映画とライフデザイン

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映画「グレース・オブ・モナコ」 二コール・キッドマン

2014-10-23 22:41:48 | 映画(洋画:2013年以降主演女性)
映画「グレース・オブ・モナコ」を映画館で見てきました。


評判はわりと普通、どうしようかな?と思っていたけど、アルフレッドヒッチコックが王妃になったグレースケリーをもう一度映画に誘い出すという話が盛り込まれていると知り、関心を持ち映画館に向かった。

結果的に、映画の出来は予想通り普通だったけど、ときおりニコールキッドマンが本物のグレースケリーに似ているなあ?と思わせる部分があった。全然似ていないと思っていたが、化粧次第で似てくるものなのであろうか?映像の解像度がぼんやり気味だからそう見えるのかもしれない。

1956年、オスカー女優のグレース・ケリー(ニコール・キッドマン)は、モナコ大公レーニエ3世(ティム・ロス)と結婚。1961年12月、二人の子供に恵まれるも王室の中で孤立していたグレースの前に、脚本を手にしたヒッチコック(ロジャー・アシュトン=グリフィス)が現れる。「マーニー」という新作映画の出演依頼に訪れたのだ。


そんな中、モナコ公国に危機が降りかかる。フランスが、無税の国モナコに移転したフランス企業から税金を徴収して支払うよう要求、「従わなければモナコをフランス領とする」と声明を出したのだ。もし戦争になれば、軍隊もない小国モナコは、一瞬で占領されてしまう。


政治で頭がいっぱいのレーニエに無視されたグレースはハリウッド復帰を望むが、国家の危機的状況に発表は控えられる。だが情報が漏れ大々的に報道、グレースの相談役で後見人のタッカー神父(フランク・ランジェラ)は、フランスのスパイがいると警戒する。

1962年7月。国民の公妃への不満が高まる中、励ましてくれるのは義姉のアントワネット(ジェラルディン・ソマーヴィル)と、船舶王オナシス(ロバート・リンゼイ)の愛人マリア・カラス(パス・ベガ)だけだった。やがてレーニエはフランス企業への課税を了承。しかしド・ゴールは、モナコ企業にも課税してフランスに収めろと脅し同然の要求を突き付ける。レーニエは行き場の無い怒りをグレースにぶつける。
結婚式の記録映像を見ながら涙にくれるグレースの傍らで神父は「人生最高の役を演じるためにモナコに来たはずだ」と諭す。


数日後、神父はグレースを外交儀礼の専門家であるデリエール伯爵(デレク・ジャコビ)の元へ連れて行く。モナコの歴史、王室の仕組み、完璧なフランス語、公妃の作法、正しいスピーチ――グレースの夏は厳しい特訓で過ぎていった。(kinenote引用)

1.モナコへのフランスの干渉
62年にフランスがモナコに対してこういう干渉をしたことを初めて知った。まさに「タックスヘイヴン」で数多くのフランス企業がモナコに本拠をうつしたということだ。でもフランスの言い分が正当だろう。広いフランス領土の一角にある小国へみんな移ってしまったら、税収は大幅減だ。しかも、アルジェリアとの争いは続いていて戦費はかかる一方である。フランス兵に国境閉鎖され、通行が容易にできなくなる。


モナコ王室から史実と違うことがあると反発を受けているようだが、この映画のようにグレースケリーが活躍したとすると、まさにモナコ版ジャンヌダルクのようなものだ。映画によれば、政治の議論にも首を突っ込み、自分の意見をはっきり言う女性だったとのこと。これは意外である。

まさにシンデレラレディという印象しかなく、こんなに苦労したのかというのもビックリだ。
自分的には彼女の映画作品ではヒッチコック作品「泥棒成金」が一番好きだ。


2.アルフレッド・ヒッチコック「マーニー」
ヒッチコックがモナコへきたのは61年の暮れ。「マーニー」が公開されたのは64年だ。結果的には「鳥」が63年公開なので公開まで時間がかかったようである。「サイコ」をヒットさせてのっている時に、グレースケリーに映画に出てくれとモナコへ口説きに行ったようだ。「マーニー」自体は評論家筋の評判が今イチのようだが、光の使い方がうまく、映像のトリックがヒッチコックらしく絶妙でハラハラ感もあり自分は大好きだ。主人公は「007」で売り出し中のショーンコネリーと「鳥」のティッピ・ヘドレンだ。


この映画では女主人公がコソ泥をはたらく。
でも冷静に考えると、王妃が泥棒役っていうのは立場上ありえないだろうし、やる気になるのかなあ??グレースケリーが役の練習を入れ込んでし始めるシーンがあるけど、ちょっと疑問??

61年にヒッチコック「マーニー」への出演依頼に行った時、「007」の第1作「ドクターノウ」は公開されていない。当然グレースケリーとの相手役としての格を考えるとすると、ショーンコネリーのはずはない。この映画のヒッチコックのセリフで今スパイ映画に出る俳優が相手役だと言っているのは違うんじゃないかなあ?

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