気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

ソチ男子 後半

2014-02-16 16:47:18 | フィギュアスケート大会
だらだらと書いているだけの気がしますが、後半です。

レイノルズは今回も4回転の回転が認められず順位を上げることができませんでしたね。4回転をポイントゲットの中心に据えている選手は厳しいですね。ゆづのように、4回転を失敗しても他でも点が稼げる構成を組んでくることが大切になってきます。

多くの人が同じ感想だったと思うのですが、トマシュ、アボット、ジュベールの大ちゃん世代の3人がいい演技を最後に見せてくれたのは本当に嬉しかった。偶然にこの3人は順位が11~13位と並んでいますね。ミハルとトマシュが10、11位と並んで、ショートでも順位が並んでいたのにもチェコの2人、どんだけ仲良しなのと笑ってしまいました。
アボットがショートの4回転で転倒して起き上がれなかったのには、このまま棄権かと青くなりました。その後あそこまでの演技を見せてくれるとは。そしてフリーは4回転は回避しましたが、今までで一番しっとりと心に残るエクソジェネシス交響曲でした。
ジュベールとトマシュが4回転を跳んでくれたのも嬉しかったですね。こんなに1つの世代の選手をまとめて愛しく思うことはもうないのかもしれません。彼らの引退が本当に寂しいです。そして揃って素敵な演技を見せてくれたのは、最後の大きなプレゼントですね。

フリーの最終グループにジェイソンとペーターが入ったのは驚きでした。
ジェイソンは4回転はないものの、それ以外では大きな評価を得ている勢いのある選手。フリーはさすがにミスはあったものの、いい笑顔で終わりましたね。19歳でシニア1年目であること、今後4回転を入れてくる可能性があることを思うと、将来の変貌が楽しみな選手です。私はいつもキスクラの美人すぎるコーチと、彼女へのジェイソンの甘えっぷりにつっこみを入れています。(笑)
ペーターはずっと伸び悩んでいたので、私は彼は中堅選手のままで終わるのだろうかと思っていました。そうしたらヨロ選では4回転も成功させてかなりよくなっていて、今回のショートでは完璧な演技で5位。花開いた感じですね。特別な個性はまだ感じないので、演技の完成度で勝負していってほしいと思います。

追記:17歳で7位のハン・ヤン、将来が本当に楽しみな選手です。3Aも4回転も本当に美しいですね。今季のショートはまだ反抗期を抜け切ってない年齢の彼の性格を案外表しているのかも、なんて思ったりもします。今後違ったタイプのプログラムを色々と見てみたいです。

大ちゃん6位。これはもう順位じゃないですよね。散々足の調子の悪さが報道されていたので、順位やメダルは何も考えずに見ることにしていました。
そして彼の持てる力は120%以上出してもらったと思います。点数で考えれば回転不足は痛いのですが、両足になっただけで転倒も1つもないし、怪我以外の精神や身体は最高の状態にもっていって演技できたのではないでしょうか。
そしてフリーの後半は柔らかな笑顔で滑って、フィニッシュもキスクラもずっと笑顔が見られたのが何よりです。もちろん後半のアクセルさえ成功していたらメダルがとれていたのになどとは思いますが、ショートを見た後ではもっと悪いフリーを予想していたので、十分すぎるほどです。
キスクラではシロクマのぬいぐるみに癒されました。ぬいぐるみが似合いすぎる27歳男子ってどうなの、と思いますが、それが大ちゃん。(笑)
あとキスクラでは歌子先生の素敵なハワイアンキルトバッグに目が釘付けでした。私もキルターの端くれですから。
この方が作られたのですね。

この大会中、一番大ウケして笑わせてもらったのが町田君の「逆バレンタイン」発言でしょうか。フリーはしっかりと逆バレンタインしてもらいました。ショート11位からやはり順位を上げて、メダルまであと一歩の5位までせまりましたね。彼は日本男子一のユニークなキャラとして、まだしばらく活躍していってもらいたいと思います。ワールドのメダルが狙える位置にいることを証明したのだから、それを目標に頑張ってほしいですね。

4位フェルナンデス、彼の4回転はここのところ気まぐれです。今回はかなりいいほうだったのでは。でも4位は本当に悔しい結果だったと思います。
追記:ジャンプがノーカンになるミスは痛かったですね。それをメダルまで順位1つの差でやってしまうのがオリンピックという場所だったというのが辛いところです。

デニス、もう3位は彼から大ちゃんまでの4人の中で誰が入ってもおかしくない状況でした。それを制してメダルを手にしたのは、フリーの4回転を1本にして、冷静に自分のできることをやりきった彼の勝利ですね。

今回一番悔しかったのは案外パトリックだったのかもしれません。まるで4年前の真央ちゃん状態。
五輪の氷には魔物がいた?でも彼は金を取ったら引退するつもりだったでしょうから、スケートの神様が彼のスケートをもう少し見たがって敢えて金を取らせなかったような気もします。大ちゃん+オジサン達に加えて彼まで引退したら寂しすぎるから、彼にはまだ引退してほしくなかったし。
今回の銀はミスを重ねたことによりますが、今後ゆづに対抗するためには、ジャンプ構成をさらに難易度の高いものにしていく必要がありますね。それはとても難しそうだけど。

結弦君の金はパトリックの失敗に助けられた面はありますね。でも勝ちは勝ちです。この2人が完璧に滑っていた場合でも、組んでいるジャンプ構成の高さから彼が勝っていた可能性は高いです。
彼は大きな舞台ほど力を発揮する傾向があるから、ショートに続いてフリーも大丈夫だろうと思っていましたが、4Sはともかくまさかのフリップでの転倒。後半が崩れて日本がメダルなしだけはまずいと思って見ていました。結果は予想以上でしたが。
表現では大ちゃんに、スケーティングではパトリックにかなわないし、4Sまで含めると屈指の4回転ジャンパーというわけでもありませんが、彼には勢いと誰よりも強い気持ちがありました。その気持ちがあれだけ難易度の高いプログラムを組ませたのだし、この大舞台で崩れずにいて勝利を掴ませたのだと思います。
ちょっと微妙な気持ちはあるのですが、金メダル、おめでとう!

