映画「欲動」は2015年公開の杉野希妃の初監督作品だ。
「ほとりの朔子」のプロデュースでその存在を初めて知った杉野希妃のその美貌に引き寄せられた。今回は彼女の長編初監督作品である。死期の迫っている夫に付き添い、夫の妹が出産しようとするバリ島での妻の複雑な心の動揺を描いている。
これは予想よりもよかった。
バリ島のオールロケで、現地の美しい風景をバックに呪術的な踊りのシーンをおりまぜる。映像コンテの美しさはなかなかで、思わずうなってしまうシーンも多い。三津谷葉子のヌードは脱ぎっぷりもよく、2回に及ぶ濡れ場はなかなか官能的でかなりレベルの高いムードを見せる。
勢津ユリ(三津谷葉子)とその夫・千紘(斎藤工)は臨月を迎えた千紘の妹・九美(杉野希妃)の出産に立ち会うため、バリを訪れた。
異国で出産する九美にとって兄がバリまで来てくれたことは嬉しく、また看護師であるユリの存在も心強かったが、その一方で心臓に重い病を抱える千紘にとってこの旅は危険を伴うものだった。 九美の夫・ルークを含め4人でバリ観光を満喫していたが、立ち寄ったカフェで何気ない会話の中で発せられた千紘の「日本に帰りたくない」という一言をきっかけにユリと千紘の口論が始まり、看護師であるユリに対し千紘が吐いた「人の死に慣れたお前が嫌なんだ」という決定的な一言によってユリはその場を去ってしまう。
バリの広大なライスフィールドをさまようユリだが歩き疲れて座り込むと先ほどのカフェにいた日本人男性の木村がユリの傍に車を停め、気分転換にクタに行こうと声を掛ける。誘いに応じ、クタのナイトクラブへ。ユリは大音量で鳴り響く音楽と周りの雰囲気に圧倒され気後れするものの、次第に開放感を感じ始め、その表情には明るさが戻ってくる。
そんなユリに地元ビーチのジゴロ・ワヤンが熱い視線を送るが、危うさを感じたユリはワヤンを避ける。するとクラブの通路では木村が地元の青年・イキと激しく絡み合っていた。思いがけない光景を前に魅入るユリ。そのユリの背後からワヤンが強引に彼女の体を奪おうとする。必死の抵抗で逃げることが出来たユリだったが、その心には怯えと共に突き動く欲動の感覚がはっきりと残っていた。 そして、翌日、ユリは千紘とのわだかまりを未だ感じながらもワヤンは再び出会うことになる。 (作品情報より)
多少ネタばれで語りたい。
この映画は「禁忌」とともに映画館で観たかったが、何せ夜遅くしかやっていない。いくらなんでもそれは無理。
先日「禁忌」を見た時は、杉野希妃のヌードしか見どころがないまさにC級映画だったので、この映画も大して期待していなかった。でも「なかなかやるじゃん」という印象をもつ。ともかく映画に映し出す映像の構図がすばらしい。現地の踊りは何が何だかわけがわからないが、ラストの夕日のもとで映す海辺のショットの美しさはたぐいまれなものだし、まさに「欲動」というべき三津谷葉子の夫との濡れ場は実にお見事だ。かつてグラビアアイドルと言われただけに男をそそるバストトップをもつナイスバディは実に美しい。
たしかに杉野希妃は美しいが、脱いだらバストは普通である。自分にないものを求めるのか?三津谷葉子の豊満なバディを映しだしながら、この映画を監督として撮ってみたいという気持ちをもつのは普通であろう。
重い心臓病のうえ、妻にイラついている夫が妻からセックスを迫られる。いったんは迫ってきたユリを拒否したが、ユリが思いっきり泣き始めると、男は女の涙に弱い。
そこから、妻を抱きしめたかと思うと、激しいセックスシーンがはじまる。かなりの長まわしで映し出す濡れ場はここ最近の日本映画では見られないすばらしいシーンである。やるな!杉野希妃といったところだ。
(参考作品)
