1月8日(日)、ワ・ラッセ2Fイベントホールで
北村麻子さんの「やさしいねぶた学」が行われました
2016年青森ねぶた祭で制作された大型ねぶた
「陰陽師、妖怪退治」(あおもり市民ねぶた実行委員会)に
ついて解説をしていただきました
そもそも、「陰陽師」や「妖怪」といった類いのテーマは
全く構想していなかったそうです。
きっかけとなったのは2015年に制作された大型ねぶた
「執金剛神 平将門」の送りである「滝夜叉姫」だったそうです
これを調べたところ、「陰陽師」が題材となった歌舞伎の演目があります。
ストーリーは、ある日安倍晴明が百鬼夜行に遭遇し、その中に
美しい一人の娘がいたとのこと。
すると都では怪事件が多発しました。晴明が原因を調べたところ20年前に討伐された「平将門」が
関係していたことが判明、その美しい娘とは将門の娘「滝夜叉姫」であった・・・
というような感じで、その後事件を解決していくというような内容になっています
そのストーリーがきっかけで、「陰陽師」や「妖怪」といった題材に興味が湧いたとのことです。
また、ジブリの「千と千尋の神隠し」にも影響している部分があるとのこと
この映画には様々な妖怪が登場し、参考にするところがあったとのことです。
あるワンシーンの中で、ハクを追いかける人形(ひとかた)と呼ばれるお札が
たくさん出ます。
陰陽道なので使われる式神もこういったお札が使用されるわけであります。
そうした様々な点と点が結びつき、「陰陽師、妖怪退治」という題材が決定したそうです
送りの部分についても語っていただきました
送りは化け猫を子どもたちが退治するようなパロディになっているとのこと
全く歯が立たないので顔に落書きをしたり、一方で泣き出す子もいます。
化け猫は子ども相手に手を出すわけにもいかないので動じません
しまいにはねずみにもバカにされ、猫の頭の上にはねずみが乗っかっているという
クスッとしてしまうような場面になっています
北村麻子さんの遊び心が表現されているわけでもあります
ねぶた本番のときも、沿道にいる子どもたちに「猫だー」と言ってもらえて
うれしかったそうです
ねぶたは見ている人がわかるように作っているとおっしゃっていました
とても参考になる、やさしいねぶた学でした
このやさしいねぶた学は近日青森ケーブルテレビで放送される他、
30分に短縮した動画をHPに掲載する予定となっていますのでお楽しみに
ササキングのレポート