こだわりのあなろぐ盤

JAZZ 親爺の聴くクラシック

MMC20CL用のシェル

2011年12月26日 | オーディオ
声が出なくなった月曜日

死蔵状態から発掘したカートリッジMMC20CLが使えそうなので、
それ用のシェルを探した。コンプライアンスが 30で、自重も
軽く、適正針圧は1.0g、当然軽量の物がいい。
ヤフオクで探してみると、SMEのシェルは中古でも結構な値が
付くみたい。でもおそらく、3009 にはSMEのシェルがいいだろう
ということで、使用感ありありのシェルを落札した。
適当な軽量ねじの手持ちがなく、鬼の角の様になってしまったが、
相当にローマスになった。カウンターウエイトも、相当に軸に
近い。

音は、以前リニアトラッキングアームで聴いていた時の感じが
戻ってきた。音は明るく、高域はMCではないのにスーっと抜ける
感じが気持ちいい。ボーカルもサックスもややきれいすぎるかな。

少し荒い音にするか、粘り気のある音にするか、シェルリードで
調節してみよう。

今日の1枚

[LP]
Rita Reys Meets Oliver Nelson

1965年 オランダでのステレオ録音

ややエコーの付いた時代を感じさせる録音だが、ウェルバランス。
アート・ファーマーやリー・コーニッツらのソロもいいな。
面白いことに、ボーカルも他のソロ楽器と同列で中央に定位しない。

このカートリッジは、やはり女性ボーカル再生用に調節してみよう。

MC2000mk2用のシェル

2011年12月25日 | オーディオ
久しぶりにケーキを食べたクリスマス

ortofon の MC2000mk2 が使える、それもかなりいい感じで使えることが
判明したので、次はシェルを本格的に探すことにした。オルトフォンの
ダイナミック型アームに装着する方針で、ややハイマスを狙った。
結局、LH-9000 に落ち着いたのだが、やっぱアナログは手間もコストも
かかるものだと実感した。

でも得られた結果は悪くないな。

今日の1枚

[LP]
モーツァルト ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271

ピアノはルドルフ・ゼルキン、アバド指揮 ロンドン交響楽団

1981年 グラモフォンのデジタル録音

円熟しきったゼルキンと円熟期に入ったアバドによる、モーツァルトの
若書きの名曲、これが30年も前の録音とは信じられない。

上記カートリッジとシェルの組み合わせだと、少し高域に煌めき乗るが
それもまた、このDISCの魅力だ。

EL34のアンプ 2

2011年12月24日 | オーディオ
いつもと変わらないクリスマス・イヴ

今日はEL34アンプの聴き比べの2日目、8bレプリカと9レプリカ。
本当は9レプリカを手放そうかと思っていたのだが...。
球は、8bは昨日同じRCAとムラードの今我が家で考えられる最強
のモノ。9は6DJ8とEL34はmarantzの純正、6CG7はシルバニア製。
要するに、購入したときについてきた球。

ジョニー・ハートマン、ビートルズ、グルダ、ベヴリー・ケニーと
聴いてきて、やっぱり9レプリカもいい音がする。音の濃さは8bかと
思うのだが、音の数が増えてくると、9は団子にはせず一粒一粒
きれいに描き出す。

もうしばらく、8bと9は共存としようかな。9はルックスもいいので
見ながら使いたいのだが、それだとかなり持て余すので、放熱のいい
場所に引っ込んでもらおう。
間違って蹴飛ばしたりするとかなり痛い!

[LP]
モーツァルト 協奏交響曲 K.297

ベーム指揮 VPO

1979年 グラモフォンの録音

これはMC200mk2 で再生したのだが、9の圧勝だった。

結局、来年もコーナーGRFはマランツ9レプリカで、Baron は8bで
おもにドライブすることになりそうだな。

いつか自作アンプで20世紀の銘アンプの音を超えることが
できるだろうか?



