京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

桃山の歴史の道ー伊達街道を閉じるな!

2017年10月11日 | 伊達開度を閉じるな

京都市伏見区の歴史と言えば、その大切なものに秀吉の町づくりと伏見城があります。
高低差をちりばめながら、当時の大規模な公共事業で造られたまっすぐな道は有名です。
NHKの「ブラタモリ」でも紹介され、よく知られるようになりました。
その伏見城西を南北に貫く「伊達街道」が京都市によって切られる話が急浮上し
地元で大問題になっています。
桃山でその道を斜めに横切るJR奈良線の複線化を理由に
「第一御陵踏切」を廃止しようという構想が、
今年3月、京都市とJR西日本から突然出されました。
地域住民にとっては歴史が壊され、不便が押し付けられる
何もいいことはありません・
これは「京都市から出た話」と聞きましたが、本当にけしからんことです。
地元からは住民有志や各種団体団体長会議から京都市議会に陳情が出され
市長やJR西日本にも中止を求める強い要請が出されています。

下記のものは、2017.9.30に開いた
「踏切廃止を考える会」で報告したものの一部です。
・・・・・・・・・・・・・・

<この間の経過です>

 〇数年前から、JR奈良線の複線化問題にかかわる一連の説明会が行われていた。
 〇今年の3月6日の説明会で伊達街道の「第一御陵踏切の廃止」の話が急に浮上、大問題になる
・京都市は「廃止を含め検討」。その後、地元で「伊達街道」を通行止めにしてどうするのかと
 大問題になっている
 〇京都市は、3月の説明会で非常に強い批判が出たため、「まだ案の案の段階」と釈明。
・3月段階で「図面はある」(JR担当者)と語っており、この段階で一応の図が作られていた。
 この点は、京都市建設局の道路建設課に見せてくれるよう何度かお願いしたが「見せられない」
・その概略図について、何度か道路建設課とJR西日本にただした結果、別紙のようなもの
 であることが明らかになった。やり取りでは、最初、ルートは「旧農林省の敷地で奈良線に沿っ
 て伊達街道から上板橋通につなぐ」。「北から上板橋通を超えた伊達街道は奈良線の西側の通りに
 進む」。この場合、二つの道がつながらないので、上板橋通と伊達街道を交差点の「北側のどこ
 かでつなぐようにできないか・・・」。その話の中で、図面を描き、確認していった。
 〇4月12日に直接、京都市道路建設課とやりとりをした。
  ・第一御陵踏切の廃止と道路の変更について、これまで考えていた「案」を教えてほしい
  ・あんなに意見が出るとは思わなかった。あれは案の一つで固めてはいない
  ・高架はさらにお金がかかるので(難しい)
・あれ以後、JRとはまだ意見交換はしていない。一通り、町内会などからの説明・意見交換をし  
 たあと行う。
 〇近所で急に建設問題が起こった白菊保育園の7月20日の説明会(事前に地元で配られた資料)で
でこの道路の件が触れられていた。そこには
「JR複線化による第一御陵踏切の廃止が検討されており、平成30年3月頃に決定されると聞
いています」「そのことも踏まえて、影響の少ない敷地北側の、鉄道から最も遠い場所を送迎用出
入り口としています」と記述されていた。それについては、直前に京都市はぐぐみ局が指摘し、書
き換えたが、住民の中では疑念が広がった。
・白菊保育園の建設問題が起こった際にも、より詳細な概略図を持って道路建設課とやり取りした。
 その際、道路建設課は、奈良線に沿ったルートだけでなく、伊達街道から「農林省の敷地に向か
 っていく別の案もある。ただそれは距離が遠くなるから」などと話していた。
 〇8月15日に道路建設課を訪ねて、JR奈良線の「第一御陵踏切の廃止」問題はそもそも今年3月以
  前の説明会では全く出ていなかった点について聞いた。
・いつから「第一御陵踏切の廃止」問題と道路の新設問題が検討されるようになったか?
 市「2015年中旬から話があった」
・「しかし、その前のJRの説明会ではそんな話は一度も聞いていない」。「いつから第一御陵踏切
 の廃止と道路の新設問題が検討されるようになったか」「いつ京都市とJRでこれを説明会に出
 そうと決めたか」を繰り返し聞くと、「2017年の初め」との答えが返ってきた。それまでの事を
 聞くと「警察と協議しても『話にならん』。京都市道路建設課としても『とうてい無理。案とし
 ても出せないよなもの』という事になっていた」
・「実務上はむずかしい」が「市は考えないとアカン」ということになった。その時の議論は「大
 変だった」
 〇その後、住民有志の相談や警察への問い合わせや桃山各種団体長の皆さまとの意見交換など
・伏見警察署は
  大切な生活道路であり、引き続き通す
  正式な京都市との意見交換はないが、やり取りはしている
  決まってから「これでお願いします」ともって来られては困る
・JR西日本
  複線化と踏み切は一緒に進める立場
・現在の京都市
  今年度中に案を作って出したい。いま、周辺の状況などの調査をしている。案の案の段階で説明し
  フィードバックしてやっていきたい。
・桃山各種団体団体長会議は京都市を呼んで説明を求める
・陳情書など提出
<京都市議会での議論>
〇市議会まちづくり委員会で京都市に質問していただいています。
 ・日本共産党 山根議員
 ・民進党 安井議員
<「第一御陵踏切問題を考える会」(準備会)を作る>
〇「会」が、京都市議会に305名で陳情書を出す
 ・10月24日 まちづくり委員会(10時~)
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