映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

「マンハッタン殺人ミステリー」 ウディアレン

2008-07-01 06:54:42 | 映画(洋画 99年以前)
ウディアレンの「マンハッタン殺人ミステリー」をみた。

93年の作品、いわゆるウディアレンとダイアンキートンの3部作「アニーホール」「インテリア」「マンハッタン」から10年以上の年月が流れている。
当時はつきあっっていた二人がわかれると同時に一緒に出なくなった。でも腐れ縁とはまさにこの二人のためにあるようなものか?3部作以上の絶妙な掛け合いを見せる。

マンハッタンに住む共働きの夫婦ウディとダイアンの部屋の隣に住む老夫婦の家にある日招かれお茶を楽しむ。ところが、翌日外出先から二人が帰ると、家の前がごたごたしている。隣の奥さんが心臓マヒで死んだとのこと。あんなに元気だった奥さんがなぜ?ダイアンは前の日奥さんが心臓疾患を持っている話を一切していないことを思い出し不審に思う。再度隣の主人に招かれたときにダイアンはキッチンで灰を見つけこれはおかしいと本格的に調べだそうとする。最初はどうかと思っていたウディも一気に引き込まれる。といったストーリー

ストーリー以上に、ウディとダイアンの漫才師のようなすさまじい機関銃のような掛け合いに圧倒される。鳳啓介が京唄子と離婚した後も長い間息のあった漫才コンビを組んだような本当に息の合った間の取り方である。ウディが扮する出版編集者が担当する美人作家が途中で謎解きをしていくのだが、ウディの美人作家への態度に思わず嫉妬の目を向けるダイアンの振る舞いは長年つれそった夫婦のそれだし、思わず吹き出してしまう。

スカーレットヨハンソンが「タロットカード殺人事件」で見せたウディとの掛け合いもなかなかレベルの高いものであった。別に男前ではないが、ウディの魅力に引き込まれるのであろう。

画面からマンハッタンのインテリの生活がにじみ出ているのもいいし、ウディらしいところがずーとにじみ出ていた傑作である。
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