蕨市民会館で行われた立川談春独演会に行ってきました。
昨年末に他界をした立川談志の直弟子にして、「赤めだか」等のエッセイでも知られた談春師匠でありますが、噺を生で聞くのは今回が初めてでありました。
前座で談春師匠の6番弟子である立川春太郎さんが開口一番「道灌」を一席。その後登場した談春師匠の評価では「全編ファルセットの様な落語」だったそうであります。
談春師匠からは「按摩の炬燵」と「棒鱈」の2席が披露されました。いずれも初めて聞く噺でありまして、帰ってから落語の解説書なんかを読んでも出てこないので、今日は貴重な機会だったのかもしれません。それにしても按摩の炬燵のなかで、「盲目で酒好きの按摩師にしこたまお酒を飲ませ、温まった体に手足をつけてみんなで暖をとる」なんて件があるんですが、それだけ昔は冬に暖を取るというのが大変なことだったのでしょう。現在から聞けば「あり得ない空想的な」冗談でありますが、江戸時代であれば「やってみる価値はありそうな」冗談ぐらいには思われていたのかもしれません。また、現在の福祉においては健常者と障がい者の「インクルーシブ」といったようなことも言われますが、かつてはそんなことが日常的に行われていたことも、噺の中には生々しく登場をいたします。
噺の途中には師匠談志との思い出話も。「毎年正月には和装に身を固めて師匠の家に行っていたのに、それが無くなって家で40年間見なかったテレビなんぞ見て酒飲んでいるのが何とも・・・。」という趣旨のお話でした。
会場は満員御礼。かなり市外からもお越しの様でありました。久しぶりのホール落語を堪能致しました。
<写真:今日の演目です。>
昨年末に他界をした立川談志の直弟子にして、「赤めだか」等のエッセイでも知られた談春師匠でありますが、噺を生で聞くのは今回が初めてでありました。
前座で談春師匠の6番弟子である立川春太郎さんが開口一番「道灌」を一席。その後登場した談春師匠の評価では「全編ファルセットの様な落語」だったそうであります。
談春師匠からは「按摩の炬燵」と「棒鱈」の2席が披露されました。いずれも初めて聞く噺でありまして、帰ってから落語の解説書なんかを読んでも出てこないので、今日は貴重な機会だったのかもしれません。それにしても按摩の炬燵のなかで、「盲目で酒好きの按摩師にしこたまお酒を飲ませ、温まった体に手足をつけてみんなで暖をとる」なんて件があるんですが、それだけ昔は冬に暖を取るというのが大変なことだったのでしょう。現在から聞けば「あり得ない空想的な」冗談でありますが、江戸時代であれば「やってみる価値はありそうな」冗談ぐらいには思われていたのかもしれません。また、現在の福祉においては健常者と障がい者の「インクルーシブ」といったようなことも言われますが、かつてはそんなことが日常的に行われていたことも、噺の中には生々しく登場をいたします。
噺の途中には師匠談志との思い出話も。「毎年正月には和装に身を固めて師匠の家に行っていたのに、それが無くなって家で40年間見なかったテレビなんぞ見て酒飲んでいるのが何とも・・・。」という趣旨のお話でした。
会場は満員御礼。かなり市外からもお越しの様でありました。久しぶりのホール落語を堪能致しました。
<写真:今日の演目です。>