先日、道を歩いていたら５年生ぐらいの男の子が、数人の子供たちに小突かれていて、半泣きになりながらもされるがままになっている様子を目撃しました。何か言ってあげるべきと思いながらも、その背景を知っているわけでもなく、躊躇しているうちにタイミングを逃してしまいました。ちょうど同じ頃、自分もいじめにあっていたことを思い出し、胸が痛くなりました。
小学校５年生の時、私は新潟県長岡市から兵庫県尼崎市に転校しました。それまではのんびり育った田舎の優等生で、必ず学級委員などを務める積極的な子だったのですが、都会の学校ということもあってレベルが違い、成績は一気に落ちてしまいました。また、背が伸びるのが遅かったこともあり、大きくなっていく同級生にコンプレックスを持つ目立たない存在になっていきました。偶然座った席が、体が大きなクラスの番長グループ的な子たちの真ん中だったせいもあり、やがてふざけて小突かれたり、からかわれたりするようになりました。今にして思うとさほど陰湿ないじめだったわけではありません。しかし、私の反応が面白かったのかどうか、少しずついじめっ子グループの欲求不満の捌け口になっていき、また、そうなると、クラスの中でも強い疎外感を感じるようになりました。
転校した最初から、当時の担任の先生は肝臓病で入院されていて、他の先生が交代しながら教える変則的な体制でした。クラス担任は教頭先生が代行していましたが、多忙のためあまり来ることができず、自習の時間などいじめっ子はやりたい放題でした。先生が復帰された時は本当に救われた思いでした。
しかし、いじめはなくなりませんでした。ご自分の体調に不安があったせいかもしれませんが、授業をするのが精一杯の様子でした。カバンや勉強道具を隠されたり、落書きされたり授業中も全く集中できませんでした。
ある日、先生が教室に入ってきて黒板にいきなり「おしゃべりマシーン」と書いたのです。何のことだろうと思っていたら、「私は誰にもあだ名をつけるのは好きではないけれど、授業の時に私の話を聞かない人は許しません。これからは阪口君のことを「おしゃべりマシーン」と呼びなさい！」と言って、みんなの前で私を攻撃したのです。青天の霹靂というか、全く何のことか分かりませんでしたが、いじめに対処するべく授業中にガサガサしていたことが気に入らなかったらしく、先生からもいじめのお墨付きをもらってしまったのでした。とにかく悲しく、そして口惜しく目の前が真っ暗になりました。いじめっ子たちの攻撃がエスカレートしたのは言うまでもありません。
小さな世界の中に生きている子供にとって学校生活の苦痛ほど辛いものはありません。朝起きた時から学校に行くのが苦痛で苦痛で仕方がなく、もう、このままどこかに行ってしまいたいと思うようにもなりました。
さかぐち直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ
小学校５年生の時、私は新潟県長岡市から兵庫県尼崎市に転校しました。それまではのんびり育った田舎の優等生で、必ず学級委員などを務める積極的な子だったのですが、都会の学校ということもあってレベルが違い、成績は一気に落ちてしまいました。また、背が伸びるのが遅かったこともあり、大きくなっていく同級生にコンプレックスを持つ目立たない存在になっていきました。偶然座った席が、体が大きなクラスの番長グループ的な子たちの真ん中だったせいもあり、やがてふざけて小突かれたり、からかわれたりするようになりました。今にして思うとさほど陰湿ないじめだったわけではありません。しかし、私の反応が面白かったのかどうか、少しずついじめっ子グループの欲求不満の捌け口になっていき、また、そうなると、クラスの中でも強い疎外感を感じるようになりました。
転校した最初から、当時の担任の先生は肝臓病で入院されていて、他の先生が交代しながら教える変則的な体制でした。クラス担任は教頭先生が代行していましたが、多忙のためあまり来ることができず、自習の時間などいじめっ子はやりたい放題でした。先生が復帰された時は本当に救われた思いでした。
しかし、いじめはなくなりませんでした。ご自分の体調に不安があったせいかもしれませんが、授業をするのが精一杯の様子でした。カバンや勉強道具を隠されたり、落書きされたり授業中も全く集中できませんでした。
ある日、先生が教室に入ってきて黒板にいきなり「おしゃべりマシーン」と書いたのです。何のことだろうと思っていたら、「私は誰にもあだ名をつけるのは好きではないけれど、授業の時に私の話を聞かない人は許しません。これからは阪口君のことを「おしゃべりマシーン」と呼びなさい！」と言って、みんなの前で私を攻撃したのです。青天の霹靂というか、全く何のことか分かりませんでしたが、いじめに対処するべく授業中にガサガサしていたことが気に入らなかったらしく、先生からもいじめのお墨付きをもらってしまったのでした。とにかく悲しく、そして口惜しく目の前が真っ暗になりました。いじめっ子たちの攻撃がエスカレートしたのは言うまでもありません。
小さな世界の中に生きている子供にとって学校生活の苦痛ほど辛いものはありません。朝起きた時から学校に行くのが苦痛で苦痛で仕方がなく、もう、このままどこかに行ってしまいたいと思うようにもなりました。
