阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

「構想日本」フォーラムでの私の発言

2009年09月30日 00時55分14秒 | 政治
 今夜は政策シンクタンク「構想日本」の公開討論会『新人議員よ大志を抱け』に出席しました。

 臨時国会が始まるまでは地元での活動を主軸にしていますが、これからの主戦場は国会です。そのためにできる限りの準備をしておかなくてはなりません。民主党議員としてのメッセージを発信すること、広く人脈を構築すること、また、政策の勉強をすること。そんな場を東京にも広げたく、参加しました。

 15人の「精鋭」新人議員をコーディネーターが次々に指名し、また本人の挙手で約2分間の発言をしていくのですが、マニフェストに掲げた政策について、党運営について、かなり際どく突っ込まれました。

 私のおもな発言は、下記の通りです。

 「鳩山総理の国連演説(CO2排出を25%削減する意思表示)について」

 「鳩山演説は、日本の首脳が初めて人類の普遍的な問題についてリーダーシップを発揮する意志を世界に発信した、歴史的な演説であった。海外で非常に高く評価されたことに注目すべき。環境と経済は、二者択一ではなく、何が何でも両立していかなければならない全人類の課題である。鳩山演説は他の国にも同様の削減努力を要求すると同時に、日本としても技術支援などイニシアチブを発揮しようとしていることがポイント。様々な外交的な取引をする上でも今回の発言を有効活用できる。就任早々、世界の温暖化対策についてリーダーシップを発揮する志を発信したこと自体に大変な意義があると思っている」

 「インド洋の給油活動を『単純延長しない』方針について」

 「外交は貸し借りの取引の場でもある。給油作業からの撤退を表明してしまえば、経済政策などでアメリカに貸しを作ることにもなる。外交カード(手の内)は簡単には見せないものだ。私はPKOが最初に派遣されたカンボジア、2度目のモザンビーク、4度目の東ティモールに市民という立場で参加し、現地で活動する自衛隊の方々と議論させていただいた。「貢献できた」「感謝されている」と公式発言はしても、実際にはもっと役に立てるはずと、忸怩たる思いを抱かれていた。インド洋での給油活動、そして過去のPKOがどれほどの効果があったのか、検証なしに延長する・しないの議論をするのは危険である」

 カンボジアでは、自衛隊(施設大隊)の方々は道路補修という任務を果たすべく一生懸命頑張っていましたが、治安や危険対策もあって「簡易舗装」しただけの道路は雨期が一度きただけでボロボロになり、現地では「日本の軍隊は撤退した時に道路まで持って帰ってしまった」とさえ言われていました。一方、イラクやアフガニスタンにおいては「感謝されている」という与党議員のコメントがあるだけで、まっとうな検証・評価がされていません。日本の技術、経験、資金力を活かした貢献は何か。個人的には、NGOによる除隊兵士支援。とりわけ、除隊兵士の家族を対象にした職業訓練を中心とした自立支援。自衛隊による武装解除の検証(または警察力強化のための技術支援)、JICAなどによるガバナンス支援、さらに民間企業のインフラ整備を組み合わせて「顔の見える援助」を行うことがより重要だと思っています。


 「民主党内の『権力の二重構造』について」

 「『小泉チルドレン』と今回の民主党新人議員の違いは、我々は小沢一郎という鬼軍曹の元で徹底的に選挙区を歩いて有権者との対話を重ね、数年間にわたって信頼関係を構築する活動をしてきたことだ。選挙のためであると同時に、地元を徹底的に歩いて弱い立場の方々の声を聞くことは、政治活動の基本中の基本であると思う。我々が次に当選しないことには民主党政権が終わり、国民に約束した本当の改革ができなくなってしまう。それはあってはならない。これまで自民党政権がないがしろにしていた弱い立場の方の声を国政につなげる上で、政府が鳩山代表、党務を小沢幹事長と責任を分担しても良いのではないか」

 2分間ではなかなか自分の思いの全てを伝えることはできません。しかし、勉強になりました。また、大変レベルの高い一般参加者と討論会後に意見交換できたことも大変有意義でした。明日は和歌山に帰り、地元活動を行います。


阪口直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ

ブログ「もうひとりの阪口直人」