映画とライフデザイン

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映画「メカニック」 チャールズ・ブロンソン

2014-10-27 05:32:31 | 映画(洋画 89年以前)
映画「メカニック」はチャールズブロンソンが主演する1972年の犯罪サスペンスだ。


全盛時のチャールズブロンソン演じる殺人請負人の物語である。
まずは主人公の実力を示すための映像を映す。気がつくと、セリフがない。寡黙な殺し屋が、周到に準備する場面を映し、いっきに引き込んでいく。途中で、若者がブロンソンの仲間に入っていく。その後はアクションシーンが続いていく。CGなき時代のスタントマンたちの奮闘ぶりは見ごたえある。それでも、高級車と思しき車が次から次へと大破する場面を見ながらもったいないなと、美しいイタリアの海岸べりの風景を見ながら思う。

アーサー・ビショップ(チャールズ・ブロンソン)は完璧な仕事振りから“メカニック”と呼ばれる殺し屋だ。彼はある組織からの指令に従って用意周到に仕事をこなす一匹狼だった。そんな彼に組織の幹部で古くからの友人の暗殺命令が下り、いつもの如く的確に仕事をこなす。標的がいるアパートを大爆発を起こし、始末した。

翌日、家には次の指令が届いていた。分厚い封筒の中には犠牲者の完全な資料が入っていた。その犠牲者は、死んだ父の友人で、組織の1員でもあるハリー・マッケンナ(キーナン・ウィン)だった。ハリーは事故死と処理され、その葬式でアーサーは彼の息子スティーヴ(ジャン=マイケル・ヴィンセント)と会った。


その友人の息子スティーブとひょんな事から知り合う。スティーブと妙に気が合ったビショップは彼を助手として仕事を手伝わせ始め、次第にプロの殺し屋に仕立てていくのだったが、そんな時、イタリアでの大きな仕事が決まる。支度をしていたビショップが目にしたものは“彼を殺せ”と言う組織からスティーブへの指示書だったが。。。

1.ゴルゴ31
無口で用意周到に仕事を遂行するというと、「ゴルゴ31」をすぐさま連想する。最初15分以上、ブロンソンはセリフなしでその仕事ぶりを見せる。相手の行動パターンを写真でとらえて、仕事する場所での細工もこっそり忍びこみ丹念に入れる。じっと見ていると面白い。「ゴルゴ31」はその正体、私生活を絶対に見せないが、ここではクラッシック音楽を愛する男として描かれる。若干の人間臭さがあるところが、完ぺきな仕事師ではないあかしかもしれない。



2.ジル・アイアランド
チャールズブロンソンについては、かなりここで取り上げている。小学校から中学にかけて「マンダム」の宣伝のイメージが自分たちにとってはあまりに強烈だった。実際に映画も見に行った。「雨の訪問者」なんて映画はフランシスレイ作曲の主題歌も好きだったし、ジル・アイアランドが印象的で、こういう人が奥さんなんだと妙なワクワク感を感じていた。今回はコールガール役だ。ストーリーの流れからすると、中途半端に入ってくるだけの役だが、共演しないとブロンソンに変な虫がついてしまうのでは?と疑心暗鬼になっていたのであろう。


ジャン=マイケル・ヴィンセントと言ってもピンとこないが、顔を見てどこかで見たことあると必死に考えた。そうだ。ジョンミリアスの名作「ビッグウェンズデイ」のサーファーだ。うーん懐かしい!

ホテルを引き払う時スティーヴが陽気に声をかけアーサーの愛飲するワインで2人は乾杯した。グラスをあけながらアーサーがぶっ倒れる。おいおいそうかと思いながら、ラストでの逆転がお見事だ。これってどういうこと?

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