
降格組の清水を破って白星を先行させた札幌が,ホームに京都を迎えた一戦。昨年,西京極で観戦したアウェー戦は,日中40度を越える酷暑の中で行われた過酷な試合だったが,案の定守備が相手の縦への圧力に屈した完敗と言える内容だった。しかしメンバーが変わり,気温が下がり,ピッチがホームに替わった今日の試合は,完全に立場が逆転した。ポジションに拘らずにピッチを縦横に駆け巡ったコンサドーレの選手たちは,京都のユニフォームでフル出場した大先輩山瀬の目の前で,若々しく躍動感溢れるフットボールを展開して見せた。
前半3分に都倉が決めた1点目は,宮沢の代わりにボランチに入ってキャプテンマークを巻いた堀米が,最前線まで飛び出して華麗なスルーを決めたことで生まれた。終始アグレッシブだった都倉を筆頭に,今日のコンサドーレはこのプレーに限らず,何度も長い距離を走った右バックの進藤のオーバーラップや,前のキレのある動き,両サイドから繰り出された長いサイドチェンジへのトライなど,ここ数年見られなかった幾つもの素晴らしいチャレンジで楽しませてくれた。当初は「小野が完調でないとやはり互角には闘えないか」と思わせたが,ここに来てチームに一体感と「闘う姿勢」が生まれつつあるようだ。
ただ,まだ戦術にフィットしていないように見える外国人たち,特に後半4点目を幻に終わらせてしまった「ヘイス」の信じられないようなヘディングシュートには参った。結局そこでとどめを刺せなかったが故に,終了間際に1点を失ったようにも見えた。たかが1失点と見えるかもしれないが,前半に左サイドから放たれたミドルシュートに対して素晴らしいセーブを見せた阿波加にとっては,痛恨だったはず。好調なときこそ,集中力を,という指導は当然試合終了後のミーティングで行われたはずだが,あえて小言を。
小野,河合,宮沢,石井と開幕メンバーから複数の選手を変えながらも,ヴァイタルエリアに入られる前に複数でかけるプレス,サイドチェンジ,スピード感溢れるカウンターと,武器を取り揃えつつあるコンサドーレに今一番求められるものは,後半残り20分を戦い抜く体力と戦略かもしれない。そこを改善しつつ,是非ともこのまま首位との勝ち点差を5点以内で付いて行って欲しい。
前半3分に都倉が決めた1点目は,宮沢の代わりにボランチに入ってキャプテンマークを巻いた堀米が,最前線まで飛び出して華麗なスルーを決めたことで生まれた。終始アグレッシブだった都倉を筆頭に,今日のコンサドーレはこのプレーに限らず,何度も長い距離を走った右バックの進藤のオーバーラップや,前のキレのある動き,両サイドから繰り出された長いサイドチェンジへのトライなど,ここ数年見られなかった幾つもの素晴らしいチャレンジで楽しませてくれた。当初は「小野が完調でないとやはり互角には闘えないか」と思わせたが,ここに来てチームに一体感と「闘う姿勢」が生まれつつあるようだ。
ただ,まだ戦術にフィットしていないように見える外国人たち,特に後半4点目を幻に終わらせてしまった「ヘイス」の信じられないようなヘディングシュートには参った。結局そこでとどめを刺せなかったが故に,終了間際に1点を失ったようにも見えた。たかが1失点と見えるかもしれないが,前半に左サイドから放たれたミドルシュートに対して素晴らしいセーブを見せた阿波加にとっては,痛恨だったはず。好調なときこそ,集中力を,という指導は当然試合終了後のミーティングで行われたはずだが,あえて小言を。
小野,河合,宮沢,石井と開幕メンバーから複数の選手を変えながらも,ヴァイタルエリアに入られる前に複数でかけるプレス,サイドチェンジ,スピード感溢れるカウンターと,武器を取り揃えつつあるコンサドーレに今一番求められるものは,後半残り20分を戦い抜く体力と戦略かもしれない。そこを改善しつつ,是非ともこのまま首位との勝ち点差を5点以内で付いて行って欲しい。