「ほとりの朔子」のプロデュースでその存在を初めて知った杉野希妃のその美貌に引き寄せられた。今回は彼女の長編初監督作品である。死期の迫っている夫に付き添い、夫の妹が出産しようとするバリ島での妻の複雑な心の動揺を描いている。
これは予想よりもよかった。
バリ島のオールロケで、現地の美しい風景をバックに呪術的な踊りのシーンをおりまぜる。映像コンテの美しさはなかなかで、思わずうなってしまうシーンも多い。三津谷葉子のヌードは脱ぎっぷりもよく、2回に及ぶ濡れ場はなかなか官能的でかなりレベルの高いムードを見せる。
勢津ユリ(三津谷葉子)とその夫・千紘(斎藤工)は臨月を迎えた千紘の妹・九美(杉野希妃)の出産に立ち会うため、バリを訪れた。
異国で出産する九美にとって兄がバリまで来てくれたことは嬉しく、また看護師であるユリの存在も心強かったが、その一方で心臓に重い病を抱える千紘にとってこの旅は危険を伴うものだった。 九美の夫・ルークを含め4人でバリ観光を満喫していたが、立ち寄ったカフェで何気ない会話の中で発せられた千紘の「日本に帰りたくない」という一言をきっかけにユリと千紘の口論が始まり、看護師であるユリに対し千紘が吐いた「人の死に慣れたお前が嫌なんだ」という決定的な一言によってユリはその場を去ってしまう。
バリの広大なライスフィールドをさまようユリだが歩き疲れて座り込むと先ほどのカフェにいた日本人男性の木村がユリの傍に車を停め、気分転換にクタに行こうと声を掛ける。誘いに応じ、クタのナイトクラブへ。ユリは大音量で鳴り響く音楽と周りの雰囲気に圧倒され気後れするものの、次第に開放感を感じ始め、その表情には明るさが戻ってくる。
そんなユリに地元ビーチのジゴロ・ワヤンが熱い視線を送るが、危うさを感じたユリはワヤンを避ける。するとクラブの通路では木村が地元の青年・イキと激しく絡み合っていた。思いがけない光景を前に魅入るユリ。そのユリの背後からワヤンが強引に彼女の体を奪おうとする。必死の抵抗で逃げることが出来たユリだったが、その心には怯えと共に突き動く欲動の感覚がはっきりと残っていた。 そして、翌日、ユリは千紘とのわだかまりを未だ感じながらもワヤンは再び出会うことになる。 (作品情報より)
多少ネタばれで語りたい。
この映画は「禁忌」とともに映画館で観たかったが、何せ夜遅くしかやっていない。いくらなんでもそれは無理。
先日「禁忌」を見た時は、杉野希妃のヌードしか見どころがないまさにC級映画だったので、この映画も大して期待していなかった。でも「なかなかやるじゃん」という印象をもつ。ともかく映画に映し出す映像の構図がすばらしい。現地の踊りは何が何だかわけがわからないが、ラストの夕日のもとで映す海辺のショットの美しさはたぐいまれなものだし、まさに「欲動」というべき三津谷葉子の夫との濡れ場は実にお見事だ。かつてグラビアアイドルと言われただけに男をそそるバストトップをもつナイスバディは実に美しい。
たしかに杉野希妃は美しいが、脱いだらバストは普通である。自分にないものを求めるのか?三津谷葉子の豊満なバディを映しだしながら、この映画を監督として撮ってみたいという気持ちをもつのは普通であろう。
重い心臓病のうえ、妻にイラついている夫が妻からセックスを迫られる。いったんは迫ってきたユリを拒否したが、ユリが思いっきり泣き始めると、男は女の涙に弱い。
そこから、妻を抱きしめたかと思うと、激しいセックスシーンがはじまる。かなりの長まわしで映し出す濡れ場はここ最近の日本映画では見られないすばらしいシーンである。やるな!杉野希妃といったところだ。
(参考作品)
ほとりの朔子 | |
杉野希妃プロデュース&出演作品 | |
禁忌 | |
杉野希妃のヌードあり | |
欲動 | |
ようやく全部見せてくれた三津谷葉子 | |