EL34のアンプ

2011年12月23日 | オーディオ
休日なのに仕事のあった金曜日

今日から、EL34アンプの比較試聴をすることにした。まずはTAP2と
Marantz 8b レプリカ。パワーチューブはともにムラード製、8bの
6BH6と6CG7は最近手に入れたRCA製。TAP2は初段のECC83はテレフンケン
の本物、菱形マーク付き。ドライブ段のECC82はムラード製のCV4003。
球は十分に配慮したつもり。


リタ・ライス、ビートルズ、ベーム・VPO、中島みゆきと聴いてきて
すべて8bの圧勝、TAP2は刺激的な音も出ず聞き流すにはいいのだが、
いかにも味が薄味。JAZZ をかけるまでもなく、8bが勝ち残り。

今日の1枚

[LP]
モーツァルト クラリネット協奏曲 イ長調 K.622

クラリネット はアルフレート・プリンツ
ベーム指揮 VPO 1972年 グラモフォンの録音

どっしりしたオケの音の上に、クラリネットが浮き上がるウェルバランス
の好録音、安心して音楽が聴ける。8bの音はこのDISCでも好ましい。

VN3G

2011年12月17日 | オーディオ
カニすきとシャブリの土曜日

JICO製のSHUREV15type3用の丸針VN3Gが届いた。早速取り付けて
聴いてみたが、これは旨くない。トレースは不安定で、音も深み
がなく、全体にざらついている。残念ながら我が家では、もう
使うことはないだろうな。

結局Shureは、VN35Eを使い続けることになるが、純正交換針が
手に入らない。米国製がほしいのだが...。
JICO製で、SASというのがあるらしいがどうだろうか?

アナログディスク再生は、やり始めるとズブズブと深みに
はまってしまうのだ。もうずいぶん前に完結した技術なのに。

今日の1枚

[LP]
THE BEATLES 1967 - 1970 青盤

これは、最近ヤフオクで落としたもの。盤質はともかくも、
音はちょっと酷いかな。リマスターCDを手に入れたほうが
ちゃんと楽しめそうだ。

アームが変わると

2011年12月15日 | オーディオ
仕事量は多かった木曜日

死蔵カートリッジの発掘3本目、B&O MMC20CL。
これは同じくB&O のBEOGRAM6006というターンテーブルで使われていた。
ディスコンになるのがわかっていたからか、あるいは世の中バブルだった
ためか、スペアを2本も買い込んでいて、3本手元にある。これが使われて
いたターンテーブルはリニアトラッキングアームを採用していて、
どちらかと言えば、音よりもデザインを優先していた。QUAD33につなぐ
ことが多かったが、やや細身の高域がスーと抜ける印象だった

DENONの軽量シェルを介して、SME3009-2 に取り付けた。最初は鈍い印象
だったが、すぐにいい音が出始めた。音は骨太、高域は丸い。小編成を
バックに歌う女性ボーカルはかなりいい。POPSは、やや色彩が乏しくなる。
やっぱり 50-60年代のJAZZボーカル用だ。

今日の1枚

[LP]
Sings for Playboys /Beverly Kenny

1957-8年ステレオ録音

伴奏はピアノとベースのみ、あざとい演出はなく素直に歌っている。
声は甘く少しハスキー、おまけに大変な美人で、人気が出ないはずは
ないのに、なぜか彼女は若いうちに自殺してしまった。
このDISCは1990年代に復刻された物だが、オリジナルを聴いてみたい
とも思わない。

Shure type3 で聴き直すと、情報量は増えるものの録音の古さを
感じさせてしまうところがあり、B&Oの勝ち。針先の動きがこなれて
ますますいい音になるの期待、なんせ3本もあるのだから。

修理はしないよな~

2011年12月14日 | オーディオ
会議と飲み会の水曜日

死蔵カートリッジの発掘2本目、トーレンスのMCH-2。
これは、25年ほど前SME3010Rに装着して聴いていたカートリッジ。
この後、我が家ではSPUに主役の座を譲った。その後は、システムが
変わるたびに、SPUと聴き比べになったが、返り咲くことはなかった。
他のカートリッジに比べるとDISCのノイズが減る感じがあり、音の
安定感も良かったのだが、高音の質感がなじまなかったのかもしれない。

今回、SME と オルトフォンのアームに付けてみたが、音は出るものの
ダンパーの不具合か、きれいにトレースせず、音は時にびりつき曲間
に来ると必ず大きなノイズが出るといった具合。早々にあきらめた。
検索すると修理などできるようだが、どうするかな~。

