花椿夕月の『雪*星*さざれ石』

日本映画ネタ、雑ネタなど

☆11月19日 映画「砂糖菓子が壊れるとき」を見た

2017年11月19日 | この映画見ました

花椿です。

1ヶ月くらい前にDVDで映画「砂糖菓子が壊れるとき」を見た。 主演は若尾

文子。 1967年制作だったと思う。 総天然色だ。 俺が中1で「ウルトラ

セブン」や「宇宙家族ロビンソン」を必死で見ていた頃に大映がこんな映画作っ

ていたのかと当時の世相を思い出しながら見た。


古い映画の良いところは、その当時の世相、庶民の生活、都市の情景などを楽し

める。 映画を見ながら、さすがに昭和40年代になるとあまり古さは感じず、

この時代にPC、スマホ、大型テレビ、録画装置、デジカメ、PS4があれば

今とそんなに変らんなと思いながら見た。

(逆に言えばこの50年間で大きく変化したのはそれくらいだ)


ま、それはともかく、「砂糖菓子が壊れるとき」という映画である。 一口で

言えばハリウッドのセクシー女優、マリリン・モンローの生涯を日本の女優に

置き換えたドラマだ。 で、日本版のマリリンを演じるのが若尾文子。 


無名のヌードモデルをしていた若尾を映画監督が見つけて映画女優として起用

する。 これがバカ当たり。 セクシー女優として大人気スターになるが、そ

の過程でプロデューサー(志村喬)、プロ野球の打撃王(藤巻潤)、有名作家

(田村高広)、大学教授(船越英二)らを遍歴した。 最後はストレスから睡

眠薬を常用するようになり、ある朝、睡眠薬の飲み過ぎからベッドで死んでい

るのが発見された。 事故なのか、自殺なのかは最後まで謎のまま。 若尾の

良き相談相手の新聞記者は津川雅彦が演じていて、彼だけが真相を知っている。


個人的には面白いというよりも、相当な怪作である。 なにしろマリリン・モ

ンローがデビューしてから死ぬまでの15年間をたったの96分で描くわけだ

から場面がどんどん切り替わる。 マリリンの有名なエピソードを細かく継ぎ

足したような出来映えだ。


若尾はいつものような濃いめのメイクではなく自然体に近い。 撮影時34才

の年相応といった感じ。 場面によってオバサン風に見えるのは演出なのか、

女優の限界なのか。

(これでも一般人と比較すれば濃いメイクかも知れないが)


一応、最後まで退屈せずに見ていられた。 その意味では悪くない。 せめ

て2時間の映画にしたらもっと人間関係を深く描けたかも知れない。 偉大な

る失敗作というか珍品、怪作、しかし若尾ファン(例えば俺)にはセクシーな

演技がたまらない。 なお、若尾文子が登場するシーンごとにファッションが

違う。 突飛な感じのファッションが多くてそれも楽しめる。 ヘアスタイル

は典型的な60年代チックである。 これもまた楽しからずやだ。


じゃね、

2017年11月19日、16時40分記。
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