こだわりのあなろぐ盤

JAZZ 親爺の聴くクラシック

サムシング クール

2011年11月30日 | オーディオ
何もしなかった水曜日

うちのモノラル・システムは、結局オルトフォンのダイナミック・バランス型の
アームにCD25Diでピックアップするシステムとなった。Aシェルのモノラル
カートリッジの状態の良いものが手に入らないのが大きな原因。Gシェルなら
新品のカートがまだ手に入る可能性がある。

モノラルは、EQで結構表情が変わる様で、ごまかしが効かない。そして拘れば
自作しかない。悩ましくも、楽しい領域だな。

今日の1枚

[LP]

Something Cool / June Christy

1960年のステレオ録音

つい最近ヤフオクで、モノと表示されていたので落札したのだが、残念ながら
1960年のステレオ録音盤だった。さほど不満はないのだが、危なくCG25dIで
再生しそうになった。危ない危ない。

SME 3009 S2 の純正ケーブル

2011年11月26日 | オーディオ
手数は多かった土曜日

TAP2 ドライブ段の問題が解決したと思ったら、今度はターンテーブル
周りにトラブル発生。現在アナログは、ガラード401+SME3012R+SPUgold、
LINN LP12+SME3009S2+shure type3、テクニクスSP-10mk2はツインアームで
RF297+SPU-AとRS212D+EMC-1 の豪華4本立て。EQも4種類使っているが、
クォリティーは、マランツ7が1番高い。

その中で、おもにJAZZで使っていたLINNのセットで片チャンネル音が
出なくなった。いろいろ調べるうちに、アームの純正ケーブルが断線
しているらしいと分かった。どこで断線しているかわからなかったが、
エーイとRCAプラグをはねて新しいプラグをつけた。その後見事に、
両チャンネルから音が出た。

めでたしめでたしだが、ケーブルの断端とピンにテスターを当てて
みると、ちゃんと導通がある。うーん、いつまた症状が再燃するか
わからないな。それにもう、純正ケーブルとは言えないし。

今日の1枚は

[LP]
チェット・ベイカー・シングス

1954年のモノラル録音

LINNのshure type3 の音で何の不服もないなと思って聴いていても、
SPU 丸針でピックアップして、Baronを鳴らすと音は一味濃くなる。

いい音と好きな音ということで、両方と付き合っていくかな。

CV ナンバーのMT管

2011年11月24日 | オーディオ
とにかく打ちまくった木曜日

最近いろんな機器に微妙な異常が起こっていて悩ましい。
そのひとつは、TAP2の右チャンネルから騒大なノイズが出始めたこと。
ドライブ段のECC82を左右入れ替えたら、きれいに左右が入れ替わった
ので、原因はすぐに判明した。ドライブ段のECC82は、菱形マークの
入ったTelefunkenだが、素性は怪しい中古球、スペアはない。

仕方がないので、もともと予定していたCV4003を出してきた。ついでに
初段もCV4004に変更した。それぞれ2本づつしかもっていないので、
CV4003はスペアはないことになる。外観は幅広のリブプレートで、
ほんと、いい音がしそう。

CV4004の、二つのユニットの動作が思いのほかそろっていないのが
気になったが、差が少ないほうを選択して実装。音はクリアになった
が、音がめっちゃ硬い。ちょっとエージングが必要だ。

セレクトされているためか、ムラード製に時折みられるヒーターの
フラッシュ現象は出現せず、安心した。音には関係ないらしいが...。

今日の1枚は

[DS]
テラ・ブラジリス / アントニオ・カルロス・ジョビン

これは 1980年録音

ボサノバを聴き始めるとこの人は外せない。

今日のTAP2は、ボサノバには合わない。充分エージングしてまた
聴いてみよう。


PX25 se AC点火

2011年11月22日 | オーディオ
休日前なのに平和な火曜日

直熱管 AC点火でハムを減らす方法を探していたら、すぐにひとつ
見つかった。それは、渡辺直樹氏が2005年4月号の無線と実験の、
300Bシングルアンプの製作記事の中で発表されている。この記事は、
「MJ自作オーディオ傑作選」にも再掲されているので、おそらく追試
もされていると思われた。

方法は至極簡単で、出力段のデカップリングコンデンサの(-)側を
フィラメントの中点につなぐだけ。早速PX25シングルアンプを
AC点火に戻して実験してみた。結果は残念ながら、PX25のグリッド
を接地しても4mV超のハムが出る。後ろ髪をひかれながら、元の
DC点火に戻した。出力管由来のハムは、1/10 となった。

この方法は、300B だけに通用する方法なのか???

