映画「ゼロ・グラビティ」ようやく劇場で見に行ってきました。
昨年度№1の呼び声高く、評論家筋の評判もいい。早めに行こうと思っていたが、ホームグラウンドの劇場が吹替しかやっていない。普段ジョージクルーニーとサンドラブロックの声を知り尽くしている自分からすれば、映像美を見るためだけに吹替版は行く気になれなかった。肉声が聞ける3Dの劇場で見た。大正解!
美しい地球から600km離れた場所で、アクシデントに巻き込まれた2人を映す。無重力状態で演じるサンドラブロックには敢闘賞をあげたい。
地球から600kmの上空の宇宙船で2人が作業をしている。メディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)だ。
そこにヒューストンから連絡が入る。ロシアの宇宙船が爆破したらしい。その破片がものすごいスピードで飛んできているとのことだ。最初は影響ないと聞いたが、二次災害で破片の飛ぶ方向が変わったらしい。
連絡が来るやいなや、まさに破片が飛んでくる。
そしてスペースシャトルが大破する。船外でミッション遂行中の2人は宇宙の無重力空間に放り出されてしまう。仲間の乗組員は全員死んだようだ。宇宙で2人を繋ぐのはたった1本のロープのみ。酸素はわずかしか残っていない。あと10%の分量だ。しかも、ヒューストンとの通信手段も断たれてしまうが。。。
映像は美しい。
「2001年宇宙の旅」から時間がずいぶんたち、映像の技術は格段に進んだ。宇宙船のメカニックな部分や宇宙を映す映像も極めて緻密である。プロ集団による設計がなされていることがよくわかる。3Dも効果的に映し出され、無重力の中で物体が目の前に飛んでくるような感覚がいい。ここまで宇宙遊泳を美しく映した映像は初めてではないだろうか?
ここで踏ん張るのはサンドラブロックである。どのように撮影したのかわからないが、無重力空間の中で身体がくるくる回転する。頭がまわって仕方ないと思う。宇宙服もきている。すごい重装備で普通であればそんなに身軽には動けないだろう。
その後宇宙船の中で宇宙服を脱いでランニングとショートパンツの身軽な格好になる。無重力空間を潜水で泳ぐがごとく船内を動き回る。50歳にあともう一歩というサンドラが極めて身のこなしの良い動きをする。
そうして次から次へと困難が彼女の元を押し寄せる。火事が起きた時はドキドキした。
障害物をかわしていくサンドラを見るのは楽しい。
(無音状態)
見どころはたくさんある。
自分なりに一番ハッとしたシーンは、サンドラがロシアの宇宙船ソユーズに向かい、それを操縦しようとする場面である。いつ死んでもおかしくないような状態から懸命に地球に向けて脱出しようとして宇宙船ソユーズの中に入る。別の国の宇宙船だから、操縦方法はわからない。コントロールピットの操縦ボタンをいくつか押してトライしたが、うまくいかない。
その時、窓外に宇宙飛行士がいるではないか!!!しかも、その宇宙飛行士が船内に入ってくる。
そのあと無音状態がくる。ここがよかった。その瞬間劇場内も完全に無音の沈黙状態になった。
サウンド設計は音楽がガンガン鳴り響くのだけがいいわけではない。
編集の巧みさを示す部分でもある。
宇宙飛行のことはよくわからないが、他の国の宇宙船にこんなに簡単に乗り移れるのであろうか?
などなど、本当にそうなるかなあ?という場面がいくつかあった。フィクションなのにそんなこと気にする必要もないけれど、若干大げさかな?と思わせる部分があったのが気になる。
編集技術も絶妙で、映画技術の究極に挑戦したよくできた映画とは思うが、映画としての感動はピカイチではなかった。
昨年度№1の呼び声高く、評論家筋の評判もいい。早めに行こうと思っていたが、ホームグラウンドの劇場が吹替しかやっていない。普段ジョージクルーニーとサンドラブロックの声を知り尽くしている自分からすれば、映像美を見るためだけに吹替版は行く気になれなかった。肉声が聞ける3Dの劇場で見た。大正解!
美しい地球から600km離れた場所で、アクシデントに巻き込まれた2人を映す。無重力状態で演じるサンドラブロックには敢闘賞をあげたい。
地球から600kmの上空の宇宙船で2人が作業をしている。メディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)だ。
そこにヒューストンから連絡が入る。ロシアの宇宙船が爆破したらしい。その破片がものすごいスピードで飛んできているとのことだ。最初は影響ないと聞いたが、二次災害で破片の飛ぶ方向が変わったらしい。
連絡が来るやいなや、まさに破片が飛んでくる。
そしてスペースシャトルが大破する。船外でミッション遂行中の2人は宇宙の無重力空間に放り出されてしまう。仲間の乗組員は全員死んだようだ。宇宙で2人を繋ぐのはたった1本のロープのみ。酸素はわずかしか残っていない。あと10%の分量だ。しかも、ヒューストンとの通信手段も断たれてしまうが。。。
映像は美しい。
「2001年宇宙の旅」から時間がずいぶんたち、映像の技術は格段に進んだ。宇宙船のメカニックな部分や宇宙を映す映像も極めて緻密である。プロ集団による設計がなされていることがよくわかる。3Dも効果的に映し出され、無重力の中で物体が目の前に飛んでくるような感覚がいい。ここまで宇宙遊泳を美しく映した映像は初めてではないだろうか?
ここで踏ん張るのはサンドラブロックである。どのように撮影したのかわからないが、無重力空間の中で身体がくるくる回転する。頭がまわって仕方ないと思う。宇宙服もきている。すごい重装備で普通であればそんなに身軽には動けないだろう。
その後宇宙船の中で宇宙服を脱いでランニングとショートパンツの身軽な格好になる。無重力空間を潜水で泳ぐがごとく船内を動き回る。50歳にあともう一歩というサンドラが極めて身のこなしの良い動きをする。
そうして次から次へと困難が彼女の元を押し寄せる。火事が起きた時はドキドキした。
障害物をかわしていくサンドラを見るのは楽しい。
(無音状態)
見どころはたくさんある。
自分なりに一番ハッとしたシーンは、サンドラがロシアの宇宙船ソユーズに向かい、それを操縦しようとする場面である。いつ死んでもおかしくないような状態から懸命に地球に向けて脱出しようとして宇宙船ソユーズの中に入る。別の国の宇宙船だから、操縦方法はわからない。コントロールピットの操縦ボタンをいくつか押してトライしたが、うまくいかない。
その時、窓外に宇宙飛行士がいるではないか!!!しかも、その宇宙飛行士が船内に入ってくる。
そのあと無音状態がくる。ここがよかった。その瞬間劇場内も完全に無音の沈黙状態になった。
サウンド設計は音楽がガンガン鳴り響くのだけがいいわけではない。
編集の巧みさを示す部分でもある。
宇宙飛行のことはよくわからないが、他の国の宇宙船にこんなに簡単に乗り移れるのであろうか?
などなど、本当にそうなるかなあ?という場面がいくつかあった。フィクションなのにそんなこと気にする必要もないけれど、若干大げさかな?と思わせる部分があったのが気になる。
編集技術も絶妙で、映画技術の究極に挑戦したよくできた映画とは思うが、映画としての感動はピカイチではなかった。