映画とライフデザイン

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Shall we Dance? リチャードギア

2012-11-25 21:52:46 | 映画(洋画:2000年以降主演男性)
リチャードギア主演の映画「shall we dance」は日本版のシャルウィーダンスのリメイクだ。

リチャードギア主演で、ストーリーの基本構造は日本版と同じだ。アメリカ事情にあった形で一部アレンジが変わっている。正直リメイクの方が若干洗練されている印象を受ける。想像以上によくできていると思う。

シカゴが舞台だ。
相続遺言を仕事にしている主人公ジョン(リチャードギア)はまじめな弁護士だ。一人娘とアパレル関係の仕事をしている妻(スーザンサラントン)とごく普通に暮らしていた。その彼はループ鉄道での帰宅途中でいつもダンススタジオが気になっていた。一人の美しい女性(ジェニファーロペス)がさみしげに窓から外を眺めているのをいつも見ていたのであった。ある時電車の中からいつものようにダンススタジオを見上げた時に、ふと途中下車をしてしまう。見学自由ということでスタジオに入っていくと、ダンス教室へ勧誘を受けた。同じように男性が2人いて、2人と一緒に入会する。ここではデブの黒人の若者とゲイの男性だ。毎週水曜日の夜7時半ということであった。
スタジオではいつも見ていた美しい女性でなく、経営者の初老の女性が教えてくれた。徐々にステップをおぼえて、職場でも陰で練習するようになる。長髪の男性ダンサーがラテンのリズムで踊るのを見て、顔に見覚えがあった。ふとしたことで長髪のかつらがとれてしまい、ハゲ頭が飛び出る。法律事務所の同僚だった。それぞれに研鑚を重ねて、シカゴのダンス大会を目指すようになる。
一方妻は帰りが遅くなった夫が気になる。洗濯しようとするシャツに香水がにおうのもおかしい。妻は探偵の元へ行き、夫の素行調査を依頼する。探偵は夫の後を追い、ダンス教室に通っていることを知るが。。。

オリジナルは何度も見ている。いつ見ても面白い。気高い雰囲気の草刈民代が美しく、役所広司もまじめな主人公のキャラをうまく演じる。それと対比してあらわれる竹中直人と渡辺えりこがうまい。ただ、元々の作品は低予算でつくられているせいか、映像が自主製作映画のように粗い印象だ。
アメリカ版はいかにもダンスシーンをとらえるカメラが実に巧みだ。プロの仕事だという印象だ。

シカゴが舞台だ。ラテン系の人はニューヨークに比較すると少ない。ジェニファーロペスをもってきたのはどうしてなんだろう。情熱的なムードを醸し出す。

ダンス大会前夜にジェニファーロペスと主人公が情熱的なダンスを踊る場面がある。この部分は原作にはないと思う。大会でワルツ系を踊る主人公であるが、彼女とかなり情熱的なラテンを踊る。この場面が自分にはよく見えた。いかにもキスシーンがあってもおかしくない設定なのに、それなしでそれ以上の激しい何かを感じさせるところがうまい気がした。

原作でキーポイントになるシーンがいくつかある。帰り際偶然一緒になった主人公がダンス教師を誘い出すシーン、ダンス大会でミスをしてしまうシーン、ラストダンスで主人公があわてて入ってくるシーンだ。
ほぼ原作に忠実にうまくまとめる。
その中でも割とさらっと流したかな?と思わせたのがラストダンスのシーンだろう。まさにそこに映画のヤマをもっていった原作と比較すると、割とアッサリだ。しかも主人公たちが踊るダンス音楽が早めにアップテンポに変わる。ここが意外だった。ダンスパーティがディスコパーティ風になるのもイメージが異なる。

逆にここでは妻の存在感が高い。原作以上に夫婦再生というテーマ性が強いのが特徴で、ちょっとした浮気映画に見せない工夫があるところが日本との違いだ。

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