直熱管シングルアンプを作ったときは、必ず試すことにしよう。

今日の1枚

[LP]
Heritage / Kenny Burrell

1980年のスタジオデジタル録音

沢山ある、Kenny Burrell のアルバムの中で最初に買ったのが
なぜかこれ。そのために彼の魅力を知るのが、10年は遅れた。

もともとデジタル録音が売りのアルバムだったようだ。

6BH6

2011年11月15日 | オーディオ
前日のお酒が少し残った火曜日

マランツ8bの初段管は6BH6だが、この球は自作には使わないのでちゃんとした
ストックがない。あまりアメ球に関しては、自分にブランド志向がないのだが
最近、RCAがモトローラへ納入したという素姓の6BH6をヤフオクで見つけた
ので落札した。手に入れやすいGE製とほぼ同じ金額だった。

GE製と比べてみると、RCA製のほうはやや太く、プレートに孔は開いていない。
聴き比べなどは神経衰弱になるのでやらないが、本当にモトローラが昔の
ラジオに使っていた球なら悪くはないだろう。

今日の1枚は

[LP]
Outward bound / Eric Dolphy

1960年4月1日RVG の録音
Eric Dolphy (as, bcl, fl)
Freddie Hubbard (tp)
Jackie Byard (p)
George Tucker (b)
Roy Haynes (ds)

これは、ドルフィーの初リーダー作らしい。後年の作品同様、ドルフィーらしい
吹きっぷり、ある種現代音楽の様。ハバードも頑張ってる。
そしてやっぱり、ヴァンゲルダーの音だ。


PX25 と PX4

2011年11月11日 | オーディオ
厳しい金曜日

欧州のPX25とPX4の関係は、米国の50と45の関係に似ている。豪放で派手な50とPX25に
対して、清楚でチャーミングな45とPX4、当然通好みはPX4と45だ。私は欧州の球が
好きで、直熱管はPX25、RE604、LK4110、LS7、LS8、そしてRE304、RE134など、傍熱
なら、F2a、E2d、EL34、R120など弄ってきた。ただ、PX4族は全く触れずにきた。
それは、ある先輩がPX4seアンプを作られて「当たり前の音が出てます」言われたのが
影響している。自作する以上個性的なアンプを作りたい。

うちのPX25seアンプは、直流点火でよみがえった。24時間のストレステストも問題
なく乗り切った。Baron が、JAZZをJAZZらしく再生している。ブンブンもシュワーン
も見事に再生している。RE604se と比べると、高域はRE604のほうが繊細で美しいが、
ベースや管楽器はPX25のほうが気持ちよく鳴るようだ。

今日の1枚

[LP]
Blues-ette / Curtis Fuller

ご存じFIVE SPOT AFTER DARKが入った名盤。1958年の録音。
このころは、JAZZが最もJAZZらしかったな。

とりあえず直流点火

2011年11月10日 | オーディオ
元気のなかった木曜日

PX25se アンプはとりあえず直流点火とした。残留雑音は、1.2mVまで
下がった。これはBaron の様な高能率SPであっても、3m離れれば聞こ
えないレベル。すっきりはしたが...。ここから先は好き好きだろう。

4Vをブリッジ整流し22000μFのコンデンサをとりつけて、やっと
3.7~3.8V位になった。6.3Vを整流すればきっちり4V出せると思うが、
電流が2Aあるので、電圧降下用の抵抗の発熱もばかにならない。
多少のエミ減覚悟でこの電圧で妥協した。

電源を落とし、電源ケーブルを抜いてアンプ内を弄っていたら、
22000μFのコンデンサーで感電した。4Vなのに結構な衝撃!
真空管を差していない時の、フィラメント回路は危険だ。