ところで、タラソワさんのゆづに対する発言ですが、読んだ瞬間は笑ってしまいましたが、メディアの前で他国の選手の勝利にケチを付けるのは大変失礼なこと。
もう一度旧採点時代ではなく新採点のルールブックを読み返すと同時に、ロシアに男子のメダルの可能性が最初からなかったのは、裏に何がありどんな思惑だったのかは知りませんが、教え子のコフトゥンよりもプルシェンコをご自分が推したことによるものだということを深く反省してほしいと思います。プルシェンコが選ばれた最後の一手は彼女の発言だったでしょうから。
コフトゥンが出場していた場合でもロシアは団体は圧勝だったから優勝していたでしょうし、個人戦も銅なら可能性がありました。

最後になりましたが、ぺアは金・銀のロシア2組、本当に素晴らしい演技でしたね。サフチェンコ&ゾルコビーがミスをしながらも3位に入ったのは嬉しかったのですが、パン&トンが4位。メダルの数は決まっているから仕方ありませんが。
成美ちゃん&木原君は目標にしていたフリー進出は叶いませんでしたが、団体から続けてよく頑張ってくれました。今後を楽しみにしています。

まだアイスダンスと女子がありますね。いつも男子が終わると、大会が終わったかのような気持ちになってしまいます。でも頑張ってリード姉弟と真央ちゃん、あっこちゃん、佳菜子ちゃんを応援しなきゃ。

ソチ男子 前半

2014-02-16 16:39:23 | フィギュアスケート大会
毎度のことながらこんなときまで更新するのが遅いです。まず一番言いたいのは、月並みすぎですが、大ちゃんに今までありがとう&お疲れ様ですね。

そしてご覧になった方も多いかと思いますが、今日の日経新聞の記事の一部を紹介したいと思います。
田中克二記者の「ソチより愛をこめて ファンも胸を張ろう」という記事です。

(前略)素晴らしい選手がいるから観客が集まり、観客のサポートが選手を育てる。
 シニアデビューして4季目の羽生は、高橋大輔や浅田真央や安藤美姫らとファンたちがつくった幸せな世界の恩恵を受けた。19歳の天才が大きく羽ばたける度量があった。だから、これはフィギュアスケート界全体の、とりわけファンによる勝利のようにも思う。この競技を応援するすべての人々に誇りを感じてほしい、金メダルだ


だから私は今回は「日本のフィギュアスケートファンは世界一」という金メダルを私達ファンももらったのだと思っています。

競技の感想。最初は辛口で書かせてもらいたいと思います。
懸念していたことが起きてしまいました。プルシェンコの棄権です。プルシェンコが代表に決まった経緯については、彼自信とミーシン・タラソワ両コーチの発言に不快感を感じましたが、それはもう蒸し返す気はありません。ただ日本の代表選考と比較して、日本の選手やコーチ達が彼らのようでなくてよかったと胸をなでおろしていました。日本人がロシア人並みに自己主張が強かったら、全日本の代表選考にまつわる報道は醜いものになっていたでしょう。プルシェンコの棄権は大変残念なことで、出場できなかったロシアの選手たちのためにも個人戦の最後まで彼の身体がもってほしかったと思います。
故障を抱えたプルシェンコが団体戦・個人戦を戦い抜くのが困難なことは、最初から見えていました。彼が大きな故障を抱えていたとはいえ、途中で怪我をすれば誰にでも個人戦の棄権はあり得たこと。1人(1組)で団体戦・個人戦を戦い抜かなくてはならず、しかも日程的にも厳しかったペア・男子の特定の選手に過度の負担がかかったのは、初回とはいえ団体戦のルールの不備によるものです。ピョンチャンでは団体戦をなくすか、大幅なルール改正を求めます。

ここまで全然競技の感想になっていません。ここからが本当の競技の感想。
今回はメダル争いのことを考えないようにして、全選手を応援してひたすらまったりと見ていました。まったり見ているはずが、フリーの最終グループではさすがにぐったりと疲れてしまいましたが。
そんな中で私の癒しだったのがミーシャ。この試合はミーシャに逃げていたと言っていいかもしれません。減点されるとわかっていながらヴォーカル入りの曲を使って、自分のやりたいことを貫き通すところとか大好きですね。ジャンプは苦手ながら自分のできることをしっかりとやって17位に入りました。
余り他の人が注目してなさそうな選手でこの前のヨロ戦から気になっていたのが、ルーマニアのケレメン。今回の解説まで知りませんでしたが、右目が見えないんですね。ショートは24位でぎりぎりフリーに通過できました。うまくいくときはきれいな3Aを跳ぶのでもうちょっと頑張ってほしいのですが、大ちゃんと同じ年だから今後どうするのでしょうね。
スペインのラヤも最近とてもうまくなってきたと思います。残念ながら25位でフリーに進めませんでしたが。最近どんどん渋い好みで選手を見るようになっています。トップ争いを見るのに疲れてきたのかしら。(笑)

長くなるので後半に続きます。