子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

サッカーW杯南アフリカ大会NO.9:日本代表VSパラグアイ代表:決戦1日前

2010年06月28日 21時38分22秒 | サッカーあれこれ
早くも決勝トーナメント1回戦の半分が終わり,米国のドノヴァン流に言えば「まだ生き残っている」チームは,アルゼンチン,ガーナ,ウルグアイ,ドイツの4ヶ国。
今日から始まる反対の山からは,ヨーロッパのチームが2つ上がってくることが確定しているが,これを合わせてもベスト8のうち欧州組は,たったの3ヶ国に過ぎない。ベスト8のうち6つを,そしてベスト4は全て欧州勢が独占した前回の2006年ドイツ大会に比べると,欧州勢の凋落振りは半端ではない。

フランスとイタリアのグループリーグ敗退は,正にその象徴的な出来事だが,二人目の外国人監督(ファビオ・カペッロ)に託したサッカーの母国イングランドも,この大会を2012年に迫った五輪の前祝いにする,という目論見通りに事を進めることは出来なかったようだ。
昨夜のドイツ対イングランドは,組み合わせだけを見れば掛け値なしの黄金カードだ。しかし蓋を開けてみれば,ドイツの充実振りだけが際立つ,一方的な試合になってしまっていた。
チーム内のゴタゴタは置いておくとしても,ルーニーという絶対的なエースを活かす戦術ではなく,ルーニーに丸投げして後は目を瞑って試合終了を待つ,という情けない戦い方では,若手の台頭を上手く引き出して黄金期を迎えつつあるレーウ監督率いるドイツの勢いを止めることが出来ないのは,誰の目にも明らかだった。

アルゼンチンはFWの充実度はNO.1だが,守りに多少難があり,指導陣にかなり難がある,という前評判だったが,FWの凄さが全てをカバーして余りあるという印象だ。
残りの山では順当に行けば,ブラジル対オランダが最大のハイライトになるだろう。本国では守備的と後ろ指を指されていたというブラジルだが,速いパスを正確に止め,空中にあるボールの中心を確実に捉える,といった基礎的な技術の高さは,やはり目を瞠るものがある。ロッベンが復帰するらしいオランダの3トップとのガチンコ勝負は見応えがありそうだ。

そしてパラグアイとの対決を控えた日本だが,おそらくはグループリーグの布陣をいじることはないだろう。心配なのはデンマーク戦と同様に,疲労だ。特に今回のパラグアイは,スロバキア戦でベラが見せた2列目の飛び出しに代表される,これまでの攻撃のイメージとは異なるぶ厚いアタックをしてくるだけに,2列目をケアする選手達のスタミナが肝要になってくるだろう。
かなりの時間攻められることにはなるだろうが,川島には是非GK大国と言われるパラグアイのお株を奪うような踏ん張りを期待したい。そしてフレッシュかつ戦術的にも充分機能すると思われる森本と中村憲剛の二人に活躍の場が与えられるような展開になることを。
私の予想は,堅守を誇る両チーム共にやや守備陣に疲れが出た結果,点の取り合いになり,2対2で延長戦,更にはPKにもつれ込み,最後は川島が相手を止めて,日本がイベリア半島対決の勝者とベスト4を賭けて戦う場へ進出,というもの。欧州移籍へアピールする最後の場として,燃え上がって欲しい,是非とも。


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