ウッドチャック一家のヤドカリ生活

アメリカンロッキー山脈南部に棲むウッドチャック一家のRV キャンピングカー旅行& DIY記

セドナの旅(9) Autoshop in Gallup, NM

2009-04-04 | くるま

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朝5時起床、昨晩の強風がまったく嘘だったかのようにキャンプ場は寝静まっている。なるべく大きな音を立てないように出発の準備、午前5時50分キャンプ場を出発する。公園入り口近くのダンプステーションに立ち寄り、排水を捨ててから公園をあとにする。
コットンウッドの町を抜け、州道260号線を東へ向かい、I-17へ。I-17 を北上、Flagstaffを目指す。標高約1000m のCamp Verde から標高2000m超のFlagstaffまでかなりの標高差を登る。午前7時45分FlagstaffのSam'sに立ち寄り買い物。
9時30分Flagstaffをあとにし、I-40を東に向かう。今日は緩やかな南西からの風、追い風でトラックの燃費は徐々に上がり17mpgをキープ。80km/hrで順調に東へ進む。ナバホインディアン居留区を通過し、ニューメキシコ州Welcomeセンターでトイレ休憩。この時今思えばちょっと金属の焼けるような臭いがしたのだが、たぶん他のトラックのブレーキの臭いだろうと特に気にも留めなかった。
トレイラーから昼食のサンドウィッチをトラックに持ち込み、再び出発、サンドウィッチをほおばりながらI-40 をさらに東へ向かう。
Gallup の町へ入ったころからトラックの電気系統が不思議な現象を示し始めた。何もしていないのに時々ハーザードランプが点滅するのだ。なんだろう?と思いながら高速の右車線を80km/hrとゆっくり走っていると、僕らの車を追い越す車数台がクラクションを鳴らし、大きな声で何か叫んでいる。
路肩に車を止め、トレイラーを見てみるとモクモクと煙が上がっているではないの。これはもしかして火事?よく見てみるとトレイラーの車軸のひとつから煙が上がっている。路肩に車を止めたまま契約しているRV専用のロードサイドサービスに電話をする。状況を説明すると、なるべく近くの安全な場所まで移動しろという。仕方なく20km/hrとゆっくり路肩を3kmほど進む。これが結構怖い。路肩を走るのはタイヤがパンクしそうだし、左側は車が120km/hr超で追い抜いていく。橋の上は路肩が狭いので本線に入らなければならない。何とか次の出口までたどり着き高速を出た次の交差点脇の空き地にトレイラーを停め、再びロードサイドサービスへ電話。牽引トラックを見つけるまでそこで待てという。
30分ほどで電話がかかってきたよ。「おお、やっと牽引トラックが見つかったか?」ところが電話ではロードサイドサービスと、近くの牽引トラック&修理工場のおっちゃんとの三者電話会議。この牽引トラック&修理工場のおっちゃんは典型的なニューメキシカン、まったくやる気がない。「RVトレイラーのベアリングでしょ、まず部品がないんだよね。月曜日になってから注文しなければならないからね・・・・・。ここからアルバカーキのRV修理工場まで牽引すると2000ドルはかかるよね・・・・」ロードサイドサービスのお姉さんも、あきれたようで「もういいです。」と牽引トラック&修理工場のおっちゃんとの通話は切ってしまった。
お姉さんの説明ではGallupの町にはRVを修理できる工場はないし、土曜日の午後ではもう修理してるところは見つからないという。そこで何とか最寄のキャンプ場まで牽引してくれる業者を探すから、そのキャンプ場で週末を過ごし、月曜日になったら修理業者を探すという。最寄のキャンプ場はKOA Gallup で一泊40ドルだそうである。とにかくそのキャンプ場まで牽引してくれる業者を探すからそこで待てといって電話は切れた。
どうしよう。ママチャックや子チャックたちは月曜から学校があるし、パパチャックはもちろん仕事、月曜にはお客さんが来るから絶対休むわけにはいかない。これにはおおいにまいった。
キャンプ場まで牽引してもらったらキャンプ場のオーナーに相談してトレイラーを預けて我々だけロスアラモスに戻るか?それにしても40ドル/泊は高い。とにかく牽引業者が来たらその業者に相談するしかない。
それから何時間経っても連絡がない。そのうち雪が降り始めて心細くなる。我が家のことは忘れてしまったのだろうか?こちらから再度電話をかけてみると、まだ業者を探しているからもう少し待てという。
それから30分後、再び電話がかかってきて、30分後に業者が到着するという。
ちょうど30分後、一人の巨漢タイプのお兄ちゃんが運転するトラックがやってきた。でも牽引トラックではなくて普通のトラック。荷台にコンプレッサーがついている。とにかくバラして見て車軸に異常がなければその場でベアリングを交換するという。もし車軸がダメージを受けていたら、工場まで牽引して月曜日に車軸を交換するという。「でも部品を注文しなければいけないんでしょう?」「いや部品はあるよ。」 「一週間トレイラーを預かってくれない?」「あぁいいよ。」よかった。とにかくこれで今週末にはロスアラモスに帰れる。




バラしてみるとやはり車軸までダメージが。さて、どうやって工場まで運ぶか?我が家のトレイラーは2軸。「タイヤ1つでも走れる?」「うん、それを考えているところだけれど、タイヤひとつでは車体が下がりすぎてしまう。」そこでお兄ちゃんは空き地に捨ててあった4x4の角材を見つけてそれをトレイラーのボディーと車軸の間に噛ませて、車体の低下を防いだ。「ここはGallupの町の東の端、僕の工場は西の端だから、これから町を突っ切るよ。僕のトラックに着いて来て。」  「Yes, I'll follow you!」Histricルート66をトレイラーを牽引しながらゆっくりとトラックのあとをついて行く。Gallupのダウンタウンを過ぎ、町のハズレ、トラックストップ近くの修理工場に到着。




早速トレイラーを置いていく準備開始。夜は氷点下まで下がるというので、トレイラーの水抜き。タンク、温水器の水を抜く。配管の水は完全には抜けないが、蛇口とドレインをあけておき、配管が凍結により破裂しないことを祈るしかない。排水パイプのトラップには不凍液を入れ凍結を防ぐ。バッテリーの端子もはずして漏電を防ぐ。冷蔵庫内のもの、衣類、薬品類、貴重品類をトラックに積み、そうそう愛犬モモちゃんを忘れてはいけない。トラックの中でおとなしくしているだろうか?
連絡先の名刺をもらって、トレイラーを預ける。良かった今日中にロスアラモスに帰れる。思わずお兄ちゃんにチップを弾んだ。
Gallupのバーガーキングで夕食を買い込み、Gallupの町を後にしたのが午後6時30分、ハンバーガーを頬張りながら、120km/hrで我が家を目指す。アルバカーキでI-25に乗り換え北上、Santa Feを過ぎ、無事ロスアラモスについたのが午後10時15分 あ~ぁ疲れた。


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