「前」 蕨市議会議員 おおしま公一活動報告

2015年5月31日。まさかの落選を果たした?「前」蕨市議会議員おおしま公一の修行の日々をお伝えしていきます。

教育まちづくり常任委員会

2007-09-12 10:00:00 | Weblog
私が所属する蕨市議会の「教育まちづくり常任委員会」が開催されました。

教育、土木関係の条例、平成19年度補正予算案、平成18年度決算認定につき審議がなされました。

今定例会での争点の一つに蕨駅東西口にエレベーターを設置する補正予算の計上があります。

私は、他の2会派とともにこの予算案に反対を表明しました。理由は以下の通りです。

・エレベーター以外にエスカレーターという手段もあるが、この点に関する費用面での検討、市民の意向の把握が不十分であること。
・これまでの蕨市の姿勢として「改札の外に関してもJR利用者の往来が大部分であるのでエレベーター・エスカレーターの設置についてもJRで費用負担をすべき」との主張を堅持してきた。今回、唐突にエレベーター設置の予算が計上された
ことは、これまでの蕨市の交渉姿勢、議会の意向を無視したものでること。
・エスカレーターの設置については、「駅の構造上設置が困難」との答弁が市側からなされたが、以前、エレベーターの設置が議会で取り上げられた際にも同様の答弁がなされており、エレベーター設置のほうが簡便であるという見解とは矛盾するものであること。
・平成6年にエスカレーター設置の請願が議会に提出されており、この請願の効力が残っている状況において、エレベーター設置の予算が計上されることは、市民の代表者たる議会の意向も無視していること。
・市側は「今回のエレベーター設置については改札外での設置にもかかわらず、JRが一定額の費用拠出をする旨合意が見られている」と主張するが(注)、それはJR全体の経営方針からすると例外的な措置である。平成22年度内にバリアフリー化を達成することが、交通バリアフリー法で定められていることからJRは今回の「妥協」案をしてしてきたと考えられる。つまり、今後改札外のエレベーターについても市が維持管理をしなくてはならないのはもちろん、今後改札内のバリアフリーに際しても「あの時JRが改札外についても費用を負担したのだから、改札内について市側で負担してもいいのでは」と主張される可能性がある。

以上5点の理由からエレベーター設置に係る補正予算については反対を表明しました。

エレベーター設置が駅のバリアフリーという観点から有効であることは私も理解ができます。しかし、蕨市の限られた財政において、他の手段との比較考量が不十分な状況において、今回のような拙速な予算計上には賛成することができませんでした。市民の皆様に対する利便の提供はあくまで「持続可能」でなければならないはずです。

(注):JRは駅バリアフリー化の方針について、「改札の内側についてはJRが、改札の外側については地元自治体が」費用負担すべきとの経営方針を打ち出している。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。