阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

鳥インフルエンザに関する防疫措置について

2011年02月18日 23時11分40秒 | 政治
 紀の川市で発生した高病原性鳥インフルエンザの防疫措置は、本日午前4時10分に全ての鶏の殺処分が完了しました。述べ1800人の方々が徹夜で作業されたことで、12万羽の殺処分は当初の予定よりも早く完了しました。処理が早いほど2次感染のリスクが小さくなります。関係者の皆さんのご尽力に心から感謝を申し上げます。

 私自身、阪神大震災や中越地震、スマトラ沖津波の復興支援活動に現場で従事した経験があります。災害復興活動は何よりも初動の早さが大切。現場でボランティアをしていた経験から、行政に対する要望をしっかり聞いてくれる政治家の必要性を感じていたので、与党の国会議員として役割を果たさなければと思いました。

 実際には、仁坂和歌山県知事や中村紀の川市長に説明を受け、防疫体制がきちんと取れているかどうかを確認した上で、政府に対する要望を聞くことが中心でした。作業の邪魔になる恐れがあり、また病原菌を持ち帰ってはいけないので被害を受けた鶏舎や殺処分の現場に立ち入ることは控えました。鶏舎は山の中にあるため道路は閉鎖されていましたが、防疫マニュアルに沿って可能な限りの対策が迅速に取られていることが確認できました。

 しかし、農場の方々にとって、闘いは始まったばかり。農家や救援チーム、さらに県や市の負担を最小化できるよう、補償に関する政府の対応にも目配り、後押ししていきます。

 県内の養鶏農場において経営に影響を受けられた農業者の方々を対象に、資金の相談窓口が和歌山県庁の経営支援課・金融班に開設されています。鳥インフルエンザ発生農家や移動制限区域内農家の方々には特に、運転資金として農協から融資される「家畜疾病経営維持資金」が使いやすいように思えます。風評被害を防ぎ、どのように農場の再建を果たして頂くか、他府県の事例も参考にして対策の精度を上げることも必要でしょう。政治が後押しすべきことは沢山あります。



 写真:松木農水大臣政務官を中心に、視察の結果を報告しています。


 
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