今日の1枚

[LP]
ウェーバー / クラリネット協奏曲 No.1

ライスター、クーベリック指揮 BPO

1967年録音

この時期のドイツグラモフォンのアナログ盤は、SPU-AEで再生
しておけばまず間違いはない。MCH-2 であれば、独奏楽器にもう
少し華が出てくるのかもしれないが...。

オルトフォン 新旧

2011年12月13日 | オーディオ
孤独で多忙な火曜日

今日は、SPU-AE gold とMC2000mk2 の聴き比べをしている。SPUは
骨太でがっちりした低音に支えられて、音の安定感は抜群、まあ
聴きなれているから違和感がない。MC2000mk2は、低音の豪快さは
SPUに及ばないが、中音から高域にかけてが繊細に鳴る。50年代の
女性ボーカルは、さ行の息の漏れ方などの表現もいい。伴奏の
ピアノのコロコロした感じも良く出ている。鍵を強打したような
ガーンとした音は、SPUがいいかな。
クラシックのピアノの入った室内楽などは、SPUの表現力がいい。
バイオリンの高域はスーっと抜けてはいかないのだが、粘りと
艶がのっている。

EMC-1の出番はなさそうだ。

今日の1枚+one

[LP]
The Nearness of You / Helen Merrill

1957-8年 モノラル録音

[LP]
シューベルト / ピアノ三重奏曲全集

ボザール・トリオ

1984年録音

この2枚は、聴き比べに使うようなDISCではなく、曲と演奏を聴く
べきものなのだが、今回はやってしまった。ピアノ入りの室内楽は
新しい録音だと、満足する再生をしようと思うと案外苦労するの
だが、今回はうまくいった。
つまらぬことで、DISCを痛めないように気をつけよう。

脱 死蔵カートリッジ

2011年12月11日 | オーディオ
仕事だったがあまり仕事のなかった日曜日

家では書庫と呼んでいる物置にアナログ盤再生用備品の棚があって、そこに
いくつかカートリッジが眠っている。普及価格のモノは人にあげたりもした
のだが、思い入れがあったり高価だったりしたものがそこに死蔵されている
わけだ。探せば元箱も出てくると思うが、今更ヤフオクに出すのも面倒だし、
うちへ来たのも何かの縁、脱死蔵を目指すことにした。

1個目はOrtofon MC2000mk2、内部インピーダンスは5Ω、出力0.125mV、
10gで最適針圧2.2g ということだから、ローマスハイコンではなさそうだ。
(ステサンの「オルトフォンのすべて」という別冊にも写真は出ているが、
コンプライアンスの記載がない)18gのシェルを使って、オルトフォンの
アームRS212D に装着した。ハイマスローコンの設定だ。

リタ・ライス、ビートルズ、ビル・エヴァンス と聴いて行くと、だいぶ
なじんできた。太くてしっかりした低音、少し花のある高音、ボーカルの
張り出しもいい。ダンパーが硬い感じもしない。

なぜこれが死蔵されていたのか...?20年くらい前、定価で10万もしたのに。
当時アームはSME3010R、ターンテーブルはトーレンス、シェルはSMEの軽量
type、そのあたりの相性が悪かったのかな~。ダイナミック型のアームが
いいのかな~。

カーティス・フラー、ケニ・ドーハムのRVG録音も、見事にRVGの音を
再現している。好みの問題はあるにしても、文句なしにクォリティーは高い。
20年前の自分から今の自分へのプレゼントと思ってしばらく聴いてみよう。

[LP]
The Cool Voice of Rita Reys No.2

1958年録音の1枚、180gの重量盤で復刻された国内盤。この秋突然、
訪れたマイブーム、Rita Reys、そんな中でヤフオクで手に入れた。
オケが入ると少しアメリカっぽくなってしまうが、総じてバランスの
いいヨーロッパのJAZZ録音。ノイズもほとんどない。
お宝盤の仲間入り必至だ。

皆既月食

2011年12月10日 | Weblog
仕事量は少なくなかった土曜日

深夜の天体ショウ、皆既月食観た。どうということはないのだが、
非日常の出来事を楽しむといったところだろうか。
でも寒かったな。デジカメの写真は期待していなかったが、期待
はずれなりに雰囲気はとれた。

今日の1枚

[LP]
Rita Reys today

1969年録音の蘭盤

フィリップス録音らしい、正統的ウエルバランスな音、
JAZZっぽくないかもしれないが、内容も含めて一級品。