このワールドカップでの日本代表にぼくはまったく期待していなかった、全部負けると予想していた。
ぼくはとっくに、日本のサッカーに対する興味を失っていた。
だから、現在のメンバーについても知らないひとが多かった。
テレビで本田圭佑のドキュメントを見たとき、彼がオランダからロシアのチームに移籍したことを知った。
そして、“ひとりで”ロシアで食事する彼を見たとき、胸騒ぎがした。
カメルーン戦での日本チームの勝利は、もちろん本田圭佑ひとりの勝利ではない。
サッカーはひとりで戦うのではない。
しかし、ぼくの予感は当った。
ワールドカップで1試合勝ったとて、世界が変わるわけではない。
しかし、あらゆる“予断”はくつがえされることがあるのだ。
やはり“ひとりで”努力する力に希望を見る。