音質に関しては、ストレステストの後にしよう。

今日の1枚

[LP]
The Fabulous Hits of Dinah Shore

これは2週間程前にある駅の地下でGROOVIN'がアナログ盤の展示販売
をしていて、その時通りすがりに買った1枚。1962年の録音。
ボーカル物は4-5年前まではほとんど聴かなかったが、最近は時折
聴くようになった。
ビッグバンドの伴奏で少しエコーをかけた音は決してオーディオ的
ではないが、それもいいかなっていう感じだ。

定電流点火

2011年11月04日 | オーディオ
夕方仕事がきつくなった金曜日

たまたま、ラジオ技術の2009年12月号を読んでいたら、定電流点火
についての記事が載っていた。完全にpositiveな記事なのだが、
その中に、エミ減に陥ると寿命を縮める可能性もきちんと書いて
あった。やっぱり貴重な球には使えない点火方式に感じた。
交流点火でハムが酷いときはどうするか、これから2年くらいは
調べたり実験したりしようと思う。

今日の1枚

[LP]
Kenny Dorham Una Mas / Kenny Dorham

Tp: Kenny Dorham
Ts: Joe Henderson
Pf: Herbie Hancock
Bas: Butch Warren
Drs: Tony Williams
Recorded April 1st, 1963, New Jersey

SPUの丸針だと少しTSが硬くなるような気がして、EMC-1に変えて
みた。ドラムスの音はEMC-1がいいが、やはり管はSPUがいい。

カップリングコンデンサー

2011年11月03日 | オーディオ
休日当番だった木曜日

今から30年近く前、初めてアンプ作りのためにはんだごてを握った。
以来、プリも含めて10台以上のアンプを作ってきたが、配線技術は
なかなか上達しない。設計は机上でもできるが、配線は実際にやって
初めて身に付くといったところだろうか。
パーツや配線材に、かつてはずいぶん拘ったが、最近はそれも緩んで
きた。抵抗は、あればリケノームを使いたい、電界はATOMを使いたい
とは思うが、なければ別でも構わない。カップリングコンデンサーは
やはり音を変えるとは思うが、狙った方向にいかないこともしばしば
で、やっぱり難しい。

PX25seアンプは、PIKONという知らないブランドのマイカを使っている。
滲まず緩まずの感じがいい、それでいてフィルムみたいにさらっとして
いない。このコンデンサーは、このアンプが不調になっても、使いまわす
ことになりそうだ。

今日の1枚は

「CD]
My Back Pages / Tonu Naissoo Trio

Tonu Naissoo - piano
Taavo Remmel - double-bass
Ahto Abner - drums

澤野工房のピアノトリオ、今年(2011年)の6月の録音らしい。
JAZZ とは思えないフラット感、これがこのトリオのベスト盤なら
もう聴かないかもしれないな。

使えないPX25

2011年11月02日 | オーディオ
映画を観た水曜日

若いころから、PX25のナス管をいろいろ弄ってきた。素朴ともいえる
音ももちろん気に入っているが、何よりあのルックスがいい。
近づいてみれば、細いフィラメントに灯がともっているのも、かなり
いけてる。ただ、決して丈夫な球ではないようだ。

流通量も多くなく、結構高価なので簡単には買えないが、今までに5本
手に入れた。仙台にあったオーディオガラージュで2本、香川にあった
オーディオサミットで2本、富士商会で1本、いずれも出張の折に立ち
よって譲ってもらった。

回路は、6C5を使った浅野さんの回路が最初で、トランスドライブも
SRPPもやったが、なんとなく満足できず、最近はMH41段だけの単純な
回路にしている。管球王国に定電流点火が良いという記事が出たので
やってみたが、それほどメリットは感じられなかった。点火方法と
関係があるかどうかわからないが、そのころ次々と、球が不調となり
今は2本のみ生き残っている。

写真は、エミ減で使えないPX25たち、オブジェとしては最高だが...。

生き残ったPX25を使ったsingleアンプは、球をいたわるつもりで交流
点火なのだが、やはりハムが出る。最近、ハムがひどくなったと思って
計測したら5mVくらいある。これでは使えない。
単純にブリッジダイオードで整流しただけの直流点火で、もうひと花
咲かそうと思う。

今日の1枚

[LP]
ガーシュイン作品集 / ローズマリー・クルーニー

1979年の録音

丸針SPU で、針圧4.0g で聴いている。ボーカルのアナログ盤は少し
ノイズがあったほうが気持ちが良かったりするのは、なぜだろうか?