WBCオフィシャルブログ

自転車やアウトドア好き でもヘタレな徘徊老人の備忘録
のようなもの (^^;

近江と越前を結ぶ峠越えの道

2020-12-11 | 輪行ツーリング

9日は11月末に続き今年2回目の輪行をおジィーさんと  おジィーさんは今年初ですね

行き先は前から行きたかった万葉の時代からの歴史街道 深坂古道へ

近江舞子まで私は自走で 大津京から乗ってくるおジィーさんと車内で無事合流

降りたのは福井県の山中にある小さな無人駅 JR北陸本線「新疋田」駅

福井といっても近江塩津から県境のトンネルを抜けたすぐの駅 (^^;

ここは敦賀市だけあってコミュニティバス停の表示板には松本零士のキャラクターが

「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」なんかは敦賀市が鉄道と港のまちということで

わからんでもないが「男おいどん」はどんな関係かさっぱりわからん

疋田地区にある運河 疋田舟川

北前船で運ばれた海産物などを琵琶湖から京や大坂へ運ぶために整備された運河の遺構

琵琶湖~敦賀間の運河は平安時代末期から何度となく計画され 江戸時代には敦賀港から

笙の川を通って疋田舟川までの水路が完成し 水運に利用されていたそう

旧北陸線 疋田駅のホーム跡  ここから

旧北陸線跡を辿って国道8号沿いを東へ 鉄道遺産の隧道を見に

途中からは川の対岸のオフロードを

この日は2人ともMTBなので気にせずガンガン走って行きます (^ ^)

北陸自動車道の間を走る県道のトンネル(刀根トンネル)を抜けたら

明治14年(1881年)完成の現存する鉄道トンネルとしては日本最古の小刀根トンネル

長さ約56m 敦賀市指定有形文化財 土木文化遺産に選定

馬蹄形の上半分はレンガ積み 下半分は石積み造りの当時の姿を残している

向こうの同時期に完成した刀根トンネルは拡張され 現在は県道として使用

 

さてスタート地点に戻って歴史街道の峠越えに向かいましょう

国道161号から新疋田駅のすぐ南にある追分集落の方へ入っていきます

川に架かる小さな橋の手前に深坂古道の案内表示が

いかにも古道といった感じの道  ゆっくり自転車を押しながら

何ヵ所かある沢を渡り  前日の雨で木橋が濡れていて滑りそう

途中少しだけ敦賀方面の街並みが見えたけれど ほとんど見晴らしはなし

それでも明るい峠道ではあります

ところどころ乗れないこともないけれど落ち葉が濡れていたりでムリはしない (^^;

深坂峠に到着  標高差250m程 2km足らずの距離を1時間ほどかけ

紫式部も通ったという古の時代に思いを馳せて

昔から変わらない静かな峠の風景

中部北陸自然歩道にもなっているようだけどここまで誰とも出会うことはなかったですわ

滋賀県側に少し下りてきたところにある深坂地蔵堂

先述の琵琶湖 敦賀間に運河を通そうとして平清盛が工事を命じた際 この地で大岩にぶつかり

割ろうとしたところ病人やけが人が続出 掘り出したら石地蔵だったそうで それを祀ったのが

この深坂地蔵と伝えられているそう

琵琶湖方面に下りて行く道は程よく整備されていて 走って行けるけどちょっとつまらん

福井県側が雰囲気良すぎただけになんか味気ないですね

深坂古道の滋賀県側入口  どちらかといえば深坂地蔵への参道のような

国道8号へ出てきました  さてここから琵琶湖へ向かって走って行きます