映画「ヒッチコック」を劇場で見た。
4月はいって何かと忙しく映画も見られない日が続いた。
これだけはと思いながら、見に行った「ヒッチコック」面白かった。
「サイコ」のメイキングのような映画で、聞いたことあるような話もある。しかし、文章で読むのと、このように映像で見るのとは臨場感が違う。アンソニーホプキンスとヘレンミレンの演技合戦もよく、ジャネットリーを演じたスカーレットヨハンソンや秘書役のトニ・コレットも良い感じだ。
映像にくぎ付けとなった。
1959年「北北西に進路を取れ」が公開され評判となる中、アルフレッドヒッチコック(アンソニーホプキンス)はさっそく次回作へ向け誰もが驚く映画の企画探しを開始した。実在の殺人鬼エド・ゲインをモデルにした小説『サイコ』に心奪われ、映画化を決意する。案の定、その陰惨な内容にパラマウント映画のトップは二の足を踏み、出資を拒否する。優秀な映画編集者にして脚本家でもある妻アルマ(ヘレンミレン)はこの企画に懐疑的。それでも諦めないヒッチコックは、ついに自宅を担保に自己資金での製作に乗り出した。
そんな夫の熱意の前に、アルマもこれまで同様のサポートをしていく。。
ヒッチコック映画は毎度美男美女の出演者で構成される。特にイングリッドバーグマン、ジョンフォンテーン、グレースケリー、ティッピヘドレン。。と優雅な美女が常に出ている印象が強い。ヒッチコックの美女好みは有名だが、その奥さんについて語られたものはしらない。
ここでは映画脚本家であるアルマが脚本家仲間の男性と食事をしたり、一緒に彼の別荘で脚本を書く場面が出てくる。それに対してヒッチコックが嫉妬心を持つというのがずっと映画の根底に流れる。
有名なシャワーシーンがある。ジャネットリーがシャワーで殺されるシーンである。それ自体が映倫を通るかどうかが微妙であったというのは、今では考えられないことであるが、当時はそんなものだったのであろう。映倫を通るかどうかでパラマウント映画側もびびってしまう。それでもヒッチコックが押し切る。
ヒッチコック自らがナイフを振り回して、ジャネットリーを恐怖に陥れる。それがあの名シーンにつながる。ここはスカーレットヨハンソンが臨場感をうまく出してくれた。ここで、ヒッチコックが小うるさい映倫の検閲官や金を出し渋るパラマウント映画のトップや妻が共同で脚本をつくる男を思い浮かべながらナイフを振り回すという設定が面白い。
ヘレンミレンがいい。彼女を見ているとどうしてもエリザベス女王を思い浮かべてしまうのは自分だけであろうか。夫のある中年女性がハンサムな脚本家と会っている姿は今より刺激的な話であろう。内面からうまく彼女の心理状態を見せつけてくれた。一回目の試写で酷評だった「サイコ」を一緒になって刺激的な作品になるよう編集したり、主人公の女性を中盤で殺してしまおうというヒッチコックのアイディアを最初の30分で殺したら?とアイディアを出すシーンは興味深い。
美人好みのヒッチコックがジャネットリーを選び、妻と3人で食事をするシーンで美女に見とれるヒッチコックを横目に妻が軽いやきもちを焼くシーンもうまい。
いずれにせよアンソニーホプキンスの貫禄はさすがだ。
こんなに太っていなかったと思うので、役作りで太ったのであろうか。グレースケリーの写真に見とれるシーンや自分が引き立ててやろうとしていたのになぜか懐妊して「めまい」を降りたヴェラ・マイルズに対してbetrayという単語を使っていた。そこのシーンも印象的だ。主人公を陥れるというのがストーリーの基本だ。ここまで悩ませるのかというくらいヒッチコックも密かにいじめられる。その苦悩をアンソニーホプキンス流で表現する。
自分自身はこの映画を最初に見た時ジャネットリーとヴェラマイルズがあまりに似ているので一人二役かと錯覚した。
3つ印象的なシーンがあった。当然シャワーシーンがその一つだが、大金を持ち出したジャネットリーが運転するシーンが妙に印象に残っている。警察に検問をうけたあと、パトカーに後を追いかけられるいかにもヒッチコックぽいドキドキシーンだ。これはこの映画でも取り上げられていた。あと一つは謎の屋敷で母親が飛び出してくるシーンだ。自分はこのシーンが一番ドッキリした。
ここでは母親を見てビックリするヴェラマイルズを映すだけだったが、母親の顔はさすがに気食悪くてだせなかったのかなあ
ちなみに自分のヒッチコックベスト3は
「見知らぬ乗客」「海外特派員」「めまい」
