昨日は紀の川市に事業拠点を持つ『エコマネジメント』社を訪問。食品加工から生じる残渣を熊野牛など家畜の飼料にする過程を詳しく見せて頂きました。
今、海外からの飼料の高騰や安全性への疑問が畜産農家を苦しめています。また、みかんや柿を加工したり梅干しを作った後の梅の種などの残渣が大量に山や河川に投棄され地域の深刻な環境問題になっていることを考えると、このようなプロセスを経て作られる『エコ・フィード』には循環型社会を作り地域社会を活性化する大きな可能性があります。麦茶の搾りかすを発酵させたり、梅の種から作られた飼料など、家畜の健康や肉質の向上にも大きな効果があるようです。
一方、このようなプロセスを経ているにも関わらず産業廃棄物扱いになり、一般廃棄物として認定されるのが難しいことなどビジネスモデルとして発展させるには様々な規制改革の必要性があることを再認識しました。どのような解決方法があるのか、戦略は定まっているので今後もフォローを続けます。
梅の種から作られたエコ・フィード
おからの発酵プロセスをチェックする阪口宗平社長
事業所内の作業の様子
麦茶の搾りカスを発酵させた飼料。牛の健康増進に大きな効果があるとのことです。