ねぶたの家 ワ・ラッセでは定期的にハネト体験ショーが開催されている。
体験ショーに欠かせないのがハネト。
ハネトとは飛び跳ねるようにして踊る踊り手のこと。
ある日、ハネショーではハネト参加が少なく盛り上がりにかけていた。
お客さんが少し引き気味の様子で、みんながショーの盛り上げを期待していた。
その時、どこからともなく鈴の音が聞こえた、いつの間にかスポットライトの中に元気なハネトが登場したのだ。
その跳ね方はあのねぶた300年の歴史 伝説の跳ね方「北斗の跳龍」だった。
この奥義は禁じ手とされ、幾人のハネトがこの技でコブラがえりとなり(こむらがえりとも言う)、病院送りとなった。
昔からハネトは使ってはいけない技として封印されていたものだったが、、なぜこの男が「北斗の跳龍」を使いこなしているのか。私は驚きを隠せないまま、大太鼓の陰にかくれじっと眺めていた。
なんと、その男のふくらはぎ、そう腓腹筋(ひふくきん)にははっきりと牙をむいたコブラの紋章が浮き出ているのではないか。
この男こそ、あの跳人戦士ハネガーだったのだ・・・かな。
つづく
脚本 Mr.ワラッセ
予告 はたしてこの男は本当に跳人戦士ハネガーなのか、何の目的でワ・ラッセに現れたのか。
この物語を「跳龍会」へ捧ぐ。