第６回「教師力シンポジウム」～「共育」でめざす新しい学校づくり～

読売新聞東京本社主催の標題シンポジウムに参加してまいりました。０５年から読売新聞紙上で連載中の「教育ルネサンス」という特集に則って毎年開催されているようであります。

学校現場で起きている様々な問題（いじめ、不登校、モンスターペアレント、学級崩壊等）は最早教師だけでは解決不能で、保護者をはじめとする地域全体で「共育（共に育む）」という視点が必要。というのが今日のシンポジウムの趣旨であったと思います。

シンポジウムは講演とパネルディスカッションの2本立てで行われました。講演は、「リング」「らせん」等の原作者として著名な鈴木光司氏が講師でした。テーマは「大人が広げる子どもの世界」というもの。高校教師としてフルタイムで働らく夫人に変わり、子育てに取り組んだ経験からの楽しくも示唆に富んだお話をお聞きできました。「自ら考えて回答を導くという習慣を身につけるのが教育の役割。失敗を恐れて先回りをしてしまうのは、子どもが自ら考えて回答を出す能力を奪ってしまう」という趣旨のお話でありました。

続くパネルディスカッションは「小中連携。中1ギャップをいかに防ぐか。」「保護者と学校の連携について」をテーマとし、保護者、学校現場・教育委員会、研究者各々の立場からパネラーが参加し、地域力と学校教育との関わりについて濃密な議論がされました。