が十分入っていない松林です。モヤシのようなマツがなんとか生えていますが、体を屈めないと歩けない程の場所もあります。「京都市も”植林”したら、それでいいのか。もっと整備の手をいれるべきではないか」「JR西日本も一度現地を訪れて、自社の所業を自らの目で確かめ、会社として何ができるか、考えてもらう必要があるのではないか」との声が出ていました。全くその通り、と思いました。



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