映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ゴースト

2008-07-27 08:19:07 | 映画(洋画 99年以前)
父が死ななければこの映画二度と見ることはなかったかもしれない。

封切りになったころ、大阪にいた。
神戸に住む女性と軽いお付き合いをしたことがあって、映画好きの彼女に連れて行かれて見た映画である。梅田で見た気がする。その後食べた曽根崎商店街横のイタリアンがバカウマだった記憶がある。
単純なストーリーも覚えていた気がしたが、見直してみるとイメージが違った。

ニューヨークに住む金融マンと陶芸家?デミムーアは同棲をはじめて、これから結婚に進んでいこうとする矢先、彼が人気のない裏かどで暴漢に襲われ、殺されてしまう。刺された後暴漢を追おうとするとき、すでに自分がゴーストになっているのに気づく。ゴーストになってしまったあといろんな人と出会う。
地下鉄の中でここは俺の縄張りだというゴーストやブルックリンのいんちき霊媒師にであう。彼は犯人の居場所を突き止めた後、近くにある女霊媒師の相談室に入り込んでいったが、霊媒師は彼の声が聞こえるのに気づく。それまでと違って今度はいんちきではない。
彼は霊媒師を媒介にデミに近づいていくが、最初は信用されない。しかし、二人しか知らないことを彼を通じて霊媒師が話すのを聞いて信用する。彼が突き止めた犯人の居場所を警察に通報するが、逆に霊媒師の前科を見せられ信用されない。
このあたりから突き止めた犯人、金融からみの犯罪の話、それを防ごうとする主人公と霊媒師が絡み合ってストーリーが面白く展開する。。。。

女性映画であろう。見に行った時ラストに近づく場面でまわりがすすり泣く声が聞こえた気がする。今回は父の死後奇妙なことが起こるので、「霊っているのかな?」というところで書いたが、仮に霊がいたとしても生きている人に危害を与えないよ、みんなに会いたいから下りてきたんだよと坊さんが話していたことを受けて見た。
この中で印象的だったのは、よい行いをした人と悪い行いをした人と天からのお迎えの仕方が違うということだ。父はどうだったのであろう。
私は大丈夫だったと思う。われわれに取り巻くのも変な感じではなかったと思うし、静かに祖父と祖母の写真がかけられていた部屋で静かにお迎えを受けたのであろう。ただ、死ぬ間際は満足に食べ物が食べられていなかったのだと思う。
だから食べに下りてきたのかも知れない。


コメント
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