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子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2014年W杯アジア地区3次予選 日本代表対北朝鮮代表【1:0】

2011年09月02日 22時22分34秒 | サッカーあれこれ
本田と長友という,ザックジャパンの核となってきた選手二人を欠いた日本だったが,北朝鮮からなかなかゴールを奪えなくとも,決して慌てず騒がず自分たちのサッカーを貫いて,最後に勝ち点3をもぎ取った。おそらく明日の新聞は「FIFAランキング114位のチーム相手に苦戦した」という論調が支配的になるかもしれないが,ロスタイムのCKの連続からの,怒濤の攻撃における豊かなバリエーションだけを取っても,日本は確実に成長している,と自信を持って言える試合だった。

ただ課題も明らかになった。それはサイドバックの人材不足だ。長友の故障で左に入った駒野,右サイドの内田,ともにクロスの精度の低さと,冒険心の欠如は,目を覆うばかりだった。特にシャルケで新加入の若手ヘーゲルにここまでポジションを奪われてしまっている内田は,広大なスペースがあるにも拘わらず,縦への突破を試みる場面は少なく,何処を目掛けて蹴っているのか分からないようなクロスを連発して,チャンスの芽を潰し続けていた。守りを固めた相手ほど,SBの上がりで相手DFを引っ張り出す動きや,正確なクロスがないと,チーム全体が窒息状態になる。今日の内田のプレーならば,U22に選ばれているレイソルの酒井の方が間違いなく機能するように思えた。

収穫のひとつは,後半清武が入ってから中央にポジションを移して,躍動した香川だろう。柔軟なアイデアを具体化する技術もさることながら,「俺が点を取らなければ!」という気持ちが身体から発散していて,実に頼もしかった。本田よりも香川の方が,センターの適性は高いと見たが,ザックは今後の起用方法に悩むかもしれない。
途中交代で入った若手二人も良かった。マイクは完全に競り勝って,正確な折り返しを成功させるというプレーはなかったが,とにかくターゲットとしての安心感が抜群だった。小粒なスピード系が揃ったFW陣の中で,あの高さは魅力的だ。初めての出場だったが,清武同様,物怖じしない雰囲気と合わせて,充分に予選突破のための戦力になることだろう。
清武の最後のクロスは,もう言うことなし。韓国戦で証明した実力は掛け値なし。感動的なゴールで涙を見せた吉田麻也共々,「持ってる」ことは間違いない。

だが,この試合のMVPを一人選ぶとすれば,ゴールに繋がる攻撃陣の奮起を促すような驚異の突破を見せた長谷部だろう。前回の経験を活かして,とにかく強い気持ちをホイッスルが鳴るまで持ち続けることの大切さを,身体を張って見せたキャプテンの功績こそ,讃えられるべきだ。
ウズベキスタン戦までたったの4日だが,その間に,内田に長谷部の熱が伝わってくれると良いのだが。

それにしても,足を負傷しながら信じられないようなスーパーセーブを連発した北朝鮮のGKリ・ミョングって,何者だ?


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