映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

東京うまい店 昭和48年版

2008-07-23 07:16:02 | 食べもの
父の書棚を整理したらこんな本が出てきた。
今から35年前のグルメ本である。柴田書店出版で、執筆者も音楽家團伊玖磨など一流どころである。

3つ星「次郎」をはじめとして今でもがんばっている店がたくさんある。全部列挙できないのが残念なくらいだ。
これを見ると本当の老舗というのはここに載っている店のことだと思う。
今と違うのは、イタリアン、フレンチなんてジャンルで区分けされていないこと。西洋料理、各国料理、洋食と分かれている。韓国料理がまだメジャーになっていないことかな。

私と父はインド料理が好きであった。この本にあるインド料理は九段のアジャンタと銀座のアショカである。両方ともよく行った。アショカの方がよく行ったかもしれない。同じように好きなロシア料理は渋谷のロゴスキーと狸穴のヴォルガである。ヴォルガはとうとう父と行きそびれた。ロゴスキーは明らかに味が落ちていると思う。この本に軽くコメントしてあるが、渋谷のサモワールが実によかった。
大人になってからもデートでよく使った。

洋食のところにあるが、スエヒロ、ステーキハウスハマ、小川軒も行った。
昔ステーキといえばスエヒロだった。しょうゆをつけて食べるステーキをむしゃむしゃ食べた。六本木のハマは高級だけど、実においしかった。この本の中で音楽家團伊玖磨が絶賛している。戦前の三井の大番頭の家に生まれた彼だけに口も肥えていたであろう。今でも行きたいお店だ。
代官山の小川軒に父と最初に行った時、NO BOOKINGで行ったので厨房を目の前にしたカウンターに座らされた。老舗だけに厨房の中には大勢のコックがいる。なんかいやな感じだった。そこでビーフシチューを頼んだ記憶がある。父は勘定のときいくら払うかびくびくしたと後で言っていた。

銀座資生堂パーラーはお見合いした父と母が最初に行った店だといっていた。結局父とは行かなかった。母はこんなおいしいもの食べたことないといったそうな。

中華も中国飯店、四川飯店、香妃園、香港園なんかは今でも現役
好きな店だが六本木香妃園以外は父とは行っていない。父は新橋の新亜飯店が好きだった。それに五反田に国光園、東京酒楼というおいしい店があって、そこで用が足りていたのかもしれない。香妃園の煮込み鳥そばは遊び人の東京人の定番であろう。父の四十九日は中華にしたいと母が行っていた。寺が高輪なので、目黒香港園にするのも一手かな?と考える。都ホテルの中華もおいしいから迷うところである。

面白い、ちょっとこの本をたどっていってみるか




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