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特に日本では、日本人の特徴である団結力が影響して発生するグルいじめが怖いですね。ウクライナでは個人主義が強いためだいたい一対一の対決で終ります。ただウクライナ人はまとまらないことが理由でいつも周りの国から支配されたりしますから、団結力が大きな力だと思いますが、何のために団結するか個人個人で考えないといけないと思います。
私も日本でいじめを受けたことがあります。私はウクライナで子供のころからあまり話しをしない性格でした。周りから、もっと皆の話に参加して、と言われても、何を話したら良いのか分からなくて、プレッシャを感じたりしてました。中国で留学した時に日本人の知り合いがウクライナに関して質問してくれて、それで話が弾みましたので、とても楽しく、これでいけるんだ! きっと私は日本人と気が合うんだ!と思って、たくさんの日本人と友達になりました。一緒に留学した日本人と結婚して日本で生活をするようになって、同じところで陶芸の勉強をしました。そこも皆とても親切で、最初の二年はウクライナの話をしても何の問題もありませんでした。ところで、3年目に新しく入った女の人が、ウクライナの話をされると何て答えたら良いのか分からないから、私の悪口を言うようになりました。それでなぜか急に皆私に対して態度を変えて、私の話し方がよくないとプレッシャをかけられるようになって、どうして皆いきなりそうなったのかショックで体調も崩したりしてました。結局その女の人がだんだん皆に不満を持つようなって、3ヶ月でやめましたが、私はその後ウクライナの話をすると皆黙りだしたり、無視したりすることが続けていました。一緒に仕事をしていた夫が皆のその対応を気にして、家に帰っても、私の話が悪いと当たるようになりました。それがどんどんエスカレートをして、私は日本人と同じにはなれないと自信をなくしたり、こんな時に守ってもらえないと何のための夫婦だと信頼できなくなって、結局離婚になりました。
いじめをしたり八つ当たりをする人がだいたい何かの自分の問題を抱えて、ストレス解消をすることが多いと思います。ですので、嫌なことを言われた時に、この人がきっとどこかで大変な思いをしてるだろうと思うことにしています。でもそういうストレス解消をする前に、それが人にどんな影響を与えるかをよく考えないといけないと思います。
Nさん、コメントありがとうございます。Nさんのコメントは、いつも日本人の考え方や文化の在り方についても考えさせられるような深みがありますね。
ひとりで異国で生活する中で経験した「いじめ」は本当につらいものだったと思います。「いじめ」が自殺や殺人を引き起こすこと引き金になったり、人格を歪めてしまう原因になることを考えれば、とても個人の問題として片付けられるものではありませんよね。「いじめをしたり八つ当たりをする人がだいたい何かの自分の問題を抱えて、ストレス解消をすることが多い」という意見、確かにそうかもしれません。きっといじめる側にも理由があるのでしょうが、ストレス解消のためにいじめを受ける側はたまったものではありません。
「嫌なことを言われた時に、この人がきっとどこかで大変な思いをしてるだろうと思うことにしている」という考え、とても素敵ですね。精神的に余裕があれば、そのように考えることもできるかもしれません。そんな心を持っている人を尊敬します。でも私は、どんな理由があっても、強い立場の人が弱い者いじめをするのを許すことはできません。それがストレス解消のためだったらなおさらです。どうしてもストレスを解消したいんだったら、強大な敵に立ち向かっていって欲しいものです。遥かに精神的な高揚感を得られるはずですからね。
たとえばロシアが一方的にウクライナに対して天然ガスの値上げを通告し、受け入れなくては供給を停止するぞ！ と厳冬期を前に恫喝したのは、まさに資源大国のよるいじめだと思います。ロシアがどんな国内事情を抱えていたとしても、強い立場の国（人）にはより大きな責任があるのです。そして、このようないじめを許さないルールを作るのが国際社会の役割だと思います。
はじめまして。南足柄の住民（主婦）です。
このブログは、阪口さんと、参加している人のやりとりがとても魅力的ですね。阪口さんの文章力は本当に素晴らしいと思いますが、Nさんや三高さんのコメントにもとても惹き込まれました。
私も瀬戸さんに期待しています。本当に今の政治を変えたいと思っているので必ず瀬戸さんに投票します。まわりの人にもお願いするつもりです。
またおじゃまします。
Nさんへの自分のコメントを読んでいて、ちょっと説明が足りないような気がしたので補足します。
いじめを受けた時、Nさんのように相手の立場に立って考えられる人は、深い知性とやさしさを持った強い人だと思います。私も強い人になりたいと思います。しかし、政治家になる人、または目指す人は、強くあると同時に、一番弱い立場の人の目線でも考えられる人であるべきだと思います。いじめを受けた時、みんながNさんのようには考えられないかもしれません。でも、そんな弱い人であっても解決できる方法を、政治も協力して見つけていかなくてはならない、というのが私の考えです。