一番怖いのは「鳥」だよね
4月はいって何かと忙しく映画も見られない日が続いた。
これだけはと思いながら、見に行った「ヒッチコック」面白かった。
「サイコ」のメイキングのような映画で、聞いたことあるような話もある。しかし、文章で読むのと、このように映像で見るのとは臨場感が違う。アンソニーホプキンスとヘレンミレンの演技合戦もよく、ジャネットリーを演じたスカーレットヨハンソンや秘書役のトニ・コレットも良い感じだ。
映像にくぎ付けとなった。
1959年「北北西に進路を取れ」が公開され評判となる中、アルフレッドヒッチコック(アンソニーホプキンス)はさっそく次回作へ向け誰もが驚く映画の企画探しを開始した。実在の殺人鬼エド・ゲインをモデルにした小説『サイコ』に心奪われ、映画化を決意する。案の定、その陰惨な内容にパラマウント映画のトップは二の足を踏み、出資を拒否する。優秀な映画編集者にして脚本家でもある妻アルマ(ヘレンミレン)はこの企画に懐疑的。それでも諦めないヒッチコックは、ついに自宅を担保に自己資金での製作に乗り出した。
そんな夫の熱意の前に、アルマもこれまで同様のサポートをしていく。。
ヒッチコック映画は毎度美男美女の出演者で構成される。特にイングリッドバーグマン、ジョンフォンテーン、グレースケリー、ティッピヘドレン。。と優雅な美女が常に出ている印象が強い。ヒッチコックの美女好みは有名だが、その奥さんについて語られたものはしらない。
ここでは映画脚本家であるアルマが脚本家仲間の男性と食事をしたり、一緒に彼の別荘で脚本を書く場面が出てくる。それに対してヒッチコックが嫉妬心を持つというのがずっと映画の根底に流れる。
有名なシャワーシーンがある。ジャネットリーがシャワーで殺されるシーンである。それ自体が映倫を通るかどうかが微妙であったというのは、今では考えられないことであるが、当時はそんなものだったのであろう。映倫を通るかどうかでパラマウント映画側もびびってしまう。それでもヒッチコックが押し切る。
ヒッチコック自らがナイフを振り回して、ジャネットリーを恐怖に陥れる。それがあの名シーンにつながる。ここはスカーレットヨハンソンが臨場感をうまく出してくれた。ここで、ヒッチコックが小うるさい映倫の検閲官や金を出し渋るパラマウント映画のトップや妻が共同で脚本をつくる男を思い浮かべながらナイフを振り回すという設定が面白い。
ヘレンミレンがいい。彼女を見ているとどうしてもエリザベス女王を思い浮かべてしまうのは自分だけであろうか。夫のある中年女性がハンサムな脚本家と会っている姿は今より刺激的な話であろう。内面からうまく彼女の心理状態を見せつけてくれた。一回目の試写で酷評だった「サイコ」を一緒になって刺激的な作品になるよう編集したり、主人公の女性を中盤で殺してしまおうというヒッチコックのアイディアを最初の30分で殺したら?とアイディアを出すシーンは興味深い。
美人好みのヒッチコックがジャネットリーを選び、妻と3人で食事をするシーンで美女に見とれるヒッチコックを横目に妻が軽いやきもちを焼くシーンもうまい。
いずれにせよアンソニーホプキンスの貫禄はさすがだ。
こんなに太っていなかったと思うので、役作りで太ったのであろうか。グレースケリーの写真に見とれるシーンや自分が引き立ててやろうとしていたのになぜか懐妊して「めまい」を降りたヴェラ・マイルズに対してbetrayという単語を使っていた。そこのシーンも印象的だ。主人公を陥れるというのがストーリーの基本だ。ここまで悩ませるのかというくらいヒッチコックも密かにいじめられる。その苦悩をアンソニーホプキンス流で表現する。
自分自身はこの映画を最初に見た時ジャネットリーとヴェラマイルズがあまりに似ているので一人二役かと錯覚した。
3つ印象的なシーンがあった。当然シャワーシーンがその一つだが、大金を持ち出したジャネットリーが運転するシーンが妙に印象に残っている。警察に検問をうけたあと、パトカーに後を追いかけられるいかにもヒッチコックぽいドキドキシーンだ。これはこの映画でも取り上げられていた。あと一つは謎の屋敷で母親が飛び出してくるシーンだ。自分はこのシーンが一番ドッキリした。
ここでは母親を見てビックリするヴェラマイルズを映すだけだったが、母親の顔はさすがに気食悪くてだせなかったのかなあ
ちなみに自分のヒッチコックベスト3は
「見知らぬ乗客」「海外特派員」「めまい」
一番怖いのは「鳥」だよね