「熱闘」のあとでひといき

「闘い」に明け暮れているような毎日ですが、面白いスポーツや楽しい音楽の話題でひといき入れてみませんか?

関東大学ラグビー・リーグ戦グループ2017(1部)最終節の試合結果

2017-12-05 02:16:29 | 関東大学ラグビー・リーグ戦


■最終節(11月25、26日)の試合結果

11/25(土) ○大東文化 29-10 ●中央大学 秩父宮ラグビー場
11/25(土) ○法政大学 36-19 ●日本大学 江戸川区陸上競技場
11/25(土) ●関東学院 12-26 ○拓殖大学 小田原市城山陸上競技場
11/26(日) ●流通経済  5-31 ○東海大学 秩父宮ラグビー場

11月25日と26日の両日にわたってリーグ戦最終節の4試合が行われ、今シーズンの順位が確定した。大東大は大学選手権出場の可能性を残す中央大の抵抗に苦しみながら最終戦も勝利し、7戦全勝で優勝が確定。2位-3位争いとなった流経大と東海大の激突は、東海大が圧勝して2位を確定させた。日大を破った法政は中央大が敗れたため4位となり、大学選手権出場の4枚目の切符を獲得。拓大と関東学院の対決では、拓大が意地を見せて関東学院を撃破し7位となった。

この結果、大東大(1位)、東海大(2位)、流経大(3位)、法政(4位の)の4校の大学選手権出場が決定。5位の中央大と6位の日大は一足先にレギュラーシーズンの戦いを終え、7位の拓大と8位の関東学院が12月9日(土)の入替戦で、1部残留を期してそれぞれ立正大(2部2位)、専修大(2部1位)と対戦することとなった。

◆2017シーズン勝敗表(確定)



秩父宮での最終戦終了後に、恒例のベストフィフティーンが以下の通り発表された。

1 PR  三浦 昌悟 (東海大学 4年)
2 HO  平田 快笙 (大東文化大学 3年)
3 PR  藤井 大喜 (大東文化大学 2年)
4 LO  川瀬 大輝 (東海大学 4年)
5 LO  タウムア ナエアタ (流通経済大学 4年)
6 FL  大西 樹  (流通経済大学 4年)
7 FL  河野 良太 (大東文化大学 4年)
8 No.8  アマト ファカタヴァ (大東文化大学 3年)
9 SH  中嶋 大希 (流通経済大学 4年)
10 SO  侭田 洋翔 (中央大学 1年)
11 WTB 中井 健人 (法政大学 3年)
12 CTB 池田 悠希 (東海大学 4年)
13 CTB 鹿尾 貫太 (東海大学 4年)
14 WTB アタアタ モエアキオラ (東海大学 3年)
15 FB  野口 竜司 (東海大学 4年)

ベスト・フィフティーンは1部リーグ所属8校の監督による投票で毎年決定されている。言い換えれば、自分のチームに欲しい選手あるいは対戦相手として厄介な選手と言ったように、各校の監督の想いが詰まったセレクションとも言える。そんな中で、目を惹くのが新人から1人だけ中央大の侭田が選ばれていること。また、南(大東大)、成田(中央大)、濱端(日大)と言ったチームの中心選手にまで成長を遂げた新人SH達が台頭した中で、流経大のアタックでのキープレーヤーだった中嶋が選ばれたことも興味深い。

■1部-2部入替戦の試合予定(熊谷ラグビー場Bグランド)

12/9(土) 拓殖大学(1部7位)vs 立正大学(2部2位) 11:30 K.O.
12/9(土) 関東学院(1部8位)vs 専修大学(2部1位) 14:00 K.O

ここ数年は1部下位と2部上位の力が拮抗し、2校同時入替も珍しくなくなった関東リーグ戦グループ。今年も1部チームにとっては厳しい相手がここに勝ち上がってきた。圧倒的な力を見せて全勝で1位となった専修大、1部リーグチームのチームと比べても遜色のないパワーが持ち味の立正大がどんな戦いを見せるか。勝つことがすべての戦いとは言え、今年も熾烈で見所の覆い戦いとなることが期待される。









■江戸川で観た法政大vs日大の雑感

他力本願とはいえ、勝てば大学選手権出場切符を掴むことができる法政に対し、入替戦回避を決めた日大の戦い。しかも、日大は満身創痍で主力のSHとFBを欠くような状態。翻ってベストメンバーでこの戦いに臨む法政の圧倒的優位は動かないと見られた。キックオフから3分で法政があっさりと先制したことでその想いはより強くなった。だが、それも束の間。6分に日大があっさりと1本返し、法政ファンにとって一抹の不安を抱かせるような状況となる。

両チームの攻撃力の違いは如何ともし難く、法政が得点を重ねる状況ながらも何かが足りないと感じられるような状況。アタックにシーズン序盤で見せたようなキレがなく、また、ディフェンスの整備も進んでいるとは言えず(失点には至らないものの)あっさりと防御を突破される場面が散見された。圧倒的な破壊力を誇る中井健人の復帰などで奈良や北島がベンチを温めるような状況は他のチームにとって羨ましい限り。だが、コンビネーションを磨く意味では一歩後退になったかも知れないという率直な感想もある。

キープレーヤーを欠いてアタックで苦しむ日大だったが、しばしば気迫のランで気を吐いた中島主将らの頑張りで終盤に2トライを挙げたことが印象に残る。試合内容は法政の圧勝で間違いないが、チームの土台が出来上がっていたのは日大の方かなという印象を拭い去れない。来シーズンに向けて、勝敗とは違った展開を予想させたのがこの試合のもうひとつの印象でもある。

ラグビーマガジン 2018年 01 月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
ベースボール・マガジン社

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サンタナ&マクラフリン『至... | トップ | 第59回 YC&ACセブンズ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

関東大学ラグビー・リーグ戦」カテゴリの最新記事