桂歌丸・柳家花緑・柳家三三 三人会

標題の落語会を聴きに、王子駅前は「北とぴあ」まで足を運んでまいりました。会場は落語ファンでほぼ満席でした。

トリの歌丸師匠は古典落語の「紺屋高尾」をたっぷりと演じておりました。ホール落語は全編みっちりと聞けるのがメリットであります。寄席ですと、1人当たり15分程度の持ち時間ですので、どうしてもダイジェスト版の様な噺になってしまいます。その代り、たくさんの噺をリーズナブルな値段で聴けるというメリットはあるんですが。

三三師匠はケチな長屋の大家が、お茶をお酒に耳立てて、白菜のお新香を蒲鉾に、沢庵を玉子焼きに見立てて店子を連れて花見に行くというお噺を披露していました。江戸時代の大家と店子の力関係を見て取れます。この「長屋の花見」というお噺、元々は上方落語のもので、上方では「貧乏花見」というそうです。

花緑師匠は、遊郭にどうしても行きたい大店の若旦那の一人芝居を見事に演じきっておりました。

2時間アッという間の会でした。


＜写真：今日の番組表です。＞