阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

臨時国会閉会への思いと、税と社会保障の一体改革について

2011年12月11日 00時58分36秒 | 政治

 今日は皆既月食ですね。和歌山はいい天気なので、赤っぽい満月が欠け始めた様子がよく見えます。またふたご座流星群が接近しているせいでしょうか、自宅のベランダから流れ星も見ることができました。

 昨日臨時国会が閉会したので、今日からは地元活動です。郵政改革関連法案や、国家公務員給与7.8%引き下げ法案、議員定数削減などについて、法案を成立させることができず、また、十分に議論をする時間も確保されなかったこと、非常に残念に思います。

 国民の皆さんには決して理解されませんが、ねじれ国会の中で「予算を通す」という与党の責任を果たすために、多くの重要法案が政争の具となり、引き換えに成立困難に追い込まれること、何とかしなくてはなりません。今後も当分はねじれが常態化する可能性が高いことを考えれば、今のうちに国民の利益を損ねないためのシステムを与野党を超えて議論、構築しなくてはと切に思います。

 さて、今日は橋本市の老人介護施設を訪問。入居者の方々に、1時間余りお話する機会を頂きました。テーマは税と社会保障の一体改革について、また、年金制度改革や消費税増税についての考え方、大阪都構想や和歌山らしい発展の在り方でした。


写真上:入居者の方々ひとりひとりからお話を伺いました。

 今日、強く感じたことは、80歳前後のお年寄りの方々が一番心配していることは、自分たちの年金や介護のことではなく、子どもの世代、孫の世代に安心を引き継げるのかということでした。安定した社会保障の財源として、また財政健全化のため、消費税増税からは逃げてはならないこと。しかし、円高、デフレ、震災など厳しい制約要因があり、また中国や韓国などアジア諸国との競争が厳しくなる中で増税を行うことは、日本経済に対して大きなダメージを与える可能性があること。福祉国家を目指すための大きな政策転換を行ったエルランデル政権時代のスウェーデンの例を挙げ、まずは景気回復に全力を挙げることが必要と、私の考えを説明しました。


写真上:約25人の入居者やスタッフの方々と意見交換をしました。

 水曜日までは和歌山で活動。できる限り多くの方々と意見交換をしたいと思います。

 
 今(00:57)見たら、真っ白に輝く月になっていました。半分ぐらい欠けている感じです。