映画とライフデザイン

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映画「放課後アングラーライフ」十味

2023-05-06 20:44:24 | 映画(日本 2019年以降主演女性)
映画「放課後アングラーライフ」を映画館で観てきました。


映画「放課後のアングラーライフ」は頻繁に新作を量産する城定秀夫監督の新作である。井上かおるのライトノベルの映画化で関西の海辺の街が舞台である。「アングラー」とは釣り人のこと。城定秀夫監督作品は毎回観ているが、今回は東京近郊で公開の映画館が1つだけだ。無名の俳優だけでは客が呼べないのであろう。たしかに、脇役の宇野祥平や中山忍、西村知美など以外は知らない俳優しかいない。それでも一抹の期待をこめて映画館に向かう。

父親の転勤で関西の海辺の町に突然引っ越してきた女子高生めざし(十味)は、転校前は同級生にいじめられていた。友達はもうつくらないと誓って、転入してきた。すると、同級生となった椎羅(まるぴ)と凪(森ふた葉)から釣りの同好会であるアングラ女子会に入会を勧められ、一緒に海に向かう。勝気な明里とともに釣りに繰り出すが、めざしには以前のイジメのトラウマがあった。


さわやかな女子高生の友情物語であった。
海辺の田舎町に女子校ってあるのかな?というのが不思議だったけど、海辺の町独特の空気感がいい。若い女の子と組み合わせると清涼感を感じる。ただ、「ちひろさん」「とべない風船」などの直近でいくつか観ている地方の海辺の物語と同じで、話のネタが少ない。田舎町では大きな事件は起きない。釣りの同好会に入会して、どう話が展開するのかと思ったけど、高校生どうしの他愛のない話しかなかった。むかしの「中学生日記」のようなものだ。城定秀夫監督あり合わせの料理をさくっと作ったって感じがした。


それでも、若い女子高生が海辺で釣りに没頭する姿は絵になる。釣りをするシーンに加えて、魚をさばいて料理をつくって食べるシーンもある。のどかだ。主人公のめざしこと十味は、内気な女の子だ。あまりいじめられるようにも見えないタイプだと思うんだけど。都会的な顔立ちで最近よくいる若手女子社員とも見えるし、場末のキャバクラでなく少し値段が高めの銀座クラブにも清純派若手でいるタイプだ。ずいぶんと遠慮がちの演技に疲れたんじゃなかろうか?


釣り同好会会長椎羅の家は釣具店でそのお母さん役が西村知美だ。久々に顔をみた。日本TVのマラソンも完走したし、一時期はTVでその姿を見ない日はなかった。気さくな感じの釣具店のお母さん役で、自分にはよく見えた。これから同じような役で起用されるのでは?宇野祥平は今の日本映画の脇役では欠かせない存在だ。善悪どちらでもokで何でもこなす。未亡人の西村知美のことを慕う農家のオヤジで、まんざらでもなさそうだ。いつもよりやりやすかったんじゃないかな。


舞台が関西で釣る魚を「がしら」というので、てっきり和歌山かな?と思った。平成の初めに転勤で和歌山に住んで、当時「がしら」をよく食べた。関東ではカサゴと呼ぶけど、焼き魚にするとうまい魚だと思った。この映像ってどこかな?と思っていたけど、エンディングロールによるとロケ地は三浦半島のようだ。たぶん低予算だと思うので、それは仕方ないか。

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